
恋愛の中で「また喧嘩しちゃった」「なんでこんなにぶつかってしまうんだろう」と思ったことはありませんか?
喧嘩するたびに疲れて、でも本当は仲良くしたくて……
これって相性が悪いのかな?私の問題?
と自分を責めてしまう人もいるかもしれません。
最初はあんなに大好きで始まった関係なのに、 気づけば、喧嘩ばかりで疲れてしまっている。
付き合いが長くなるほどイライラが増えて、相手の顔を見るのも嫌になってしまったり。
あるいは、まだお付き合いには至っていないけれど、 「この人いいな」と思って距離を縮めていく中で、こぜり合いが増えてきた。
このまま付き合ったら、うまくいかないんじゃないか?
最初から合わないのかも?
そんな不安がふと頭をよぎることもあるかもしれません。
この記事では、せっかく出会えた彼と「もっと仲良くなりたい」「本当はいい関係を築きたい」と願うあなたに向けて、 喧嘩やすれ違いの背景にあるパターンと、その解消のヒントをお届けします。
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Contents
「喧嘩するほど仲が良い」は真実?
- 喧嘩するほど仲が良い
- 夫婦喧嘩は犬も食わない
- 拳で語り合う(←?)
そんなふうに、人と人とのぶつかり合いはむしろ“良いこと”だという風潮って、けっこう根強くありますよね。
たしかに、本音を出せる関係だからこそぶつかる、というのはその通り。
お互いに遠慮せず言い合えるって、ある意味ではすごく信頼されている証でもあります。
でも…喧嘩って、疲れますよね。
喧嘩のお作法を知ってる者同士なら、「雨降って地固まる」みたいな展開になることもありますが、多くの場合は「ルールを知らずに格闘技に参加した」みたいに、ただの感情のぶつけ合いで、お互いに傷ついて終わるだけになってしまいます。
喧嘩をすれば関係が深まる、なんて幻想にすがっていても、現実は泥仕合になるだけ。
だからこそ、今回の記事では
喧嘩すりゃいいってもんじゃないよね?
という視点からスタートして、
- なぜ私たちは喧嘩になってしまうのか?
- 喧嘩してしまったとき、どうやって“優しい仲直り”に持っていくのか?
- そもそも、喧嘩の質って何なのか?
そんな視点で、いっしょに考えていきましょう。
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恋愛で喧嘩になりやすいシチュエーション5選
これまで女性の恋愛やパートナーシップのご相談を受けてきた中で、 喧嘩のきっかけになりやすい“あるあるな場面”をよく耳にしてきました。
ここでは、恋愛中に喧嘩が起きやすい5つのシチュエーションをご紹介します。 あなたにも、思い当たる場面がひとつやふたつ、あるかもしれません。
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① LINEの返信が遅い・既読無視
「既読はついてるのに返事が来ない」 たったそれだけのことが、妙に心をざわつかせてしまう。
放置されているような感覚や、優先順位が低く見られているような不安が膨らんで、 ついイライラが募ってしまうケースです。
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② 言葉足らずのすれ違い
その言い方って冷たくない?
結局、何が言いたかったの?
お互いの“意図”と“受け取り方”にズレがあると、誤解が生まれやすくなります。
特に、片方がうまく言葉にできないタイプだったり、感情の伝え方が不器用な場合は、 ちょっとした表現の差が衝突につながることも。
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③ 他の異性との接触・飲み会
彼が他の女性と食事に行ったり、異性のいる飲み会に参加したりする。
それを知った瞬間、「なんで?」と胸の奥がチクッと痛む。
浮気というほどの話ではなくても、“不安”や“嫉妬”が一気に湧き上がってきて、 そのまま喧嘩に発展してしまうことも珍しくありません。
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④ 気分が落ちているときの反応
自分が落ち込んでいるときに、彼が素っ気なかったり、スルーされたように感じたとき。
なんで気づいてくれないの?
わかってほしかったのに
そんな思いが蓄積すると、怒りや悲しみとして噴き出してしまうことがあります。
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⑤ 忙しい・疲れているときの素っ気なさ
彼が仕事などで余裕がないとき、返事が短かったり、態度が雑に見えたりする。
最近冷たくない?
私に飽きたのかな?
