
仕事が忙しい彼氏と付き合っていると、ふと不安になることはありませんか?
LINEの返信が遅い日が続いたり、会えないまま週末が過ぎたり。
彼のことは好き。でも、このまま付き合っていて本当に大丈夫なのかな?
そんな風に、心がザワつく瞬間はきっと誰にでもあるはず。
仕事が忙しい彼って、職場で尊敬されていたり、収入が多かったり。
目の前のことに真剣に取り組む姿が本当に魅力的で、こんな人と付き合えて嬉しいと感じることも多いと思います。
その一方で、関係が深まるほどに試されるのが、女性側の心の成熟度や安心感の土台。
彼に合わせるだけでは立ちゆかなくなってきたとき、ふとこの関係、どう育てていけばいいんだろう?と感じることもあるのではないでしょうか。
今回は、そんな仕事が忙しい彼氏との付き合いの中で湧き上がってくる“不安”と、その不安とどう付き合っていくかについてお話していきます。
Contents
仕事が忙しい彼氏と仲良く付き合う=不安と上手に付き合うこと
仕事が忙しい彼氏と、どう付き合っていけばいいんだろう?
そんな風に悩んでいるとき、実はその背景には、“自分の中にある不安”との付き合い方が問われていることが、とても多いんです。
これまで、たくさんの女性たちからパートナーシップのご相談を受けてきて感じるのは、いわゆるハイスペック、世間的に活躍しているような彼ほど、本当に仕事が忙しくて、それゆえに恋愛がうまくいかなくなるケースが少なくないということ。
どのタイプの彼であっても、付き合っていく中で女性側に共通して浮かび上がってくるのが、“不安”という感情です。
- 彼の返信が遅いとき。
- 次に会える日が決まらないとき。
ふとした瞬間に、「私って、本当に大切にされてるのかな?」と心が揺れてしまう。
でも、そこで大事なのは、「彼がどうしてくれないか」を追いかけることではなく、「不安を感じている自分」とどう向き合うかなんです。
この「不安」とうまく付き合えるようになると、彼との関係も落ち着いて続きやすくなるし、そのまま結婚に進んでいく方も多くいます。
逆に、不安との向き合い方がうまくいかないと、どんどん気持ちが暴走してしまって、本当は好きだったのに、関係がこじれてしまう……というケースもあるんですね。
今回お届けしたいテーマは、“仕事が忙しい彼と付き合っていく中で、不安という感情とどう付き合っていくか?”
そこを整えることが、彼との未来を見極めるうえでも、そして自分の心を守るうえでも、とても大切なポイントになってくるのです。
どんな不安が炙り出されるの?
彼との関係が不安です
という内容のご相談、よくいただくのですが、実際に何が不安なんですか?と伺うと
うーん、なんか、よくわからないけど不安で……
言葉に詰まってしまう方がとても多いんですね。
ですが、全く悪いことではありません。
むしろ、不安は“そういうもの”です。
モヤモヤしていて、何に怯えているのかも自分でよくわからない。
そんな時「私は何に対して不安を感じているのか?」をちゃんと言葉にしてみることが、不安と付き合っていくための最初の一歩になります。
今回は、忙しい彼との関係の中で浮かび上がりやすい不安を、代表的な7つに分けてみました。
まずは、「あ、これ、私の中にもあるかも」と感じるものからでいいので、自分の気持ちをゆっくり見つめてみてくださいね。
① 彼の中に自分の未来がないかもしれない不安
会えない日が続いたり、連絡が少なくなったり……そんなときにふとよぎるのが、「私って、この人にとって“未来に含まれていない存在”なのかも」という不安です。
今は好きでいてくれてる。でも、1年後も? 結婚するなら私なのかな?
確かめたくても、はっきりと聞くのが怖かったり、そもそもそんな話ができるような空気じゃなかったりして、不安だけがじわじわ膨らんでしまうこともあります。
「私って一時的な相手なのかも」という感覚は、恋愛においてとても孤独なものです。
② 愛されていないかもしれない不安
忙しいのはわかってるし、仕事も大事なのも理解してる。でもやっぱり
もっと私に向き合ってくれてもいいんじゃない?
