
婚活しても、なかなか出会いがない
もう40代だし、恋愛は難しいのかも
そんな声を、これまで何百人という女性から聞いてきました。
実際、結婚相談所に登録したり、マッチングアプリに挑戦したりと、行動しているのに結果が出ない。そんな“がんばっているのに報われない”状況に、心が折れそうになる方も少なくありません。
一方で、「むしろ今が一番モテてます」と笑顔で話す40代女性も確かに存在します。この違いは、いったいどこから生まれるのでしょうか?
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Contents
婚活しても出会えない?40代女性のリアルな現実
たとえば、2005年の国勢調査によると、40代女性の初婚率はわずか1.03%。
一方で、2010年の民間調査では結婚相談所を通じた成婚率は15~22%。
数字だけを見れば「やっぱり難しい」と感じる方もいれば、「意外とチャンスあるかも」と希望を持てる方もいるかもしれません。
ただ、数字には表れない「どこでどう出会って、どんなふうに心が動いたのか?」というストーリーこそ、実は出会いを左右する大きな鍵になっているのです。
今回は、恋愛や出会いに悩む40代女性に向けて、“出会える人”が持っている3つの共通点と、実践できる視点の切り替えについてお話ししていきます。
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出会える40代女性に共通する4つの視点
ではここからは、私がこれまでご相談を受けてきたたくさんの女性の中から
40代になってからが一番モテてますよ!
と話す女性たちに共通する3つの視点を紹介していきます。
彼女たちとお話ししていて感じるのは、やはり、ごく一般的な40代女性が抱きがちな“出会いに関する感覚”とは、ずいぶん違う「世界の見え方」や「ものの捉え方」をしているということ。
もしあなた自身が、「出会いの少なさ」に悩んでいるなら、これから紹介する3つの共通点を、“新しい視点”として受け取ってみてください。
もしかすると、今のあなたの世界にも、小さな変化が芽生えるかもしれません。
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視点① 出会いは“特別な場所”ではなく“日常”にもあると知っている
出会いがないと感じている人の多くは、出会いとは「婚活パーティー」「マッチングアプリ」「結婚相談所」など、いわゆる“出会いを目的とした特別な場”でしか起きないと思い込んでしまいがちです。
もちろん、そうした場を活用すること自体はとても前向きな行動ですし、否定する必要はありません。
でも実際に「出会えている人」にお話を聞くと、彼女たちの多くは、思いがけず“日常の中”で出会いをつかんでいることがわかります。
- 行きつけのカフェや居酒屋
- 職場の休憩スペースや別部署の交流
- 地域の趣味サークルや市民講座
- 偶然声をかけられた本屋さんや駅のホーム
- 友人との集まりやホームパーティー
こうした何気ない場所や時間の中に、「まさかここで出会うなんて!」というご縁が潜んでいるのです。
「そんなの偶然じゃない?」と思うかもしれません。
でも実は、その“偶然”を受け取れるだけの【心の余白】があるかどうか。
そこに、出会える人と出会えない人の最初の分かれ道があるのです。
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視点② 人を“背景”ではなく“一人の人間”として見ている
出会いがなかなか生まれない人の特徴として、日常で出会う相手を「恋愛とは関係のない人」として、無意識に分類・除外してしまっている傾向があります。
たとえば、こんなふうに思っていませんか?
