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HOME > COLUMNTOP > 自己理解・自己対話 > 自己信頼感とは?──“自分を信じる”という言葉の中身をひも解く
2025.06.19

自己信頼感とは?──“自分を信じる”という言葉の中身をひも解く

自分を信じるって、どういうこと?


自己肯定感、自己効力感、自己信頼感──似たような言葉が並ぶ中で混乱してしまいますよね。

自分を信じなさい

もっと自分を肯定してあげて

そう言われたとき、どの“自己○○”が、具体的に何を指して、何をすればいいのか──


実はその中身が、人によって、文脈によって、大きく違っているからこそ、
いざ「自分を信じる」と言われても、何をすればいいのかわからない人も多いのではないでしょうか。

この記事では、自己信頼感を中心に、自己肯定感・自己効力感との違いを明確にしながら、
「自分を信じる」とは本当はどういうことなのか?
その本質に、ひとつずつ言葉をあてていきます。

Contents

  • 自己肯定感・自己効力感・自己信頼感──混ざって語られがちな3つの感覚
  • 自己肯定感=好き、受け入れる、存在のOK(being)
  • 自己効力感=できる、なんとかなる、行動のOK(doing)
  • 自己信頼感=離れないという選択、感覚のOK(being+doingの架け橋)
  • 自己肯定感・効力感・信頼感の違いを図解で整理すると?
  • 自分を信じるとは、自己信頼感のこと?──見捨てないという“態度”の話
  • 私たちが“自分を信じられなくなる”5つのパターン
    • ① 他人の期待を優先してきた(=自己感覚の軽視)
    • ② 失敗=価値の否定、だと思っている
    • ③ 過去の後悔が選択を縛る
    • ④ 感覚より“正しさ”を優先するクセ
    • ⑤ 自己肯定感はあっても、「選択が怖い」
  • 信じるとは期待の投資ではない
  • まとめ|「自分を信じる」とは、“離れない”と決めること

自己肯定感・自己効力感・自己信頼感──混ざって語られがちな3つの感覚

似ているようで、実はまったく異なる3つの感覚──


自己肯定感、自己効力感、そして自己信頼感。

どれも「自分を大切にする」ことに関わる言葉ですが、
それぞれの働き方や“効いてくる場面”は微妙に違います。

けれど、こうした言葉はしばしば混ざったまま使われることも多く、
とくに「自分を信じて」というアドバイスの中に、この3つがごちゃっと詰め込まれていることも珍しくありません。

そこでここでは、あらためてこの3つの違いを辞書的に整理してみます。

「今の自分に足りないのは“肯定感”? それとも“信頼感”?」
そんなふうに感覚を見極めるヒントになれば嬉しいです。

 

自己肯定感=好き、受け入れる、存在のOK(being)

自己肯定感とは、「私はこれでいい」と思える感覚です。


欠点もあるけど、それも含めて“私”だよねと、存在に対して許しを与えるような状態。

たとえば:
「今日の私、失敗したけど、それでOK」
「私は私でいい」と言える安心感

これは、自己の“存在”をまるごと包み込む、静的な受容の感覚です。

 

自己効力感=できる、なんとかなる、行動のOK(doing)

自己効力感は、「私はできる」「きっと何とかできる」という感覚。
目の前の課題に対して、自分に解決できる力があるという見通しのことを指します。

たとえば:
「うまくいくかわからないけど、やってみよう」
「まだ経験はないけど、なんとかできそうな気がする」

これは“行動の自信”であり、未来に向けた前向きな実行力とつながります。

 

自己信頼感=離れないという選択、感覚のOK(being+doingの架け橋)

では、自己信頼感とは何か。
それは、「私は、私から離れない」と決めるような感覚です。

たとえば:
「今の私が何を感じているか、ちゃんと聴く」
「迷っても失敗しても、自分の感覚に戻ってこれる」

信じるという言葉には“期待”や“正解”が混ざりがちですが、
自己信頼感はもっと静かで、根拠がなくても“自分と一緒にいる”という態度そのもの。

つまり──信じるとは、見捨てないこと。

それが、自己信頼感の正体です。

 

自己肯定感・効力感・信頼感の違いを図解で整理すると?