という気持ちがどこかに出てきてしまう。
でもその思いを伝えると、「重いと思われるかな」とか、「うざがられるかも」と思ってしまって、我慢するうちにどんどん不安がたまっていく。
そしてある日、ぽろっと泣き出してしまう。
自分でも理由がうまく説明できないまま、涙だけが出てくる──そんなこともあると思います。
この不安の奥には、「私はちゃんと大切にされてる?」という確認できない怖さがあります。
そしてそれを確かめる言葉や行動がないままだと、どんどん心が置き去りになってしまうんですね。
③ 「自分は価値のない存在では?」という不安
連絡がこない、会えない……そんな日々が続くと、まるで「私は、彼にとってどうでもいい存在なんじゃないか」と感じてしまう瞬間があります。
何か悪いことをしたわけでもないのに、まるで自分の価値が、少しずつ目減りしていくような気がしてしまう。
好きな人に大切にされていない私って、もしかして価値がないんじゃないか
そんな風に思ってしまうのは、実はとても自然なことなんです。
でもこの感覚の正体は、恋愛そのものというよりも──「自己肯定感」の根っこが揺れているサインなのかもしれません。
「私が価値ある人間かどうか」は、彼の行動で決まることではないはずなのに、つい相手の態度を、自分の存在価値の“証明”としてしまう。
それくらい、恋愛は私たちの「自分を見る目」を揺さぶってくるものなんですよね。
④ この恋愛に意味があるのか?という不安
この関係、いったい何のために続けてるんだろう……?
私は、どこに向かってるんだろう……?
忙しい彼との関係の中で、日々がなんとなく流れていく感覚になると、ふとそんな風に感じてしまうことがあります。
好きな気持ちはある。嫌いになったわけじゃない。
だけど、“今のままでは未来が見えない”という閉塞感。
恋愛に意味を求めすぎる必要はないけれど、「ただ好きなだけ」では納得できなくなってくるタイミングって、確かにあるんですよね。
特に、周囲が進展していくように見える中で、「私はここで立ち止まったままなんじゃないか」という焦りが出てくると、この不安はより強くなってしまいます。
でもそれは、あなたが“前に進みたい”という意志を持っている証拠。
その気持ちを否定する必要はないんです。
⑤ 彼のペースに飲まれて人生が止まってしまう不安
彼の仕事が落ち着いたら……
今は我慢の時期だから……
そう思いながら過ごしているうちに、気づけば、自分のスケジュールも人生設計も“彼基準”になってしまっていた。
自分のこと、何も動かせてないな
私、誰の人生を生きてるんだろう
そんな風に感じてしまう瞬間があるのなら、それはとても大切なサインです。
恋愛って、お互いのペースを大切にしながら歩んでいくもの。
でももし、あなたの人生が“待つこと”に傾きすぎてしまっているのだとしたら、それはきっとどこかで、あなたの心が息切れしている証拠かもしれません。
忙しい彼と付き合っていくうえで、「私はどうしたい?」という問いかけを、自分に返してあげること。
そこから、また少しずつあなたの人生が動き出していくのです。
⑥ 周りと比べて「遅れてる気がする」不安
友達が結婚した、子どもが生まれた、家を建てた──
そんな報告を目にしたときに、ふと胸がざわつくこと、ありませんか?
家族や周囲の人から「そろそろじゃないの?」なんて言葉をかけられて、「私も、ちゃんと前に進まなきゃいけないのかな…」と焦ってしまう瞬間。
本当は今の彼との関係にも、日々にも、ちゃんと意味や喜びを感じていたはずなのに、「私は遅れているんじゃないか」という不安が、その安心をかき消してしまうことがあります。
でも、そもそも“恋愛の進み方”に正解なんてありません。
私たちは子どもの頃から、「みんな同じ道を同じペースで進む」ことを前提に育ってきたので、
そこから外れることに違和感を覚えるのは、むしろ自然なことです。
けれど今、あえて忙しい彼との関係を選んでいるあなたは、“レール”ではなく、“道”を自分で選び始めている人でもあるのです。
⑦ このまま耐えても報われないかもしれない不安
私はちゃんと頑張ってるのに……
こんなに待っているのに、なぜ何も変わらないんだろう
そう思って、泣きたくなってしまう夜もあるかもしれません。
- 忙しい彼を理解しようとすること
- 自分の気持ちを抑えてやさしく振る舞うこと
- 期待しすぎないようにすること
どれも、簡単なことではないのに、それでもあなたはちゃんとやっている。
だからこそふと、「このまま耐え続けて、報われなかったらどうしよう」と、怖くなることもあるのです。
ここでひとつ意識してみてほしいのは、「報われる」とは、誰かがあなたに何かを与えてくれることだけではないということ。
本当の意味で報われる瞬間とは、「私は、自分で自分の選択に納得できた」と感じられるときかもしれません。
仕事が忙しい彼氏との未来はあなたが決めていい
彼が忙しいのは、たしかに事実です。
ですが──“その彼を選ぶかどうか”は、あなた自身が決めていいことなのです。
つい「彼が変わってくれたら…」「もっと余裕ができたら…」と期待してしまいますよね。
けれど、本当に大切なのは、「そんな彼を、これからも愛していきたいと思えるかどうか」というご自身の気持ちではないでしょうか。
というのも、こうした“仕事が忙しい彼”に限って、最初に触れたようにとても魅力的だったりするのです。
仕事に情熱を持っていたり、周囲から尊敬されていたり、目標に向かって努力していたり──彼のそんな姿に惹かれて、お付き合いが始まったという方も少なくないはずです。
そして、相手の魅力が強ければ強いほど、私たちはつい自分軸ではなく、相手軸で物事を考えてしまいがちになります。
- 彼は私のことをどう思っているんだろう?
