潜在意識や引き寄せを信じて取り組んできたのに、現実がなかなか動かない。
いつまで願い続ければ叶うのか。
そういう時間が続くと、願いが叶わないことそのものだけでなく、信じ続けることにも疲れてしまいます。
この記事では、潜在意識や引き寄せ、見えない世界の力を使って願望を実現したいと思ってきたけれど、もう疲れてしまった人に向けて、なぜ願い続けることが疲れにつながるのか、心の中で何が起きているのか、そしてどう向き合えばいいのかを整理していきます。
Contents
- 願いを持ち続けるにはエネルギーが必要
- 潜在意識や引き寄せが重荷になる理由
- 1. 正解がない中で取り組む必要がある
- 2. 叶えるために心のエネルギーを必要とする
- 3. 心が疲れている時に出会うことが多い
- 願いが叶わなくて疲れたときに心の中で起きていること
- 1. 期待と失望を繰り返している
- 2. 報酬がないまま走り続けることに限界を感じている
- 3. 心の安定が願いの進捗になっている
- 4. 叶う喜びより諦める痛みの方が楽に思えてくる
- 5. 自分の力を法則に明け渡している
- 願いが叶わなくて疲れたときのチェックポイント
- 1. 諦めるのではなく置いておいてみる
- 2. 叶えるプロセスを楽しめているか確認する
- 3. 「今叶っていない」事実で自分を攻撃してないか
- 4. 大量の知識を入れすぎない
- 5. 視野が狭くなってないか確認する
- 願いは余力のある時に叶う
願いを持ち続けるにはエネルギーが必要
まず大前提として、願いを持ち続けるにはエネルギーが必要です。
潜在意識や引き寄せに興味を持つ人には、きっと何かしらの願いや望みがあると思います。
- こんな未来になったらいい
- これが欲しい
- こういう現実を経験したい
見落としてしまいがちなのですが、実は「願い」というのは、持ち続けるだけでもかなりの心のエネルギーを使います。
- 今はそうではないけれど、未来はきっとこうなる
- 今は絶望的に見えるけれど、未来は明るい
つまり「願う」という行為自体が、今現在の現実と望んでいる未来とのあいだにギャップを見出し、そのギャップを感じ続けながら、どうにかそこを埋めていこうとする試みなのです。
言ってみれば、願いを持ち続けることは、何らかの荷物を持ったまま、日々を過ごしているのと似ています。
体で考えればわかりやすいですが、軽い荷物であっても、ずっと持ち続けていれば気付かないうちに疲れが溜まります。
そのため「願うこと自体がそもそもエネルギーを使うこと」であり、「願っても叶わない」時間が長くなるほど疲れてくるのは、ある意味では自然なことです。
潜在意識や引き寄せが重荷になる理由
ここまで、願うこと自体がそもそもエネルギーを使うことだとお伝えしてきましたが、その大前提のうえで、さらに潜在意識や引き寄せの法則という考え方が重荷になりやすい理由があります。
願いを叶える方法と一口に言っても、いろいろなルートがあります。
努力と根性と気合いで叶える方法もあれば、現実的な行動を積み重ねていく方法もあり、それはそれで疲れるでしょう。
ただ、潜在意識や引き寄せというルートを使う場合には、この考え方特有の疲れやすさがあります。
ここでは、その理由を3つ整理します。
1. 正解がない中で取り組む必要がある
まず、潜在意識や引き寄せを使った願望実現には、唯一絶対の正解がありません。
たとえば料理のレシピであれば、野菜を切る、お湯を沸かす、塩をひとつまみ入れるなど、ある程度マニュアル化しやすい手順があります。
もちろん料理にも個人差はありますが、基本的な手順を守れば、よほどのことがない限り大きく外すことは少ないでしょう。
けれど、潜在意識や引き寄せは、そもそも見えない意識の世界で行うものです。
なんとなくの法則らしきものや、正解らしきものは存在していますが、実際に、いろいろな人や書籍が、それぞれの方法を発信しています。
けれど、それは誰にとっても同じように再現できる手順として確立されているわけではありません。
ほぼ絶対的な真実や、これをこの順番でやれば必ず叶うという手順があるわけではないのです。
人は、正解か不正解かわからないものに取り組み続けるだけでも疲れます。
これが正解だとはっきりわかっていれば、多少大変でも踏ん張れることがありますが、正解かどうかわからないまま、とりあえず信じて、とりあえず続けて、とりあえずエネルギーを出し続けるのは、実際に出したエネルギー以上の疲労感を伴います。
