
彼が本命にしてくれない
いつも都合のいい関係で終わってしまう
そんな恋愛の悩みを抱える女性は、実は少なくありません。 自分なりに努力しているのに報われない──。
その背景には、恋愛テクニックでは解決できない“深層心理のクセ”が隠れていることが多いのです。
本記事では、都合のいい関係にハマってしまいやすい女性の「6つの心理パターン」と、それぞれの改善策を詳しくご紹介します。
まずは、なぜそのような関係に陥ってしまうのかを見ていきましょう。
Contents
なぜ都合のいい関係になってしまうのか?
恋愛がうまくいかないと感じたとき、私たちはつい「行動」や「テクニック」に意識を向けがちです。
でも、実はその原因の多くは“深層心理”にあります。
私は愛される価値がない
彼尽くさなければ受け入れてもらえない
選ぶなんておこがましい
そんな無意識の思い込みが、あなたの恋愛行動の前提になってしまっているのです。
では、どうしてそんな深層心理が生まれてしまうのか? そして、それをどう癒していけばいいのか?
次から詳しく見ていきましょう。
“報われない恋”を引き寄せるテクニック依存の罠
恋愛がうまくいかないと感じたとき、私たちはつい「行動」や「テクニック」に意識を向けがちです。 たとえば:
- LINEの返し方を工夫する
- 外見を磨く
- 相手の心理を探る
もちろん、こうした努力が無意味というわけではありません。
でも、本当に問題なのは「どんな自分として、その行動をしているか?」という“前提”にあるのです。
どんなに魅力的なアクションを起こしても、心のどこかで「私は選ばれない」「尽くさないと愛されない」と思っていたら── その無意識は、相手にも伝わってしまいます。
では、どんな前提が「都合のいい関係」を引き寄せてしまうのか?
次に、6つのタイプをご紹介します。
都合のいい関係にハマりやすい女性6タイプとは?
都合のいい関係にハマってしまう女性には、いくつか共通する“心のパターン”があります。
一見すると違うように見えても、深く掘り下げていくと、そこには「自分の価値を低く見積もっている」「恋愛に対して無意識の制限がある」といった思い込みが潜んでいることが多いのです。
ここでは、そうした“心のクセ”を6つのタイプに分けてご紹介します。
あなたは、どのタイプに当てはまりそうですか?
タイプ① 自分を雑に扱ってしまうタイプ
役に立たなきゃ、ここにいちゃいけない
愛されなくても、そばにいられるだけでいい
このタイプの人は、相手の気持ちや状況を優先し、自分の本音や欲求を抑え込んでしまう傾向があります。
たとえば、会いたいのに「向こうが忙しいなら仕方ない」と引っ込めたり、モヤモヤする言葉を言われても「嫌われたくないから」と流してしまう。
心のどこかで「私はがまんして当然」「求めたら迷惑」という思い込みがあり、自分の価値を“犠牲”や“便利さ”で証明しようとしてしまうのです。
本当は誰だって、大切にされていい存在のはずなのに──「雑に扱われても仕方ない」と思い込んでいる限り、扱う相手もまた、あなたを大切にしにくくなってしまいます。
タイプ② 愛の代償を払ってしまうタイプ
身体を許したほうが愛される
何かを差し出さないと、私なんて選ばれない
このタイプの人は、恋愛において「愛してもらうには、それなりの“お支払い”が必要」という前提を持ってしまいがちです。
- 彼に尽くしていれば、見捨てられないはず
- 魅力的な彼に釣り合うためには、何かを差し出さなければ
と思い込み、自分の身体や時間、労力、感情までも差し出してしまいます。
表面的には“尽くす女性”に見えるかもしれませんが、心の奥には「私はそのままでは愛されない」という痛みが隠れています。
だからこそ、恋愛が「自分の価値を試される取引」になってしまうのです。