- この人、既婚者っぽいから関係ない
- 職場の人に恋愛感情なんて湧かないし
- 歳も離れてるし、まさかね
- ちょっと変わってる人だから無理かも
こうした“自動的なスクリーニング”が日常化してしまうと、出会いの可能性そのものを、自分で狭めてしまっていることになるのです。
一方、出会えている女性たちは違います。
彼女たちは、どんな人に対しても「関係ない」ではなく「どんな人だろう?」という関心のまなざしを持ち続けているのです。
- 少し変わって見える人にも「なぜそういう振る舞いをするのかな」と思える
- 年齢が離れていても「この人と話すと楽しいな」と感じる感性がある
- 一見タイプ外でも、「人として素敵」と思える視野を持っている
出会いとは、最初から「この人が運命の相手だ!」と決まっているものではありません。
多くの場合は、「最初はただの背景」だった相手が、ある瞬間を境に、輪郭を持った“誰か”として立ち上がってくるもの。
その“芽”を摘んでしまうのではなく、小さな興味という水を注げるかどうか、そこに、出会いの可能性があるのです。
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視点③ 年齢を“足かせ”ではなく“一要素”として受け止めている
40代だから、もう遅いのではないか
40やっぱり若い人のほうが選ばれやすいに決まってる
そんなふうに、年齢そのものを“恋愛に不利な材料”として見てしまう方は少なくありません。
もちろん、年齢によって出会いの形やアプローチの仕方が変わるのは事実です。
でも「もう遅い」と自分で線を引いてしまった瞬間に、世界のほうがあなたに扉を閉ざしてしまうのです。
一方で、出会えている女性たちは、自分の年齢を“重荷”としてではなく、“自分を形づくる一要素”として自然に受け止めています。
- この年齢だからこそ、相手の話を落ち着いて聞ける
- 20代では気づけなかった自分の魅力に気づけるようになった
- 経験を重ねたからこそ、言葉に深みが出てきた気がする
そんなふうに、年齢を“厚み”や“安心感”として捉える感覚を持っているんです。
年齢というのは、武器でもなく、足かせでもありません。
あなたという人間の一部であり、人生を彩るただの“情報”にすぎないんです。
そして、その情報にどんな意味を与えるのか?
それは「社会の評価」ではなく、あなた自身が決めていいことなんです。
今の年齢になったからこそできる恋愛がある!
そんなふうに、年齢と和解できたとき、見える世界はきっと変わり始めます。
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視点④ 自己価値を“条件”で測らない
どうせ私なんて、年齢も見た目も若い子には敵わない
40大した経歴もないし、相手から選ばれる気がしない
そんなふうに、“条件”で自分の価値を測ってしまう方は、決して少なくありません。
たしかに、婚活市場やプロフィール上では「年齢・学歴・年収・容姿」など、目に見えるスペックが比較されやすいのは事実です。
でも、その土俵で自分を評価しようとすればするほど、自己否定感ばかりが育ってしまうんですよね。
一方、出会えている女性たちは「条件よりも、私という人を知ってもらえれば伝わる」という感覚を持っています。
- 会って話せば、自分の空気感や安心感が伝わる
- 外見よりも“話し方”や“雰囲気”に魅力を感じてもらえる
- 仕事の実績よりも、日々を大切にしている生き方そのものに価値があると信じている
つまり、“人間性で勝負できる土壌”に身を置いているんです。
そしてなにより、自分を「商品」として品定めされるような感覚から距離をとることで、心がすり減るのを防いでいるんです。
恋愛は、条件のマッチングではなく、“感情”と“感性”の共鳴で成り立つもの。
条件で戦おうとすれば、自分より条件がよい誰かに目移りする人を恐れなければならない。
でも、人間性でつながる関係には、安心感やあたたかさがにじみ出るんです。
そしてそれを信じられるようになるには、自分で自分の価値を“ちゃんと見てあげる”練習が、何より大切なのかもしれません。
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日常の中の出会いを増やすためにできること
「出会いは、ある」──頭ではそう理解していても、なかなか心がついてこない。
そう感じる方に向けて、日常の中にある出会いに気づき、受け取る感性を育てるヒントを3つお届けします。
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ヒント① 出会いは日常にあるという“前提”で世界を見る(RASの力)
人の脳には「RAS(Reticular Activating System/網様体賦活系)」と呼ばれる、いわゆる“自分にとって大事な情報だけを拾い上げるフィルター機能”があります。
たとえば、赤い車が気になっているときって、なぜか道行く赤い車ばかり目に入ってきたりしますよね。
あれがまさにRASの働きです。
同じように
もう40代だし、出会いなんて日常にはない