潜在意識や引き寄せが疲れやすい理由の一つは、この「正解が見えないまま取り組み続ける必要がある」という点が大きいでしょう。
2. 叶えるために心のエネルギーを必要とする
次に、潜在意識や引き寄せでは、叶えるために心のエネルギーを使います。
先ほど料理のレシピの話をしましたが、料理を完成させるために必要なのは、時間やガス、水、材料などです。
では、潜在意識や引き寄せの法則で願いを叶える場合、何が原材料になるのでしょうか。
それは、心のエネルギーです。
引き寄せや潜在意識の世界では、「意図」という概念がよく出てきます。
- 自分の意識を一定方向に向ける
- こうなると決める
- 未来に対して意図する
ただ、この意図というものは心のエネルギーを使います。
体の運動エネルギーを使うわけではないので、外から見ると何もしていないように見えるかもしれませんが、精神エネルギーを使っています。
叶えたい願いが大きければ、それだけ必要になる精神エネルギーも大きくなります。
そのため、体は疲れていないのにぐったりする。
何かをしたわけではないのに、精神的に疲れる。
ゲームで言えば、HPではなくMPが削られているようなものです。
体力ではなく、心のエネルギーを使って願いを叶えようとしているからこそ、潜在意識や引き寄せは疲れることがあるのです。
3. 心が疲れている時に出会うことが多い
さらに、潜在意識や引き寄せは、心が疲れている時に出会うことが多いという特徴があります。
ここまでお伝えしてきた通り、潜在意識や引き寄せは、心のエネルギーを使った願望実現方法とも言えます。
にもかかわらず、人がこの考え方に出会うのは、心のエネルギーが十分にある時とは限りません。
むしろ、心が疲れている時に出会うことが多いのです。
- 彼に振られた
- 転職がうまくいかない
- 結婚が進まない
- 人生が思うように動かない
こういう出来事が起きた時、体そのものは壊れていないことが多いでしょう。
失恋をしたからといって、体が故障するわけではありませんし、転職に失敗したからといって、すぐ病気になるわけでもありません。
けれど、心のエネルギーは大きく落ちます。
そして、心のエネルギーが落ちている時ほど、人は現実的な方法だけでは届かないものに希望を見出したくなります。
その時に出会いやすいのが、潜在意識や引き寄せです。
ただ、ここに難しさがあり、潜在意識や引き寄せは、心のエネルギーを使って願望を実現する方法です。
それなのに、出会うタイミングは、心のエネルギーがかなり落ちている時であることが多いのです。
例えるならこれは、病気や怪我で入院している人に向かって、フルマラソンに挑戦しようと言っているようなものです。
フルマラソンそのものが悪いわけではありませんが、今まさに体が弱っている人にとっては、必要条件が合っていません。
潜在意識や引き寄せも、それと似ているところがあり、出会うタイミングと、それを使うために必要な心のエネルギーに、かなり大きな差があることが多いのです。
だからこそ、潜在意識や引き寄せは希望になる一方で、重荷にもなりやすいのです。
願いが叶わなくて疲れたときに心の中で起きていること
願いが叶わなくて疲れているとき、心の中ではどんなことが起きているのでしょうか。
あまりにも疲れてくると、ただ「もう疲れた」という一言で片づけたくなりますが、その疲れの中身を少し細かく見ていくと、自分の状態を理解しやすくなります。
ここでは、願いが叶わなくて疲れたときに起きやすい心の動きを5つ整理していきましょう。
1. 期待と失望を繰り返している
失恋や転職の失敗などで心のエネルギーが一気に落ちたとき、潜在意識や引き寄せの話に出会うと、それはとても明るい希望に見えることがあります。
もう無理だと思っていたけれど、まだ諦めなくていいのかもしれない。
現実的には難しく見えることでも、見えない力を使えば叶うかもしれない。
そう思えること自体が、一度は大きな救いになります。
ただ、その期待がすぐに現実として満たされればいいのですが、なかなか叶わない時間が続くと、今度は失望が起こります。
- 期待して、失望する
- でも、まだいけるかもしれないと思って、また期待する
- そしてまた現実が動かず、失望する
この繰り返しは、心の寒暖差のようなものです。
希望が湧いた分だけ、現実が動かなかったときの落差も大きくなります。
この期待と失望の反復によって、心のエネルギーはさらに削られていきます。