無意識に“愛には対価が必要”と思い込んでいるタイプで、料理・尽くす・若さ・ノリの良さなど、「彼にとって価値ある自分」でいようと頑張ってしまうのが特徴です。
タイプ③ 選択を禁じているタイプ
私が選ぶなんて、おこがましい
彼が決めてくれないと不安
このタイプの人は、恋愛において“選ばれる側でいること”が当たり前になっており、自分から関係性を動かしたり、選択をすることに強いブレーキを感じています。
- 好きになっても、自分からアプローチできない
- プロポーズされるのを待つばかりで、関係は停滞している
- デートの誘いもいつも彼から
そんな状況が続いているなら、無意識のうちに“選ぶことを禁じている”可能性が高いでしょう。
背景には、「自分が決めたら間違えるかも」「責任を取るのが怖い」「女性が動くのは重い」という思い込みや、過去の刷り込みが影響していることもあります。
「選ばれること」が当たり前で、「選ぶ」ことに罪悪感を抱いてしまう傾向があります。
タイプ④ いい子症候群タイプ
わがまま言ったら嫌われるかも
相手に合わせるのが当たり前
このタイプの人は、小さい頃から「いい子だね」「我慢できて偉いね」と言われて育ってきたことが多く、「感情を抑えること=愛されること」と刷り込まれているケースが少なくありません。
恋愛においても、相手の顔色を読みすぎたり、自分の意見を押し殺してしまったりして、本当の自分を出せないまま関係が続いてしまいます。
たとえば、デートの希望があっても「相手が決めた方が楽だし」と遠慮したり、本当は嫌だった誘いも「うん、いいよ」と笑顔で答えてしまう。
“いい子”でいることが癖になっていて、断ることや本音を出すことに抵抗があるタイプです。
恋愛でも無理してしまい、NOが言えないまま、相手の都合に合わせる関係が続きます。
タイプ⑤ 自己肯定感レス女子タイプ
私なんて大したことないし…
これでも一緒にいてくれるだけありがたい
このタイプの人は、恋愛において無意識に「私は価値が低い」と思い込んでしまっている傾向があります。
そのため、相手のちょっとした優しさにも「こんな私に…ありがたい」と過剰に感謝し、対等な立場での関係を築けなくなってしまいがちです。
相手が多少冷たくても、雑に扱ってきても、「私が悪いのかも」「こんな自分でも一緒にいてくれるだけマシ」と、自分を責めて関係を続けてしまいます。
背景には、過去の失敗体験や、自己否定が染みついた家庭環境・恋愛経験があることも少なくありません。
本当は、あなたの存在そのものに十分な価値があるにもかかわらず、愛される資格がないかのように振る舞ってしまう。
この“自分を低く見るクセ”に気づき、「私はこのままで十分に愛される存在なんだ」と、丁寧に自分に言い聞かせてあげることが大切です。
自分に価値があると思えず、対等な恋愛関係を築くのが難しいタイプです。 相手に合わせすぎたり、見下されるようなポジションに甘んじてしまうこともあります。
タイプ⑥ 依存的ロマンチストタイプ
報われない恋こそ、美しい
ずっと好きでいれば、いつか伝わる
このタイプの人は、恋愛を“ドラマチックなもの”として無意識に理想化している傾向があります。
好きな人が振り向いてくれなくても、「この想いを貫くのが愛」「私が信じていれば、きっと通じる」と思い込み、関係性が成立していなくても待ち続けたり、都合のいい関係にとどまり続けてしまうのです。
一途でいることが美しい、という価値観自体は素晴らしいものですが、「報われなさ」に執着してしまうと、自分の幸せを後回しにし続けることになります。
また、「好きだから耐えるのが当然」「辛いほど愛は本物」といった思い込みが強いと、健全な境界線を築けなくなり、感情的に消耗してしまうこともあります。
恋愛は“忍耐”ではなく、“共同創造”です。
あなた自身が愛されて幸せを感じられる関係を築いていい。