自己肯定感・効力感・信頼感の違いをざっくり表にすると、このようなイメージです。

感覚自己肯定感自己効力感自己信頼感
領域存在(being)行動(doing)感覚・プロセス(being+doing)
中心にあるもの「私はこれでいい」「私はできる」「私は私を裏切らない」
エネルギー受容・あたたかさ挑戦・実現力安心・静かな勇気
単語で例えると好き・許すやれる・達成任せる・預ける
 

自分を信じるとは、自己信頼感のこと?──見捨てないという“態度”の話

「自分を信じてみて」と言われると、
多くの人は「自信を持つ」「できると思い込む」「前向きに考える」といった、ポジティブなマインドセットを思い浮かべるかもしれません。

でも、本当に“自分を信じる”って、そんなテンションの話だけなのでしょうか?

「信じる」という言葉をもっと噛み砕いで表現すると
「信じる=期待すること」ではなく、
「信じる=離れないと決めること」
です。

  • 成功するかどうかはわからなくても、自分で選んだ道を最後まで見届ける
  • 怖くても、不安でも、「大丈夫」と言い聞かせるのではなく、ただ“ここにいる”
  • 誰がなんと言おうと、「私はこれを感じてる」と、自分の感覚を裏切らない

これは、結果や感情の良し悪しを超えて、“自分の存在に居続けるという態度”そのもの。

もう少し整理して言えば──自己肯定感や自己効力感が“感情や感覚”に近いのに対して、自己信頼感は“姿勢や選択”に近い。

つまり、自分がどう感じているか、できそうかどうか、という“状態”ではなく、「私はこの私と共に進む」と、自分に対して能動的に“居方を選ぶ”意志のあり方なのです。

それは、うまくいく未来を信じることでも、前向きになることでもなく、「たとえこの感覚が曖昧でも、私はここから始める」と選び続ける態度。

信じるとは、結果を保証することではなく、“ともにいる”と決めて、歩いていくことなのだと思います。

 

私たちが“自分を信じられなくなる”5つのパターン

「自分のこと、どうしても信じられない」──
そう感じるとき、ただ根性が足りないとか、気持ちの問題では片づけられない背景があることがほとんどです。

自己信頼感が弱まってしまうのは、たいてい、長い時間をかけて積み重なった“ある種の癖”や“経験の蓄積”によるもの。

だからこそ、それを「もう一度、自分の手のひらに戻していく」ためには、まずはその“揺らぎのパターン”を見つめ直すことが大切です。

ここでは、私たちが自己信頼感を失いやすくなる5つの典型的なケースを紹介します。

当てはまるものがあれば、それは「あなたが弱いから」ではなく、「あなたの感覚が、ちゃんとあなたを守ってきた証」かもしれません。

 

① 他人の期待を優先してきた(=自己感覚の軽視)

「期待に応えるのが当たり前」「周りをがっかりさせたくない」──

そんなふうに、長年“他人の期待”を軸に動いてきた人ほど、いつのまにか「私はどうしたい?」という問いを、置き去りにする癖がついてしまいます。

小さな選択を重ねる中で、自分の本音を無視することが日常になると、やがて“自分の感覚”に対する信頼そのものが育たなくなるのです。

でも本当は、他人のために頑張れるあなただからこそ、「私の感覚にもちゃんと意味がある」と気づけたとき、そのバランスは大きく変わっていきます。

 

② 失敗=価値の否定、だと思っている

何かに失敗したとき、「やっぱり私ってダメなんだ」「ほらね、やっぱり失敗した」そんなふうに、結果が“自分の存在価値”まで否定してくるように感じることはありませんか?