2. 報酬がないまま走り続けることに限界を感じている
願いが叶うかもしれないと思うとき、人はその先にある報酬を見ています。
- 彼とうまくいくかもしれない
- 結婚できるかもしれない
- 仕事がうまくいくかもしれない
- 人生が変わるかもしれない
その期待があるから、辛くてもなんとか走り続けることができます。
けれど、願いが叶わないまま時間が過ぎていくと、報酬がないまま走り続けているような状態になります。
たとえるなら、お腹が空いたまま、ひたすら走らされているようなもの。 これでは限界が来るのは自然なことです。
「もう疲れた」と感じるときは、単に気持ちが弱くなっているのではなく、報酬がないまま走り続けることに、心が限界を感じている状態でもあります。
3. 心の安定が願いの進捗になっている
願いが叶わなくて疲れているとき、心の安定が願いの進捗に左右されることがあります。
たとえば、好きな人との関係を叶えたいと思っている場合。
最終的には付き合いたい、結婚したいという願いがあったとしても、翌日にいきなり彼が婚姻届を持ってくることは普通ありません。
けれど、
- 彼から連絡が来た
- 彼から誘いがあった
- 少しでも関係が動いた
それだけで、心は大きく満たされます。
現実が少し動くことで、期待が満たされ、心のエネルギーが補充されるからです。
ただ、逆に言うと、現実的な進捗がないと心が安定できない状態にもなりやすいのです。
願いを叶えるためには心のエネルギーが必要なのに、その心のエネルギーを補充する手段が、願いの進捗そのものになってしまう。
そうなると、現実が動かないと心が満たされず、心が満たされないから現実を動かすエネルギーも出にくくなる。
ここで苦しい循環が起きてしまいます。
4. 叶う喜びより諦める痛みの方が楽に思えてくる
願いが叶えば、もちろん嬉しいはずです。
叶った未来には、喜びや安心感があります。
けれど、その喜びを得るためには、願い続けるエネルギーが必要です。
意図し続ける力も必要です。
期待して、失望して、それでもまた立て直す力も必要です。
心が元気なときであれば、その喜びに向かって進むことができますが、心がボロボロになっているときは、叶う喜びを取りに行くことさえ重たく感じるのが普通でしょう。
そうなると、願いを諦める痛みの方が、まだ楽に思えてくるのです。
諦めるのは痛い。
でも、これ以上願い続けるよりは、その痛みを選んだ方が楽かもしれない。
これは、本当に願いを諦めたいというより、願い続けるためのエネルギーが底をつきかけているサインです。
5. 自分の力を法則に明け渡している
潜在意識や引き寄せの法則は、本来、自分の人生を動かすために利用するものであり、法則が主人なのではなく、自分が法則を使う側です。
けれど、心のエネルギーが落ちているときは、この関係が逆転しやすくなります。
自分の力で法則を使って叶えるのではなく、法則に叶えてほしいという気持ちが強くなるのです。
これは、誰にでも起こり得ることで、心が弱っているときほど、自分の力だけではもう無理だと感じやすくなります。
だからこそ、法則そのものに救ってほしくなる。
でも、法則に自分の力を明け渡せば明け渡すほど、自分の心のエネルギーは小さくなっていきます。
本来は自分の人生を取り戻すために出会ったはずの考え方が、いつの間にか「法則が動いてくれないと自分は幸せになれない」という形になってしまい、そうなると、逆説的に現実は動きにくくなります。
願いが叶わなくて疲れているときは、潜在意識や引き寄せを信じるかどうか以前に、自分の力を法則に預けすぎていないかを見ることも大切です。
願いが叶わなくて疲れたときのチェックポイント
では最後に、願いが叶わなくて疲れたときのチェックポイントや対応策について5つご提案します。
ここまで見てきたように、潜在意識や引き寄せは、心のエネルギーを使うものです。
そのため、心のエネルギーが大きく落ちているときほど、願いを持ち続けること自体がしんどくなります。
ここからは、そんなときに確認したいポイントを整理していきます。
1. 諦めるのではなく置いておいてみる
願いが叶わなくて疲れているときは、諦めるのではなく、いったん置いておいてみることをおすすめします。
叶えようとすると疲れすぎてしまう。
でも、完全に諦めてしまうのも、どこかもったいない。
そんなときは、その願いを一度「今すぐ叶えなければいけないもの」から外してみます。