- 会いたいと思ってくれているのかな?
- 将来を考えてくれているのかどうか?
気づけば、思考の中心が「彼」「彼」「彼」……と、“彼一色”になってしまうのです。
でも、少し立ち止まって考えてみてください。
たとえば、彼が今の仕事を辞めて、無職になって、365日ずっと自分のそばにいてくれるような状況になったとしたら──
それは本当に“理想の彼”と呼べるでしょうか?
うーん、それもちょっと違うかも…
と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
つまり、彼が仕事に打ち込んでいるということも、彼の魅力や個性の一部であるということです。
- 仕事が忙しいのは、一時的なことかもしれません。
- けれど、今後もずっと変わらないかもしれません。
- もしかしたら彼は、ある意味で「仕事と恋愛している」ような人なのかもしれません。
では、そんな彼と、あなたはこれからも一緒に歩んでいきたいと思えますか?
「変わるならこうする」「変わらないならこうする」ではなく、“今の彼”を前にしたとき、自分はどうしたいのか?
そこを、自分軸で見つめてみることがとても大切です。
そしてもし、「それでも私はこの人と向き合っていきたい」と思えたなら──ここからは、その決意を支える“心の整え方”についてお伝えしていきます。
彼と付き合うことでの不安とどう付き合う?
ここからは、「彼とこのまま付き合っていく」と決めたあなたへ。
揺れやすい心をどう整えていけばよいか?
不安との付き合い方を、やさしくご紹介していきます。
① 理想の将来を“自分軸”で決める
「彼がどうか」ではなく、まずは「私はどうしたいか?」から考えてみましょう。
ここでお伝えしたいのは、“彼がいない前提で未来を考えてください”ということではありません。
- 彼がいるかいないかに関わらず、自分はどんな人生を歩みたいのか?
- どんなライフスタイルを大切にしたいのか?
そこを、自分軸で思い描いてみてほしいのです。
もちろん、現実的にはパートナーがいれば、住まいや働き方などに微調整は入るかもしれません。
でもそれは、“軸”が変わるわけではありません。
あなた自身の理想の人生の「格」や「核」は、そのままでいいのです。
私はこんな人生を歩みたい!
そう決めることが、恋愛に振り回されない土台になります。
② 自分で自分を愛する習慣をつける
仕事が忙しい彼と付き合っていると、つい彼の言葉や態度だけが「愛されている実感」の源になってしまうことがあります。
でも、それだけを頼りにしてしまうと、彼があなたに愛情を渡す“役割”まで抱えることになってしまう。
仕事で手一杯な彼にとって、それは少し重たく感じられることもあるかもしれません。
ここで誤解しないでほしいのは、「彼から愛情をもらってはいけない」という話ではないということ。
ただ、「私は愛されている」と感じる手段を彼だけに預けてしまうと、自分自身がとても不安定になってしまうのです。
だからこそ、自分の機嫌を自分で取るように、“自分を愛する”という感覚を、日常の中で少しずつ育ててみてください。
- 好きな飲み物を選ぶ
- 心地よい服を着る
- 疲れたら休む
そんな小さな選択の積み重ねが、
私は私のことをちゃんと大事にしている」という実感につながります。
その感覚が育ってくると、彼からの愛情が「+αの恵み」になり、より軽やかな関係を築けるようになっていきます。
③ 自己価値を外側で測らない姿勢を持つ
会えた・会えなかった、連絡が来た・来ない。
そんな“結果”によって、自分の価値を測ってしまうことはありませんか?