その許可を、自分に出してあげるところからスタートしてみましょう。
恋に一途なことが美徳だと思い込み、関係が成立していないのに片思い状態を続けたり、都合のいい関係にしがみついてしまうタイプです。
“待つこと”や“耐えること”が愛だと勘違いしてしまいがちです。
タイプ別・都合のいい関係から抜け出すヒント
ここまでで、自分の中にある“思い込みのパターン”に気づいた方も多いのではないでしょうか。
「そういえば私、まさにこれかも…」と感じたなら、すでに変化の準備は始まっています。
では、そこからどうすればいいのか? ここからは、6つのタイプそれぞれに合わせた“具体的なヒント”をお伝えします。
小さな一歩でかまいません。
自分にできそうなところから、ぜひ試してみてください。
タイプ① 自分を雑に扱ってしまう場合
- 自分の「小さな不快感」を軽視しない。
- 違和感を感じたら立ち止まり、自分の心の声に耳を傾ける。
- 「私は大切にされていい存在」と毎日言葉にする。
このタイプには、幼少期から周囲に雑に扱われてきたことで
自分はこの程度で当然
と刷り込まれてしまった人もいれば、逆に、身体的・精神的に丈夫だったために
私は大丈夫だから
と無意識に他人に配慮し、自分を後回しにしてきた結果、その“雑な扱い”が当たり前になってしまったケースなど背景はさまざまです。
どの場合も、「なぜ私は自分を雑に扱うようになったのか?」という理由に優しく気づいていくことが、第一歩になります。
タイプ② 愛の代償を払ってしまう場合
- 「何も与えなくても、私は愛されるに値する」と再定義する。
- 愛は等価交換ではないと知る。
- 無償の愛を受け取る体験(例:友人の気遣い、自然の恵み、動物とのふれあいなど)をする。
このタイプの人は、ある意味とても誠実で、まっすぐです。
誰かに何かをしてもらったら「ちゃんとお返しをしなきゃ」と感じたり、感謝の気持ちを“形”で示そうとするのは、元々の優しさの表れとも言えるでしょう。
でもその感覚が、人生のどこかで傷ついた経験と結びついて「ありがとう=何かを差し出さなきゃいけない」にすり替わってしまったとしたら──それは苦しい“お取引”の世界に迷い込んでしまったサインかもしれません。
愛をテイクだけ、あるいはギブだけ、という一方通行の体験をあえて意識的に取り入れてみてください
はじめは不安になるかもしれませんが、その中に「ただ受け取っても大丈夫なんだ」という感覚を育てていくことで、愛は“取引”ではなく“循環”なのだと、じわじわと体感できるようになっていきます。
タイプ③ 選択を禁じている場合
- 「私は何を望んでいる?」と自分に問いかける習慣を持つ。
- 小さな選択(今日の服装やランチのメニューなど)を自分主導で決める。
- 練習を積み重ねていくことで、「選ぶ自分」に慣れていく。
このタイプの人は、そもそも「自分で何かを選ぶ」という経験そのものが少ないことが多く、それゆえ“選択する力”に自信を持てないことがあります。
でも、どんなことでも「数稽古」をすれば上達するように、選択もまた、経験を重ねれば自然とできるようになります。
いきなり結婚や恋愛といった大きなテーマを選ぼうとすると、大きな負担になりかねません。
まずは、小さな選択──ランチのメニュー、今日の服装、休みの日の過ごし方など──から数稽古を始めてみてください。
「私はこうしたい」と感じる自分の感覚にひとつずつOKを出していくことで、少しずつ“選ぶ自分”に慣れていくことができるでしょう。
タイプ④ いい子症候群の場合
- 「NOを言うこと=嫌われる」ではないと知る。
- 本音を伝えることが信頼関係を育てると理解する。
- わがままではなく、“本音”として伝える練習をする。
このタイプの人は、「いい子でいれば嫌われない」といった成功体験が多いため、そのパターンを何度も繰り返してしまいがちです。