いつか気が向いたらまた願うかもしれないものとして、箱の中に入れて、押し入れの奥に置いておくようなイメージです。
今すぐ抱えていなくてもいい。
今すぐ叶えようとしなくてもいい。
でも、捨てなくてもいい。
願いを置いておくことは、諦めることとは違います。
今の自分には持ち続けるエネルギーが足りないから、一度荷物を下ろすということです。
2. 叶えるプロセスを楽しめているか確認する
願いが叶わなくて疲れているときは、叶えるプロセスを楽しめているかも確認してみてください。
どうしても「叶ったら報酬が来る」「叶うまでは報酬がない」という感覚になりやすいものです。
たとえば好きな人から連絡が来ることを願っている場合、実際に連絡が来れば、それは大きな報酬になります。
でも、それだけを報酬にしてしまうと、現実が動かない時間がすべて不足や我慢の時間になってしまいます。
そうではなく、連絡が来るかもしれない未来に向けて、自分が意図していること。
引き寄せや潜在意識を使って、自分の現実を動かそうとしていること。
そのプロセス自体にも、少し価値を置いてみるのです。
「この願いに向き合っている自分も悪くない」
「現実を動かそうとしている自分は、ちゃんと人生に参加している」
そう感じられると、プロセスそのものが心のエネルギーを回復させ、逆に現実も動きやすくなります。
3. 「今叶っていない」事実で自分を攻撃してないか
願いが叶っていないときに見直したいのは、その事実で自分を攻撃していないかどうかです。
願いが叶っていないこと自体も苦しいものです。
でも、心のエネルギーが落ちているときは、そこにさらに自己攻撃が重なりやすくなります。
- どうしてまだ叶えられないのか
- どうしてこんなこともできないのか
- どうして自分だけ現実を動かせないのか
そうやって、叶っていない現実を材料にして、自分で自分を責めてしまうことがあります。
ただでさえ心のエネルギーが落ちているときに、自分からさらに攻撃されたら、立て直す力はますます削られてしまいます。
4. 大量の知識を入れすぎない
願いが叶わなくて疲れているときは、大量の知識を入れすぎないことも大切です。
潜在意識や引き寄せの世界では、いろいろな人がいろいろなことを発信しています。
それぞれの体験や方法があり、言っていることも少しずつ違います。
そもそも絶対的な手順や、誰にでも同じように再現できる方法が確立されている分野ではないからこそ、情報はどんどん増えていきます。
心のエネルギーが落ちているときほど、人は「どれが正解なのか」を探したくなるのは自然なことですが、正解が一つに定まらない世界で正解探しを続けると、情報を入れれば入れるほど頭と心がごちゃごちゃになっていきます。
この時期は、知識を増やすことが、必ずしも願いに近づくこととは限りません。
むしろ、心が疲れているときは、情報量を減らすことで少し視界が戻ってくることがあります。
5. 視野が狭くなってないか確認する
最後に、視野が狭くなっていないか確認してみてください。
心のエネルギーが落ちているときは、どうしても視野が狭くなりますし、極端な考えになりやすくなります。
- もう叶わない
- 全部無駄だった
- 自分には無理だった
- 信じた自分が間違っていた
そんなふうに、ひとつの方向へ考えが傾きやすくなります。
ただ、視野が狭くなっているときほど、自分ではそのことに気づきにくいものです。
むしろ「視野が狭くなっていないかな」と確認するというより、今の自分はきっと、自分で思っている以上に視野が狭くなっているのだろう、くらいの認識でいる方がちょうどいいです。
願いは余力のある時に叶う
ここまで、潜在意識や引き寄せの法則を使って願望実現しようとしてきたけれど、願いが叶わなくて疲れてしまった人に向けて、その背景を整理してきました。
潜在意識や引き寄せの法則そのものを、否定する必要はありません。
実際にその考え方を使って現実が動いた人もいますし、意図の力や認知の仕組みとして見れば、現実的な説明ができる部分もあります。
ただ、この記事で見てきたように、潜在意識や引き寄せは心のエネルギーを使う方法にもかかわらず、人がそこに強く惹かれるのは、すでに心のエネルギーが落ちている時です。
このギャップが、疲れの原因になっていることが多いのです。
なので、潜在意識や引き寄せを無理に信じ直そうとする前に、まずは心のエネルギーを回復することを優先してみてください。
心の余力が戻ってくると、これらの法則をうまく使いこなすことができるようになるはずです。