「もっと自由に働きたい」「自分の能力を生かして、自分の力で生計を立ててみたい」。そんな気持ちから、フリーランスという働き方に興味を持つ人も多いでしょう。
働き方の選択肢が増え、会社に雇用される以外の働き方も以前より身近になりました。その一方で、実際にフリーランスとして働くことを考えると、「一人で仕事をするには何から始めればいいのだろう」「どんな仕事ならフリーランスとしてできるのだろう」と疑問に思う人もいるはずです。
この記事では、フリーランスでできる仕事の種類や、自分にできる仕事の探し方、未経験から仕事を始めるときの考え方について解説していきます。
Contents
- フリーランスで仕事にしやすい職種の特徴
- フリーランスにはどんな仕事があるか
- 1. ライティング・編集の仕事
- 2. デザイン・動画制作の仕事
- 3. Web・ITの仕事
- 4. マーケティング・営業の仕事
- 5. 事務・バックオフィスの仕事
- 6. 講師・コンサル・対人支援の仕事
- 自分にできる仕事を探す4つの視点
- 1. これまで担当してきた業務から探す
- 2. できる業務を仕事として切り出す
- 3. 人から頼まれてきたことを振り返る
- 4. 実際の募集から需要を確かめる
- 未経験からフリーランスの仕事を始めるには
- 1. 仕事に必要なスキルを身につける
- 2. 小さな仕事から実務経験を作る
- 3. 実績を次の仕事につなげる
- 自分にできる仕事は経験とスキルから考える
フリーランスで仕事にしやすい職種の特徴
フリーランスは、会社に雇用されるのではなく、自分で仕事を受けて働く形です。そのため、世の中にあるすべての職種を、そのままフリーランスとしてできるわけではありません。
会社の中には、組織に所属しているからこそ担当できる仕事もあります。一方で、その仕事の一部を独立した業務として切り出し、外部の人へ依頼できるものもあります。
フリーランスの仕事になりやすいのは、たとえば次のような特徴を持つ仕事です。
- 会社の業務から一部分を切り出して外部へ依頼できる
- 成果物や担当する範囲を明確にしやすい
- 個人でも仕事を完結しやすい
- 特定の会社の設備や権限がなくても提供できる
文章作成、デザイン、Web制作、広告運用、営業支援、経理や事務などは、こうした形で業務を切り出しやすい仕事です。専門的な知識や経験を、講師やコンサルタントとして提供することもできます。
つまり、フリーランスになれば何でも自由に仕事として選べるというより、個人でも提供でき、依頼する側も外部へ任せられる仕事の中から選ぶことになります。
では、実際にフリーランスとしてできる仕事にはどのようなものがあるのでしょうか。次から、代表的な仕事を6つの分野に分けて見ていきます。
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フリーランスにはどんな仕事があるか
ではここから、具体的にフリーランスとして仕事にしやすい職種について見ていきましょう。代表的な仕事を6つの分野に分けて紹介します。
1. ライティング・編集の仕事
ライティングや編集は、以前からフリーランスとして取り組まれてきた代表的な仕事の1つです。
Webメディアの記事執筆のほか、取材やインタビュー、編集、校正、広告文や商品説明、メルマガやSNSの文章作成などがあります。
近年は生成AIの普及によって仕事の内容も変化しており、文章を書くことに加えて、取材、専門性、編集、事実確認などを求められる仕事も増えています。
代表的な仕事には、次のようなものがあります。
- Web記事・コラムの執筆
- 取材・インタビュー
- 編集・校正・リライト
- 商品説明・広告文の作成
- メルマガ・SNSの文章作成
- ブログやnoteなど自分のコンテンツの運営
企業や個人から依頼を受けて文章を書く仕事だけでなく、自分でブログやnoteなどを運営し、広告やアフィリエイト、有料コンテンツなどから収益を得る方法もあります。
以前より仕事の形は広がっているため、現在は「文章を書くこと」だけでなく、何について書けるのか、どんな情報を集められるのか、どこまで編集や発信まで担えるのかによって、ライティングの仕事も分かれてきています。