と思っていると、脳は“出会いがない証拠”ばかりを無意識に集めてきてしまう。でも逆に
日常にだって出会いはあるよね
と思っていれば、今まで気づかなかった人の視線や笑顔、ささやかな接点が浮かび上がってきたりするんです。
つまり、“世界にどんな意味づけをしているか”によって、出会いのチャンスは変わるということ。
出会いは努力で“探しに行く”ものというよりも、まずは意識を向けた方向に“浮かび上がってくる”ものなのです。
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ヒント② オフモードでも“出会いセンサー”をONにしておく
今日は仕事の帰りだし、恋愛モードじゃない
なんなら誰にも話しかけられたくない…
そんな日もありますよね。
でも、“完全に心を閉じている状態”が続くと、出会いのチャンスはスルーされてしまいやすくなります。
ここで大事なのは、がっつり恋愛モードじゃなくても、心の扉だけはほんの少し開けておくこと。
たとえば、電車の中でふと目が合ったときに「なんだこの人」ではなく、「あ、目が合ったな」くらいでいい。
雑談に混じる程度でも、「感じのいい人だな」と思えたらそれで十分です。
“恋愛対象として見る”という構え方ではなく、人としての温度に触れる感覚を持っておくだけで、あなたの世界にじわりと「つながりの芽」が生まれていきます。
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ヒント③ 心地よくいられる“あなたらしい場”を選ぶ
「ちゃんとしなきゃ」「印象よく見せなきゃ」と思って気を張りすぎる場では、どうしても本来のあなたらしさが出にくくなってしまいます。
それよりも、あなたが素の笑顔でいられる場所や気を遣わずに話せる場所、感性が合う人が集まる空間に、意識的に身を置くようにしてみてください。
- 趣味を通じたコミュニティ
- 行きつけの店でスタッフと世間話をする時間
- ちょっと興味が湧いた習い事や体験イベント
そういう「好き」「楽しい」が集まる場には、無理のない形で“共感からつながる関係”が育ちやすいんです。
“出会うための場”に行くよりも、“自分が生き生きできる場”の方が、結果的に魅力がにじみ出やすくなります。
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ヒント④ 過去の出会いを振り返ってみる
「出会いがない」と感じているときほど、私たちは“これから”の未来にばかり目を向けてしまいがちです。
でも実は、これまでの人生の中で、すでにたくさんの人と出会い、いくつもの関係性を築いてきているはずなんですよね。
ここで一度、過去の「出会いの記憶」をそっと開き直してみてください。
- どんなきっかけで、その人とつながったんだっけ?
- そのとき、自分はどんな気持ちだった?
- 出会った瞬間は何も感じなかったけど、後から親密になった人はいなかった?
- 相手のどんな言葉や態度に心が動いた?
- どんなふうに距離が縮まり、信頼に変わっていった?
こうして振り返ってみると、私たちの「出会い」は、必ずしもドラマチックではなかったかもしれません。
でもその分、本当に大事な“気配”や“余白”のようなものに支えられていたことに、改めて気づくこともあります。
そしてこの振り返りは、実は脳のRAS(網様体賦活系)を活性化させる作業でもあります。
こういう人と出会ったな
こうああいう瞬間に惹かれたな
と思い出すことで、脳が「これからも似たような出会いに注意を向けよう」とスイッチを入れてくれるのです。
つまり、出会いの記憶を“再読”することは、未来の出会いを受け取る準備でもあるということ。
新しい出会いは、いつも“初めて”の顔をしてやってきますが、そこにはきっと、あなたの過去とも響き合う“何か”があるはずです。
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「出会いがない」の正体は、思い込みかもしれない。でも、それだけじゃないのかもしれない。
もう40代だし、出会いがないのは仕方ない
そんなふうに、自分を納得させてきた人もいるかもしれません。
そして実際、出会いを遠ざける要因のひとつに「思い込み」があるのは間違いありません。
でも、もう少しだけ深く見てみると「出会いがないことにしておいたほうが、ラクだった」という気持ちが、どこかに眠っている場合もあるのではないでしょうか。
- 「40代だから」で片づけておけば、自分の魅力や女としての価値を、深く見直さずに済む
- 周囲も「年齢的にね」と共感してくれるから、傷つかずにいられる
- 本当は「私には愛される価値がないのでは」といった痛みを、直視せずにいられる
そんな“静かな自己防衛”として、「出会いがない」ことを受け入れてきた人も、もしかしたらいるかもしれません。
でも、もし少しでも心のどこかで、
本当は、もう一度人と出会ってみたい
誰かと笑い合えるような関係を築いてみたい
そんな願いがあるなら、十分に大切にしていいものです。
そしてあなたの中に眠る“本当の魅力”は、年齢とは関係なく、「見ようとする視点」と「受け取る勇気」から再び輝き始めるのです。