という不安がふくらみ、 それがやがて、責めたり怒ったりするきっかけになることもあります。
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あなたはどのタイプ?“喧嘩後”の3パターン(+α)
喧嘩になってしまうところまでは、どんなカップルでも大差ありません。
でも実は、その後の“喧嘩の終わり方”によって、ふたりの関係性は大きく変わっていきます。
冒頭でも少しお話しした「喧嘩のお作法」ができているかどうか。
たとえ知識があっても、それを“うまく実践できる状態かどうか”によって、 喧嘩の質も、関係の深まり方も、ガラッと変わってきます。
ここでは、そんな喧嘩の“終わり方のタイプ”を3パターン(+α)に分けてみました。
自分はどれに当てはまりやすいか、チェックしながら読んでみてください。
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① すぐ仲直りして関係が深まるタイプ
喧嘩のあとに「ごめんね」「私もちょっと言いすぎたかも」 そんな風にお互いが素直に自分の気持ちを言葉にできるタイプ。
感情的にぶつかっても、冷静になったタイミングで「気持ちのすり合わせ」ができるから、 喧嘩がむしろ、ふたりの理解を深めるきっかけになることもあります。
このタイプの人たちは、喧嘩を“対話の入り口”にできる関係性とも言えるかもしれません。
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② 仲直りできず、冷戦が続くタイプ
喧嘩のあと、お互いに意地を張ったまま沈黙。
誰かが声をかけるわけでもなく、でもなんとなく気まい空気だけが残る。
どうして私が先に謝らなきゃいけないの?
黙っていれば、そのうち向こうから話してくるかも
そんな風に、心のどこかで“待ちの姿勢”になってしまうことで、 時間が経つほどに修復のチャンスが遠のいていく。
このタイプは、喧嘩そのものよりも、“話し合わなかったこと”が尾を引く傾向があります。
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③ 仲直りはするけど、モヤモヤが残るタイプ
表面的には「ごめんね」で仲直り。
だけど内心では、「なんか納得いってない…」というしこりが残っている。
表面上は和解しているように見えても、 心のどこかで“この人、私の気持ちほんとにわかってる?”と不信感が残るタイプです。
この③タイプには、さらにふたつの分岐があります:
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彼が折れてくれて喧嘩終了
彼の方が謝ってくれて、一応喧嘩は終わる。
でも、「本当に理解してくれてるのかな?」「ただ私が怒ってるから謝ってるだけじゃない?」 と、納得感がないまま話が終わることで、不信感が残りやすい。
“なんとなく”終わった喧嘩は、“なんとなく”心に残ってしまうものです。
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自分が折れて喧嘩終了
「この空気に耐えられないから、もういいや……」と、 自分が折れて、場を収めることを選ぶ。
でも本当は納得していなくて、心の中では、「また私ばっかり我慢してる」「ほんとは謝ってほしかったのに」と、 小さな怒りや悲しみが残ったままになりやすい。
その感情が積もり積もって、 次に喧嘩したときには別の形で爆発してしまうこともあります。
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仲直りできない・モヤモヤが残る人の共通点
喧嘩したあと、すぐにお互いが素直になって「ごめんね」と言い合える関係であれば、 喧嘩はむしろ絆を深めるチャンスになります。
だからこの記事では、喧嘩を我慢しましょう、と言いたいわけではありません。 喧嘩そのものが悪いわけではないし、避けるべきものでもありません。
ただ、ちょっと注意したいのは—— 喧嘩がきっかけで冷戦状態になってしまったり、 仲直りしたつもりなのに、なぜかずっとモヤモヤが残ってしまうタイプの人。
たくさんの恋愛相談を受けてきた中で、 こうしたタイプの方々には、ある共通点が見えてきました。
もちろん、これらすべてを持っている必要はありません。
でも、もし
これちょっと私かも…
と思う項目があるなら、 それは恋愛の“すれ違いポイント”かもしれません。
まずは気づいてみること。
そして「これは手放せるかも」と思えたものから、少しずつ距離をとってみてくださいね。
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①「悪いのは誰?」という“裁判の構図”がある
喧嘩になると、つい頭の中で「どっちが悪いか」をジャッジしはじめてしまう。
「今回の件は絶対彼が悪い」「私はちゃんとしてたのに」 そんなふうに、“正しさの勝負”になってしまうパターンです。
でも、恋愛って本来は勝ち負けのあるゲームじゃないはず。
なのに、無意識のうちに“裁判の構図”を持ち込んでしまうと、 相手との対話がどんどん難しくなってしまいます。
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②「わかってほしい」「謝ってほしい」が止まらない
喧嘩したあとに一番苦しくなるのがこのパターン。
私がどれだけ傷ついたか、わかってほしい。
たった一言、『ごめんね』って言ってくれればそれでよかったのに。
そんな気持ちがずっと心に残ってしまって、 相手に対して“理解と謝罪の要求”が止まらなくなる。
でも、それが強すぎると、相手は責められているように感じたり、 何をしても足りないような気持ちになって、関係に疲れてしまうこともあります。
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③ 自分ルールが厳格すぎる
恋人なんだから、これくらいして当然
普通は、こう言ってくれるはずでしょ
そんな“自分の正解”を、知らず知らずのうちに相手に押しつけてしまうこと、ありませんか?
もちろん、自分の価値観を持つのは大切なこと。
でも、それがあまりに厳格すぎると、 相手は“正解通りに動かないと怒られる”関係のように感じてしまいます。
喧嘩のたびに、「また自分ルールに違反した!」と裁かれているような感覚があると、 相手は萎縮してしまったり、心の距離が生まれてしまいます。
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④ 相手への期待値が高すぎる
これくらい察してくれて当然
愛があるなら、私のことちゃんと見てるよね?