問題は、過去の成功体験にない「本音を出す」という行為に対して、うまくいく保証が持てないこと。
そのため、本音を出すことに踏み切れずにいるのです。
まずは、駅員さんやお店の店員さんなど、仮に嫌われても自分に影響がない相手に対して“いい子でいること”をやめてみましょう。
また、自分の本音を出しても受け入れてくれそうな心の広い人の前で、本性を出してみる練習をするのも有効です。
「本音を出しても嫌われなかった」「むしろ好かれた」という体験が増えていけば、やがて過去の“いい子”でいる成功体験を上書きし、新しい信頼の土台が育っていくはずです。
タイプ⑤ 自己肯定感レス女子の場合
- 「今のままでも価値がある」と何度でも自分に言う。
- 鏡の前で、毎日繰り返すことが大きな力になる。
- 自分が“与えているもの”に目を向けてリスト化してみる。
小さなことでも「私って、こんなにも与えていたんだ」と実感することが大切。
このタイプの人にとっては、自己肯定感を育てることが最重要テーマです。
とはいえ、自力で自己肯定感を高めるのは簡単ではありません。
あなたの価値をちゃんと見てくれる人、あなたの存在を喜んでくれる人と過ごす時間を意識的に増やしてみましょう。
また、自分を肯定できるような環境に身を置くことも効果的です。その一方で、自己肯定感を下げてしまうような人や場所とは、少し距離をとる勇気も必要です。
「自分の価値を思い出せる場所に行く」「それを思い出させてくれる人に会う」──そういった行動が、じわじわと自己肯定感を回復させてくれるはずです。
タイプ⑥ 依存的ロマンチストの場合
- 愛は“耐えること”ではなく“育てること”だと知る。
- 一方的に尽くすのではなく、育て合う関係を目指す視点に切り替える。
- 「私はどんな関係を望んでいるのか?」を言語化する。
- ノートや日記に、自分が心から望む恋愛像を自由に書き出してみる。
このタイプの人は、相手に依存する気持ちが強い反面、相手の依存も受け入れてしまう傾向があり、結果として“共依存”に陥りやすい傾向があります。
「耐えること=愛」という前提が根強くある場合は、ただ「耐えるのをやめよう」と言われても、なかなか行動を変えるのは難しいもの。
そんなときは、あえて“耐えられる限界”まで行ってみるのも一つの方法です。
限界まで行って初めて、「もう無理」「これは違う」と自分の中に明確な感覚が芽生えることがあります。
もちろん、その際には自分の心や体の安全を最優先にしてください。
安全な環境の中で、自分がどこまで耐えられて、どこで限界が来るのかを見極めることで、初めて本当の意味で「自分の望む関係」に気づくことができるのです。
その上で、改めて「私はどんな関係を望んでいるのか?」を問い直してみてください。
あなたの恋愛は、“耐える愛”から“育て合う愛”へと、必ずシフトしていけます。
都合のいい関係から対等なパートナーシップへ
都合のいい関係に繰り返しハマってしまうと、「私に魅力が足りないのかな」「もっと頑張らなきゃ」と、自分を責めてしまいがちです。
でも、そうした恋愛のつまずきの多くは、“あなた自身の本質的な魅力”ではなく、 いつの間にか抱えていた「思い込み」や「前提」が影響していることが多いのです。
「私はこの程度の扱いで当然」 「何かを差し出さないと、愛されない」 「選ぶ資格なんて私にはない」
──そうした無意識の前提をひとつずつ見直し、やさしく書き換えていくこと。 それが、恋愛だけでなく人生全体の関係性を変える大きな一歩になります。
どのタイプに当てはまっていたとしても、あなたには“変われる力”があります。 その出発点は、「こんな自分でも愛されていい」と、まずは自分に許可を出すこと。
あなたがあなた自身を大切にすること。 それが、誰かに本当に大切にされる恋愛のスタートラインなのです。