2. デザイン・動画制作の仕事
デザインや動画制作も、成果物を納品する形で仕事を切り出しやすく、フリーランスとして働く人が多い分野です。
代表的な仕事には、次のようなものがあります。
- WebサイトやLPのデザイン
- バナーやSNS画像の制作
- ロゴやチラシなどのグラフィックデザイン
- イラスト制作
- 動画編集・動画制作
- 写真撮影・画像加工
デザインの仕事では、Webサイトそのものを構築するのではなく、画面の見た目やレイアウトを作るWebデザインだけを担当する仕事もあります。
動画の仕事も、撮影から企画、編集まで一式を請け負う仕事もあれば、すでに撮影された素材を編集する仕事もあります。
デザインや動画制作には一定の技術が必要ですが、現在はオンラインスクールや学習サービスも増えており、未経験からスキルを身につける入口は以前より広がっています。
企業の広告やWebサイト、SNS、YouTubeなど活用先も多く、身につけたスキルを案件単位で提供しやすいことも、フリーランスの仕事として選ばれやすい理由の1つです。
3. Web・ITの仕事
WebやITの分野も、フリーランスとして働く人が多い代表的な領域です。
デザイン・動画制作が主に「見た目やコンテンツを作る仕事」なのに対し、Web・ITでは、Webサイトやシステム、アプリなどを技術的に構築し、動かす仕事が中心になります。
代表的な仕事には、次のようなものがあります。
- Webサイトのコーディング・構築
- システム開発
- アプリ開発
- プログラミング
- サーバー・クラウド関連の業務
- システムの保守・運用
仕事の受け方も幅広く、Webサイトの構築などを案件単位で受ける人もいれば、企業の開発プロジェクトに一定期間参加する人もいます。
専門的な技術の習得が必要な分野ですが、企業が外部のエンジニアやIT人材へ業務を委託することも多く、経験や専門性を持っている人にとってはフリーランスとして仕事につなげやすい分野と言えるでしょう。
4. マーケティング・営業の仕事
マーケティングや営業も、企業の業務から切り出してフリーランスが請け負いやすい分野です。
特に現在は、SNSやWeb広告、SEOなど、インターネットを使った集客や販売を支援する仕事があります。
代表的な仕事には、次のようなものがあります。
- SNSの運用・企画
- Web広告の運用
- SEOやコンテンツマーケティング
- アクセス解析・データ分析
- マーケティング戦略の立案・支援
- 営業代行・新規顧客の開拓
- 商談や提案資料の作成
SNS運用や広告運用など、特定の分野に専門性を持ち、その業務だけを複数の企業から請け負う働き方もできます。
また、会社員として営業やマーケティングを経験してきた人であれば、顧客への提案、商談、企画、分析など、これまで担当してきた業務の一部を切り出して仕事にすることも考えられます。
5. 事務・バックオフィスの仕事
事務やバックオフィスの業務も、オンラインで完結できるものを中心に、フリーランスとして仕事にできます。
代表的な仕事には、次のようなものがあります。
- オンラインアシスタント・オンライン秘書
- スケジュールやメールの管理
- 資料作成・データ入力
- 経理・請求業務のサポート
- 採用・人事業務のサポート
- カスタマーサポート
- ECサイトなどの運営補助
働き方もいくつかあります。
経営者や個人事業主、企業などと直接業務委託契約を結び、オンラインアシスタントとしてバックオフィス業務を担当する方法もあれば、オンラインアシスタントサービスなどに登録し、そこを通して企業の業務を担当する方法もあります。
特に、フリーランスや小規模な会社では、経理、資料作成、顧客対応、スケジュール管理などを外部のアシスタントへ任せる形も考えられます。
事務職として働いてきた人にとっては日常的に行ってきた業務でも、会社の外に出ると、その業務自体が1つのサービスになります。
6. 講師・コンサル・対人支援の仕事
自分が持っている経験や専門知識を、人や企業へ直接提供する仕事もフリーランスにしやすい分野です。
代表的な仕事には、次のようなものがあります。
- セミナー講師・研修講師
- 各分野のコンサルタント
- アドバイザー
- カウンセラー
- コーチ