こんなふうに、“期待”が“前提”になってしまっていると、 それを満たしてもらえなかったときに、一気に感情が爆発してしまいやすくなります。
相手には相手のペースや限界があることを忘れてしまって、 「やっぱり私のこと大事に思ってないんだ…」と、勝手に失望してしまう。
それが喧嘩やすれ違いの引き金になることも多いです。
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⑤ 相手への諦めが早すぎる
どうせまたわかってもらえない。
この人に何を言っても無駄。
そうやって心のシャッターを早めに下ろしてしまうと、 本当は対話できたはずのチャンスを、自分から閉じてしまうことになります。
喧嘩をしても、話し合うことをやめないでいられる関係が、 ふたりの信頼を育てていくのに大切なんですよね。
でも、過去の経験や小さな失望が積み重なると、 「どうせまた同じことになる」という予防線を張りたくなるのも人間らしさ。
その気持ちを責めずに、でも少しずつ“開いてみる”余白を持ってみると、 関係性の風通しが変わってくるかもしれません。
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喧嘩ばかりの恋愛を変えていくポイント
喧嘩するたびに傷つき、うまく仲直りできず、 心のどこかにモヤモヤが残る――
そんな恋愛を繰り返してしまう人には、 実は“ある共通の心のクセ”が潜んでいる、というお話をしました。
でも大丈夫です。
そのクセに気づき、少しずつ手放していけたら、
喧嘩は「壊れる原因」ではなく、むしろ「関係が育つきっかけ」に変わっていきます。
ここからは、喧嘩をきっかけに“関係を育てていける人”になるための 5つのポイントをお伝えします。
それぞれ、前の章で紹介した「モヤモヤが残る人の共通点」とセットで捉えると、 今の自分がどこにいるか、そして何を変えればいいかが見えてくるはずです。
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① 正義の勝敗を手放そう
「誰が悪いのか」を決めたくなるのは、 心が傷ついているからこその防衛反応です。
でも、“裁判のような喧嘩”では、どちらかが負けたまま終わってしまいますよね。
本当に大切なのは「どっちが正しいか」よりも、 「どうすれば、ふたりでまた心地よくいられるか」ではないでしょうか。
正しさの勝ち負けより、“関係の居心地”を優先できたとき、 喧嘩は終わりではなく、はじまりに変わります。
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② 自分が自分の最大の理解者になろう
「わかってほしい」「謝ってほしい」と、 相手の反応を追いかけたくなるのは、 自分自身がまだ、自分の気持ちをちゃんと見てあげられていないから。
まずは深呼吸して、問いかけてみてください。
私は、本当はどうしたかったんだろう?
どこが悲しかった? どこが悔しかった?
自分の気持ちに気づいてあげられたとき、 はじめて“他人に求めすぎる”心が落ち着いていきます。
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③ 自分ルールを改訂してみよう
「こうするのが普通」「これが正解」
──そんな“自分ルール”に、いつの間にか縛られていませんか?
そのルール、今の自分にとって本当に必要ですか?
相手にとっても、同じように自然なもの?
長く続く関係って、どこかで“自分ルールの柔軟化”が起きているものです。
アップデートできる柔らかさこそ、大人の魅力なのかもしれません。
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④ 相手への期待値を再チェックしよう
普通、恋人ならこれくらいしてくれるよね
その“普通”は、相手にとっても当たり前でしょうか?
人それぞれ、できること・できないこと・得意不得意があります。
“愛があるかどうか”と“それをどう表現できるか”は、必ずしも一致しません。
相手の限界やペースを冷静に見直してみたとき、 “思ってたのと違う”が“この人なりの愛”に変わることもあります。
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⑤ 関係は“育てていくもの”と知ろう
どうせこの人は変わらない
そうやって早々に心のシャッターを閉じてしまうと、 そこから先の“育ち”は起きません。
関係は、最初から完成しているものじゃない。
摩擦も、対話も、試行錯誤も、全部含めて“育てるもの”です。
そのプロセスを「めんどくさい」ではなく 「一緒に育っていく時間」だと感じられたとき、 恋愛はもっと優しく、あたたかくなっていきます。
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喧嘩ばかりの恋愛を卒業するために
喧嘩をまったくしない恋愛なんて、きっと存在しないでしょう。
でも、喧嘩の“質”は変えることができます。
怒りやすれ違いの奥には、 「わかってほしかった」「大切にされたかった」 そんな小さくて切実な気持ちが、そっと隠れています。
その声に耳をすませて、 自分の中の“当たり前”や“正しさ”を、そっと見直してみる。 それだけで、ふたりの関係は、もっと優しく育っていくはず。
どうしてまた喧嘩しちゃうんだろう…彼のことは好きなのに、うまくいかない…
そんなピュアな願いを大事にしたい時こそ、自分自身との対話の時間を持ってみてくださいね。