このパターンは、「うまくいった私だけが信頼に値する」という誤解によって、“できなかった自分”を切り捨ててしまうクセがある人に多く見られます。

でも実際の信頼感とは、「成功してるから信じる」ものではありません。

むしろ、「失敗しても見捨てない」「戻ってこれる」と知っていることのほうが、深くて静かな信頼の土台になるのです。

 

③ 過去の後悔が選択を縛る

「前に自分で選んで、うまくいかなかった」「だからもう、自分に任せるのが怖い」

──そんなふうに、過去の選択の“痛み”が心に残っていると、「また同じことになるかも」と思って、新しい選択を避けてしまうことがあります。

でも思い出してほしいのは、過去の選択と今の自分は違う存在だということ。

そのときの自分は、そのときのベストを尽くして選んでいた。

そして今は、あの頃よりもずっと多くのことを知っているはずです。

信頼感とは、「失敗しないこと」ではなく、「どんな結果でも、私は私に立ち返る」ことができるという実感なのです。

 

④ 感覚より“正しさ”を優先するクセ

「これは正しいのか?」「人にどう思われるか?」「常識的にどうなのか?」──

そんなふうに“外側の正しさ”ばかりを基準にしていると、だんだんと自分の内側から湧き上がる感覚が、うっすらとしか聞こえなくなってしまいます。

もちろん、社会的な視点や倫理観が大切な場面もあります。

でも、人生の選択において本当に必要なのは「私はどう感じたか?」という感覚の声。

感覚を優先することは、ワガママや甘えではなく、「自分にとってのリアル」を大切にする第一歩です。

 

⑤ 自己肯定感はあっても、「選択が怖い」

「私は私でいい」と思える。でも、いざ何かを選ぶとなると、どうしても怖くて動けない──

そんなふうに、自己肯定感はあっても“前に進めない”状態に悩む人も多くいます。

ここで不足しているのは、「私はこの私に、選ばせてみよう」という信頼の感覚。

つまり、“自己肯定”という静かな土台の上に、“自己信頼”という選択の責任を預けられるかどうかという次のステップです。

選ぶことに伴う不安やリスクを受け入れながらも、「たとえ間違えても、私は自分と一緒にいられる」と思えるかどうか。

そこに、自己信頼感の本質があります。

 

信じるとは期待の投資ではない

私はあの馬にかける!

この馬はきっと勝つはずだ!(勝ってくれなきゃ困る)

まるで競馬の予想みたいに、期待を“投資”するような意味合いで「信じる」を使ってしまうと、当たれば正解、外れたら裏切られた……という二択の思考に陥ってしまいます。

でも本当の信頼感というのは、“勝つから信じる”のではなく、“たとえ負けても、その人を離れない”という姿勢のこと。

バクチのような一発勝負ではなく、もっと地に足のついた“関係性”なんです。

だから「私は私を信じる」というのは、「この選択は当たるに違いない」とか、「今の私が正解だ」という意味ではなくて、「たとえ結果がどうであっても、この私と一緒に生きていく」と決めること。

信じるって、賭けることじゃない。

それは、ずっと一緒に歩くと決める“在り方”の話なのだと思います。

 

まとめ|「自分を信じる」とは、“離れない”と決めること

「自分を信じる」と聞くと、私たちはつい、“前向きでいること”や、“うまくいくと信じ込むこと”のように思ってしまいます。

でも──自己信頼感が示してくれるのは、そうした「未来への期待」ではなく、

「たとえ迷っても、揺らいでも、私は私を見捨てない」という、小さな決意。

それは、“成功する私”や“自信にあふれた私”に賭けるのではなく、“今ここにいる私”と、これからも一緒に生きていくという選択です。

うまくいかない日があっても、感情がゆらぐ夜があっても、「大丈夫」と無理に言い聞かせる必要はありません。

ただ、「私は、私を見放さない」そう決めることができたとき、私たちは“信じる”という言葉の本当の意味に、すこしだけ近づいているのかもしれません。

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