
今週は仕事が立て込んでて
今度は上司とゴルフで
やっと会えるかと思ったら急に飲み会、そしてLINEも全然返ってこない…。
彼氏が忙しいと、寂しさとイライラが積み重なって、つい
私のこと大切に思ってないの?!怒。
と感じてしまうこと、ありますよね。
でも、そこで怒ったり我慢したりする前に、“なぜ私はこんなに苦しいのか?”という心の仕組みを優しく見つめてみませんか?
このコラムでは、
- 忙しい彼にイライラしてしまう女性の不安
- 起こりがちなカップルトラブル
- それを解消するための心のヒント
この3ステップで、心のバグを整える方法をお届けします。
Contents
彼が忙しいとき、女性が抱きがちな不安5選
彼が仕事に追われているとき、女性はふとした瞬間にさまざまな不安を感じるものです。
最初は「仕方ない」と思っていても、気づけば「これって私、放置されてる?」と心がザワつくように──。
ここでは、よくある5つの“不安の種”を紹介します。あなたにも当てはまるものがあるかもしれません。
実際、私がお受けしているご相談の中でも、こうした不安は本当に“あるある”。
優しい女性ほど、自分を責めながらも、静かに心が揺れてしまうんです。
不安①:連絡がないと私のこと好きじゃないの?と思ってしまう
LINEの返信が来ない日が続くと、つい私への気持ちが冷めたのかなとネガティブな想像をしてしまいますよね。
特に、前はもっとマメに連絡をくれていた…という記憶があると、明らかに変わったと感じてしまいがち。
でも実際には、仕事の状況が変わっただけだったり、単純に余裕がないだけのことも。
それでも連絡=愛情のバロメーターとしてしまうと、不安がどんどん膨らんでしまうのです。
不安②:私ばっかり会いたがってる気がする
会う予定を立てるのも、連絡するのも自分ばかり。
なんか私、片思いしてるみたい…そんな気持ちになることもあるかもしれません。
彼が受け身であるほど、私が頑張らなきゃと無理をしてしまい、心のどこかで疲弊してしまいます。
この“温度差”に悩んでいる女性は、実はとても多いんです。
不安③:仕事と私、どっちが大事?と心で問うてしまう
頭では彼にとって仕事が大事な時期だと理解しているつもりでも、心では私って後回しにされてる?という寂しさが拭えなかったりしますよね。
この疑問は、言葉にしづらいぶん、無意識に心の深いところで膨らみがち。
それが私、愛されてないのかもという不安につながってしまうこともあります。
不安④:SNSで彼の動向ばかり気にしてしまう
直接連絡が取れないぶん、SNSで彼の動向を探ってしまう──これもよくある心の動きです。
ストーリーは更新してるのに、私には返事がない…昨日誰といたのかな?
そんなふうに考え始めると、止まらない妄想ループに入り込みがち。
見えない不安ほど、心を消耗させてしまいます。
不安⑤:自分から連絡すると重いかなと気を遣ってしまう
会いたい、話したい、という素直な気持ちがあるのに、重いと思われたくないと我慢してしまう。
気を遣いすぎて何も言えず、でも心は満たされず…という悪循環に入ってしまうことも。
そのうち、どうせ私なんて…と自己否定に向かってしまう女性も少なくありません。
すれ違いが深まるカップルトラブルあるある5選
小さな不安が積み重なると、やがてカップルの間に“見えない壁”をつくってしまうことがあります。
ここでは、忙しい彼と付き合う中で起きやすいトラブルを5つご紹介します。
どれも悪気があるわけではないのに、タイミングや伝え方ひとつで関係にヒビが入ってしまうことも。
あなたにも思い当たる出来事があるかもしれません。
気づいたら、お互いの気持ちが“届かないまま”時間だけが過ぎていた──なんてことも、珍しくありません。
トラブル①:彼を責めてしまい、喧嘩になる
本当は寂しいだけなのに、気づけばなんで連絡くれないの?私のことどうでもいいの?と怒りの言葉が出てしまう…。
感情が爆発すると、彼は黙り込んだり、距離を置こうとする傾向が強くなります。