- オンライン講座や個別相談の提供
企業研修やセミナーでは、特定の分野に詳しい人がフリーランスの講師として登壇する働き方があります。コンサルタントやアドバイザーも、企業で培ってきた業界知識や実務経験を生かし、外部から企業や個人を支援する仕事です。
また、カウンセラーやコーチのように、個人との面談やセッションをサービスとして提供する働き方もあります。
この分野では、「何を知っているか」だけでなく、誰に対してどんな知識や経験を提供できるのかを具体化することで、仕事の形が見えやすくなります。
会社員として長く携わってきた業務や、自分が専門的に学んできたことが、そのまま講座、相談、研修、コンサルティングなどのサービスにつながることもあります。
自分にできる仕事を探す4つの視点
1. これまで担当してきた業務から探す
まずは、これまでの仕事で実際に何をしてきたのかを振り返ります。
「営業」「事務」「販売」「人事」といった職種名だけで考えると、自分にできる仕事の範囲を狭く捉えやすくなります。同じ職種でも、実際に担当してきた業務は人によって異なるためです。
たとえば、これまでの仕事を次のように業務単位で書き出してみます。
- 営業|顧客への提案、ヒアリング、資料作成、既存顧客のフォロー、売上管理
- 販売|接客、商品管理、売場づくり、スタッフ教育、顧客対応
- 事務|資料作成、データ管理、スケジュール調整、問い合わせ対応
- 人事|採用、面接、応募者対応、研修、労務関連の事務
職種名をそのままフリーランスの仕事へ置き換えようとすると選択肢が少なく見えても、これまで担当してきた業務まで広げて見ると、自分がすでに持っている経験やスキルが見えやすくなります。
2. できる業務を仕事として切り出す
これまでの経験を書き出したら、その中から外部へ提供できる業務を切り出して考えます。
たとえば「人事経験があります」だけでは、依頼する側には何を頼める人なのかが伝わりません。一方で、求人原稿の作成、応募者との連絡、面接日程の調整、採用面接、研修資料の作成などに分けると、それぞれが具体的な仕事として見えてきます。
フリーランスでは、会社の中で担っていた役割をそのまま持ち出すというより、その中から外部でも提供できる業務を切り出して仕事にしていきます。
そのため、「自分は何職だったか」だけでなく、「何を任せてもらえるのか」という視点で経験を見直すことが、自分にできる仕事を探す手がかりになります。
3. 人から頼まれてきたことを振り返る
仕事上の経験だけでなく、これまで人からよく頼まれてきたことも、自分にできる仕事を探す手がかりになります。
たとえば、
- 資料を作ってほしい
- 文章を直してほしい
- パソコンやツールの使い方を教えてほしい
- 話を聞いて整理してほしい
- 人に説明する役を任される
といったことです。
自分にとって簡単にできることや、何度も経験してきたことほど、本人はそれを能力として認識していないことがあります。「なぜ自分に頼まれていたのか」を振り返ると、周囲からどのようなことを得意な人として見られていたのかが分かります。
そこから、これまで自覚していなかった強みや、仕事として提供できそうな能力が見えてくることもあります。
職種そのものの向き不向きや、自分に合う仕事を考える視点まで整理したい場合は、自分に向いている仕事がわからないときの考え方も参考になります。
4. 実際の募集から需要を確かめる
自分にできそうな仕事が見えてきたら、実際にその仕事を必要としている人や企業がいるかを確認します。
業務委託の求人、クラウドソーシング、フリーランス向けの案件サイトなどを見ると、企業がどのような仕事を外部へ依頼しているのかが分かります。
募集を見るときは、職種名だけでなく、
- どのような業務を依頼しているか
- どの程度の経験やスキルが求められているか
- どのような形で成果を求められているか
- どのくらいの報酬で募集されているか
まで見ておくと、仕事としての実態をつかみやすくなります。
自分では特別な仕事だと思っていなかった業務でも、実際に外注先を探している企業が見つかることがあります。反対に、自分が仕事にしたいと思っていても、依頼する人がほとんどいなければ、フリーランスの仕事として成立させるのは難しくなります。