これは決して特別なことではなく、むしろ人として自然な反応です。
でも、それを繰り返していると、心がとても疲れてしまうんですよね。
本当の意味でメンタルが安定している状態とは、外側の出来事に関係なく「私は満たされている」と感じられていること。
仏教で言う“悟り”のような話かもしれませんが、
「彼から連絡が来たからうれしい」「来なかったから落ち込む」
という感情の振れ幅が少しずつ穏やかになっていくと、日々がとても軽やかになります。
たとえ一足飛びにはいかなくても、「私は私であるだけで、ちゃんと価値がある」という感覚を、ほんの少しずつ育ててみてください。
④ 自分自身で“この恋愛の意味”を見出す
「この恋愛に意味があるのか?」と問い続けていると、どうしても“誰かに答えを出してもらいたくなる気持ち”が湧いてくるものです。
でも、本当に大切なのは、この関係性に、どんな意味を見出すかを“自分自身で決めていくこと”です。
「意味があるかないか」ではなく、「私にとって、どんな意味にするか?」と視点を変えてみて欲しいのです。
- 「彼といると、自分の“待つ力”が育っている気がする」
- 「焦りや不安と向き合う練習をさせてもらっている」
- 「誰かを深く理解しようとすることが、私の人生に必要だったのかもしれない」
そんな風に、恋愛を“人生の教材”として見直してみると、関係性の意味がゆるやかに浮かび上がってくることもあります。
大切なのは、彼が何をくれるかではなく、その関係性の中で、自分が何を感じ、どう成長しているかに目を向けること。
意味を「探す」のではなく、自分で「付与していく」視点を持てるようになると、恋愛はもっと自由であたたかなものになります。
⑤ 不安を否定せず、言葉にしてあげる
そうは言っても、不安になるときはありますよね。
「大丈夫、大丈夫」と何度も言い聞かせて、不安な気持ちをぎゅっと押し込めてしまいたくなることもあると思います。
でも、感情は抑えれば抑えるほど、あとから暴れてしまうもの。
心の中にある不安は、「ないことにする」のではなく、「ある」と認めてあげることが大切です。
たとえば、「そっか、私、不安なんだね」と自分の気持ちにそっと声をかけてみる。
あるいは、信頼できる友人やカウンセラーに、「実は最近ずっと不安で…」と話してみる。
それだけでも、不安は驚くほど落ち着くことがあります。
「不安なのはダメなこと」ではなく、「不安も、私の一部」として迎え入れてあげる。
そんな姿勢が、あなた自身の心を守ってくれるのです。
⑥ 世間的な「進捗」を手放す
私たちは小さなころから、「進捗」が可視化された世界に生きてきました。
小学校、中学校、高校、大学……みんなが同じように階段をのぼっていく構造の中で育っています。
だから、大人になってから急に「人と違ってもいいよ」と言われても、どこか落ち着かなかったり、焦りを感じてしまったりするのは自然なことです。
けれど、あえて今、魅力的だけれど忙しい彼との関係を選んでいるのだとしたら
- 「結婚はいつ?」
- 「そろそろプロポーズ?」
- 「もういい年齢じゃない?」
という世間のスケジュールから、いったん降りてみてもよいのではないでしょうか。
あなたの恋愛は、誰かと比べるためのものではありません。
“ふたりにとって心地よいペース”を大切にしていいんです。
⑦ 「報われるかどうか」ではなく、“つかみに行く”という選択を
このまま頑張っていれば、いつか報われるはず
そんな風に信じて待っているとき、ふと心が折れそうになる瞬間があるかもしれません。
でも、「報われるかどうか」という視点に立ってしまうと、どうしても“未来”や“相手”に、自分の幸せの決定権を委ねてしまうことになります。
そうではなくて、ぜひ持っていてほしいのは、「私は、自分でこの恋の意味を見出して、満足できる結果を取りに行く」というスタンスです。
報われるか、報われないか──
それを決めるのは彼でも、運命でも、未来でもありません。
私は、この関係を報われたものにする
と、自分で決めてしまっていいのです。
そしてもし、今まだ迷いの中にいるとしたら。無理に答えを出そうとしなくてもかまいません。
一度立ち止まって、自分の気持ちを確かめる時間を持つのも、大切な選択のひとつです。
まとめ|彼との未来は“今の私の軸”から始まる
仕事が忙しい彼との関係に、不安が湧いてくるのは決して悪いことではありません。
むしろその不安は、「私はどう在りたいのか?」を問い直す、大切なサインでもあります。
彼がどうか、未来がどうなるか──ではなく、
「私はこの恋を、どう意味づけて、どう育てていきたいか?」
その視点を持てたとき、あなたの中にある軸が、そっと未来の扉を開いてくれるはずです。
焦らなくて大丈夫。
どんな答えも、どんなスピードも、あなたにとっての正解です。
どうかあなた自身のペースで、「私はこう在りたい」という想いを、大切に進んでいってくださいね。