一度こじれると、しばらく空気がギクシャクしてしまうことも。
そしてその空気がさらに不安を生み、また新たな衝突の火種になってしまうんですよね。
トラブル②:LINEの返信スピードで愛情を測ってしまう
既読スルーや返信の遅さに対して、無意識に私の優先順位って低いんだなと思ってしまう。
LINEのスピードはあくまで“ツール”なのに、それを気持ちの証拠のように捉えてしまうと、常に心が不安定になります。
そのうち、返ってくるまで何も手につかない状態になることも。
スマホを見るたびに気持ちが揺れて、疲れてしまった…という声も本当に多いです。
トラブル③:急に冷めたように振る舞ってしまう
感情を言葉にする代わりに、無口になったり、よそよそしくしたりする。
もうどうでもいいよという態度で自分を守ろうとするけれど、実際には自分の寂しさや悲しさを凍らせているだけというケースも多いです。
心がシャッターを閉じたようになってしまうと、相手からの愛情も入りにくくなってしまうんですよね。
トラブル④:私なんて必要ないよねと拗ねてしまう
本音ではもっと愛されたいと思っているのに、素直に言えず、逆の態度に出てしまう。
私なんかいなくてもいいんでしょ?というセリフは、彼にとっては戸惑いの原因に。
お互いにすれ違ったまま、誤解だけが大きくなってしまいます。
いつの間にか察してほしいゲームになって、疲弊してしまう関係になることも。
トラブル⑤:忙しい彼に無理をさせて、余計に距離ができる
会えないことに我慢できず、この日だけは絶対会ってと詰め寄ってしまう。
彼が疲れていることは頭でわかっていても、感情が先行してしまう…。
結果的に彼にとって癒しのはずの時間がプレッシャーになってしまい、距離ができてしまうことも。
そうして頑張って会えた日が、かえって悲しい思い出になってしまうこともあるのです。
無意識のバグに気づいて整える|3つのヒント
彼が忙しくて、なかなか会えなかったり、連絡が来なかったり──
そのたびに心が揺れてしまう自分に、こんなことでイライラしちゃだめだよねと思ってしまうこと、ありませんか?
でも、それはあなたが未熟だからでも、わがままだからでもありません。
多くの場合、そこには無意識にインストールされた“心のバグ”が関係しているんです。
この章では、忙しい彼との関係で心が苦しくなったとき、どうすればもっと穏やかに、自分を大切にしながら関係を整えていけるのか?
3つの視点から、一緒に見ていきましょう。
ステップ①:彼氏=満たす役割という思い込みを手放す
私たちって、知らず知らずのうちに彼氏なんだから、こうしてくれるよねと思ってしまうことがありますよね。
たとえば、
連絡は1日1回はほしい、会う予定は自分からも立ててほしい──
こうした期待自体は自然なものなんだけれど、それが無意識のうちに彼氏という肩書きの業務になっていることがあるんです。
彼は彼氏として、このタスクをこなすべき──それってまるで、会社で営業部なんだから数字出してよと言っているようなもの。
もちろん、役割意識が悪いわけじゃないんです。
でも、仕事で疲れきって帰ってきた彼がようやくオフだと思ったときに、
彼女から彼氏なんだから癒してよねと求められたら──きっと“仕事の延長線”に感じてしまうこともあるかもしれません。
特に、役割をこなすのが得意な女性ほど、この“無意識の期待”を抱きやすいんです。
長女気質だったり、職場でしっかり者のポジションにいたりすると、自分が自然と周囲のニーズに応えてきたぶん、相手にもそれを無意識のデフォルトとして期待してしまうことがある。
だからこそ、一度こう問いかけてみてください。
私は“彼氏”という肩書きに話しかけてる? それとも、“山田くんというひとりの人間”に触れようとしてる?
この視点に立ち返るだけで、彼へのまなざしが、ぐっと優しくなるかもしれません。
ステップ②:満たされたい感情の背景には親との関係がある
もっと構ってほしい、なんでわかってくれないの?