「自分にできること」と「誰かがお金を払って依頼したいこと」の両方を見ることで、フリーランスとして仕事にできる候補を絞っていけます。
未経験からフリーランスの仕事を始めるには
自分にできそうな仕事が見つかったら、次は実際に仕事を受けられる状態まで準備していきます。
未経験の分野でも、最初からすべてを身につけてから始める必要はなく、仕事に必要なスキルを補いながら、小さな実績を積んでいくことで仕事につなげられます。
ここからは、未経験からフリーランスの仕事を始める流れを3つの段階に分けて見ていきます。
1. 仕事に必要なスキルを身につける
まずは、自分がやりたい仕事に必要なスキルのうち、現在足りていないものを身につけます。
Webデザイン、動画編集、プログラミングなどは、仕事として提供するために一定の技術が必要です。ライティングやオンラインアシスタントなども、仕事の内容によっては特定のツールや知識が求められます。
すでに前の段階で実際の案件を確認していれば、何を学ぶ必要があるのかも見えやすくなっています。
たとえば、
- どのようなソフトやツールを使うのか
- どの程度のスキルが求められているのか
- どのような成果物を作るのか
- どこまでの業務を任されるのか
といった実際の仕事から逆算すると、必要な学習範囲を絞れます。
スクールや講座を利用する方法もあれば、書籍やオンライン教材などを使って自分で学ぶ方法もあります。重要なのは、学ぶこと自体を目的にするのではなく、仕事として提供するために必要なところまで身につけることです。
2. 小さな仕事から実務経験を作る
必要なスキルを身につけたら、実際に小さな仕事を受けてみます。
未経験では、最初から大きな案件や高単価の仕事を任されるとは限りません。業務委託の募集やクラウドソーシング、知人からの依頼などを通じて、取り組める範囲の仕事から実務経験を作っていきます。
実際に仕事をすると、学習しているだけでは分からなかった部分も見えてきます。依頼内容を確認する、納期を守る、相手とやり取りをする、修正に対応する、成果物を納品するといった一連の経験も、フリーランスとして働くために必要な実務の一部です。
また、実際にやってみることで、その仕事を続けたいと思えるのか、自分に合っているのかも確かめられます。
3. 実績を次の仕事につなげる
仕事を経験したら、その実績を次の依頼につなげられる形にしていきます。
実績は、単に「何件仕事をしたか」だけではありません。
- どのような依頼を受けたか
- 自分が何を担当したか
- どのような成果物を作ったか
- どのような課題を解決したか
といった内容を整理しておくと、自分に何ができるのかを次の顧客へ伝えやすくなります。
デザインやライティングであればポートフォリオを作る、事務やマーケティングであれば担当した業務や成果を整理するなど、仕事によって見せ方は異なります。
1つの小さな仕事を経験して終わるのではなく、その経験を次の仕事を得る材料にしていくことで、未経験の状態から少しずつ実績のある仕事へ変わっていきます。
自分にできる仕事は経験とスキルから考える
この記事では、フリーランスでできる仕事の種類や、自分にできる仕事の探し方、未経験から仕事を始める流れについて解説してきました。
フリーランスとしてできる仕事には、ライティング・編集、デザイン・動画制作、Web・IT、マーケティング・営業、事務・バックオフィス、講師・コンサルティングなど、さまざまな分野があります。
自分にできる仕事が分からないときは、職種名だけで考えるのではなく、これまで担当してきた業務や、人から頼まれてきたことまで細かく見ることで、外部へ提供できる経験やスキルが見えてきます。さらに、実際の募集を確認すると、その経験がどのような仕事として求められているのかも具体的になります。
未経験の分野に進む場合は、仕事に必要なスキルを身につけ、小さな仕事で実務経験を作り、その実績を次の仕事につなげていくという流れがあります。フリーランスの仕事は、今までの経験だけで決まるものではなく、すでに持っているものと新しく身につけるものの両方から考えることができます。
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