恋愛の中でこうした感情が湧くとき──実はそれ、彼との関係だけの問題じゃない可能性があります。
人は無意識のうちに、恋人との関係に「親との関係の続きを投影する」ことがあります。
たとえば、子どもの頃に忙しい親にかまってもらえなかったり、もっと話を聞いてほしかったり、本当は抱っこしてほしかったけど、それが叶わなかった経験があったとしたら──
その「寂しかった気持ち」が、癒されないまま心の奥に残っていて、大人になった今、恋人に対して“あのときの気持ちを回収しよう”としてしまうんです。
でも彼は“その親”ではないし、過去のあなたを「取り戻すための存在」でもない。
そう気づけたときに、ようやく
あのとき、本当は寂しかったんだね。
と、自分自身の中の小さな子どもに手を差し伸べてあげることができる。
それは、自分を責めるための振り返りではなく、ただただ、自分に寄り添うための優しい視線なんです。
ステップ③:気づくだけで変わる。まずは自分の感情に問いかけよう
またイライラしてしまった。彼に怒ってばかりで、自己嫌悪になる…
そんなときは、何よりもまず、“自分が何を感じていたか”に目を向けてあげてください。
大切なのは、いきなり「なぜ」ではなく、「私、今どんな気持ち?」という問いかけから始めること。
- イライラの奥には、寂しさがあるかもしれない。
- その寂しさの奥には、「本当は会いたかった」という健気な気持ちがあるかもしれない。
- そしてさらに奥には、「この関係を大切にしたい」という想いが、ちゃんとあるはずです。
感情って、見て見ぬふりをすると“暴れる”けど、見つめてあげるだけで、自然とおとなしくなるんです。
そして、自分の気持ちがわかってくると、彼との距離感も、言葉の伝え方も、自然と変わっていきます。
この「無意識のバグ」3ステップは、今すぐ100%完璧にできなくて大丈夫。
でも、“そうかも”と気づくだけで、すでに半分は整い始めている。
それが心のしくみの、おもしろいところです。
まとめ|彼に期待してもいい。けれど「構造」を知っていれば、もっと楽になれる
恋愛の中で「もっと大事にしてほしい」と願うこと。
それは、決してわがままなことでも、依存でもありません。
むしろそれは、「私は、あなたとちゃんとつながりたい」と願っている、とてもまっすぐで、あたたかい気持ちです。
けれど時に、その“願い”が「重さ」や「不満」へとすり替わってしまうと、自分を責めたり、相手を責めたり、そして関係自体に不安や疑問を感じてしまうこともあるかもしれません。
なんで私はいつもこうなんだろう。
どうしてまた同じことで苦しくなっちゃうんだろう。
そんなふうに思ってしまうとき。
それはあなたの性格が悪いわけでも、恋愛が下手なわけでもなくて──
ただ、心の中の“構造”が見えにくくなっているだけなのかもしれません。
構造が見えるようになると、急にすべてがラクになるわけではないけれど、モヤモヤの正体が見えることで、
ああ、そうか。私、悪かったんじゃなくて、ちょっと見えてなかっただけだったんだ
って、自分にやさしくなれる瞬間が訪れます。
恋愛って、完璧じゃなくていいし、うまくやろうとしなくても、ちゃんと育っていくもの。
だからこそ大切なのは、「自分が今、どんな構造に立ってるのか?」を知ること。
そうすればきっと、わかってもらえなかった苦しさも、自分ばっかり頑張ってる気がした寂しさも、少しずつ、ほどけていくはずです。
そして何より──
誰かを好きになるということは、本当はとても尊いことだということを、どうか忘れないでいてください。
もし今、心に引っかかっていることがあれば、無理に前向きにならなくていいから、ほんの少しだけ、自分の気持ちに手を当ててみてくださいね。
私、よく頑張ってるよ。
そんなふうに、自分を抱きしめることができたら、恋愛も、人生も、もっと自由で、あたたかいものになっていくでしょう。