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HOME > COLUMNTOP > 自己対話 > やりたいことができない理由と解決法|表面的な言い訳と無意識の本音
2025.12.16

やりたいことができない理由と解決法|表面的な言い訳と無意識の本音

やりたいことがあるのに、なぜか動けない──

そんな経験は誰にでもあります。

新しい趣味を始めたい、仕事のスキルアップをしたい、副業や起業に挑戦したい。頭では「やりたい」と思っているのに、気がつけば時間だけが過ぎている。

多くの人は「時間がないから」「お金がないから」「疲れているから」と説明します。

確かに、それも理由のひとつでしょう。

けれども本当にそれだけでしょうか?

仮に時間やお金に余裕が生まれても、そのとき必ず行動できるわけではありません。

この記事では、まず多くの人が口にする“表面的な理由”を整理し、その奥に隠れている“無意識の本音”に光を当てます。さ

らに、そこから一歩抜け出すための具体的なアプローチを紹介します。

Contents

  • やりたいことができない理由4つ
    • 1. 時間がない
    • 2. お金がない
    • 3. 体力がない
    • 4. 環境が整っていない
  • 無意識がつくる「やりたいことができない」心理
  • やりたいことができないときの解決アプローチ
  • まとめ|「できない理由」の奥にある自分の本音を見つけよう
      • 📝次に読みたいオススメ記事

やりたいことができない理由4つ

私が運営している脳トレカレッジ(自己対話の学校)でも、

やりたいことがあるんだけど、なかなかできなくて…

という声をよく聞きます。

そのとき「なぜだと思いますか?」と質問すると、ご本人が挙げる理由はだいたい決まっています。

それが──時間がない、お金がない、体力がない、環境が整っていない。この4つです。

1. 時間がない

現代人の多くが最初に挙げるのが「時間がない」という理由です。

仕事に追われ、家事や子育てもこなし、気がつけば一日が終わっている。

そんな毎日の中で「やりたいことに使える時間が残っていない」と感じる人は少なくありません。

特に平日は、どうしても自分のことを後回しにしがちです。

気づけば一週間が終わり、やりたいことは「来週こそ」「今度こそ」と先送りされていきます。

よくある状況はこんなものです。

  • 仕事が忙しく、帰宅するころには何もやる気が残っていない
  • 家事や子育てに追われ、気づけば夜になっている
  • 自分の予定よりも他人の予定を優先してしまう
  • 休日は疲れて寝て過ごし、結局何もできない

「時間さえあればできるのに」と思ってしまいますが、時間が増えてもその通りに進むとは限らないところが、この問題の難しさです。

2. お金がない

次によく聞かれるのが「お金がない」という理由です。

収入に余裕ができたら…貯金が増えたら始めたい。

と考える人は多くいます。

資格取得、習い事、副業や起業など、やりたいことにはある程度の資金が必要に見えるもの。

そのため「お金がないからできない」と思い込んでしまいがちです。

具体的には、こんなケースがあります。

  • 習い事やスクールの受講費用が高くて手が出ない
  • 副業を始めたいけれど、初期投資のリスクが怖い
  • 起業したいが、生活費や家賃を考えると不安になる
  • 将来への備え(貯金・老後資金)を優先しすぎて動けない

お金は安心を生みますが、同時に「もっと余裕ができてから」というブレーキにもなりやすいのです。

3. 体力がない

平日はクタクタで何もできない

休日は寝て終わってしまう

このように、体力の不足を理由に挙げる人も多くいます。

実際、心身の疲労は「やりたいこと」を押しつぶす大きな要因です。

慢性的に疲れていると、行動のための気力そのものが湧き上がってきません。

よくある状況はこんなものです。

  • 残業続きで帰宅後はソファで眠ってしまう
  • 休日は一日中寝て、何もできないまま過ぎていく
  • 健康の不安があり、無理をしたくないと感じている
  • 精神的ストレスが体力まで奪っている

「体力が戻ったらやろう」と思っても、結局何カ月も先送りになることも少なくありません。

4. 環境が整っていない

最後によく挙げられるのが「環境が整っていない」という理由です。

一緒にやる仲間がいない

家族の協力が得られない

通える場所がない

自分の意志だけではどうにもならない外的な要因が重く感じられるのです。

この環境の問題は、心理的な影響も大きいものです。

周囲の理解や応援がないと、「自分だけ無理しているのでは」と感じてしまいます。

よくあるケースはこんなものです。

  • 家族が「そんなことやって意味あるの?」と否定的
  • 友人に相談しても共感してもらえない
  • 必要な場所や道具がそろわず、行動に移せない
  • 仲間やコミュニティがなく、孤独を感じる

「準備が整わないうちは動けない」という感覚が強く、先延ばしを招いてしまいます。

👉 これら4つの理由は、多くの人が口にする「やりたいことができない」原因です。

けれども本当にそうでしょうか?

次の章では、こうした表面的な理由の下に隠れている「無意識の心理的ブレーキ」に迫っていきます。

無意識がつくる「やりたいことができない」心理

前の章で紹介した「時間がない」「お金がない」「体力がない」「環境が整っていない」という4つの理由。

これらは確かに現実的な障壁に見えますし、口にする人も多いです。

けれども、よく考えてみると──もし本当に時間やお金が手に入ったら、人はすぐにやりたいことを始めるのでしょうか?

残念ながら、多くの場合そうはなりません。

つまり「時間がないからできない」「お金がないからできない」というのは、真実そのものではなく、あくまで表面的な説明にすぎません。

その下には「やりたいことをあえてできない状態にしている」無意識の理由が隠れているのです。

無意識は、私たちを守ろうとしたり、過去の体験からくるパターンを繰り返そうとしたりしながら、あえてブレーキをかけることがあります。

その働きが、表面的には「できない理由」として現実化しているのです。

ここからは、多くの人に共通する5つの無意識のブレーキを見ていきましょう。

心のエネルギー(MP)不足
心が疲れ切っているとき、人は動けません。
ストレスや不安、人間関係の摩擦などで日々エネルギーを消耗していると、やりたいことに向かう余力が残っていないのです。
まるでゲームのキャラクターが「HP(体力)」は残っていても「MP(魔法力)」がゼロになっているような状態。
行動を起こすための燃料が足りなければ、「やりたいのにできない」現実が続きます。

本当は他に優先したいことがある
頭では「これをやりたい」と思っていても、心の奥では別のことを優先している。
このズレが行動を妨げます。
たとえば「資格を取りたい」と考えていても、心の奥では「今はもっと休みたい」と感じている。
あるいは「副業を始めたい」と思いながら、実際には「安心できる職場に留まりたい」という気持ちが強い。
その場合、無意識は優先度の高いものを守ろうとして「動けない状況」を作り出します。

自信や自己効力感が足りない
「私にできるだろうか」「失敗したらどうしよう」。
そんな気持ちが強いとき、人は動けません。
特に、やりたいことが自分にとって大切であればあるほど、失敗のリスクが大きく感じられ、行動が止まってしまいます。
「できる」という自己効力感(エフィカシー)が弱いと、表面的には「お金がないから」「環境が整っていないから」という言い訳をして、本当の恐れを覆い隠してしまうのです。

コンフォートゾーンを出る不安
人は無意識に「慣れた場所にとどまりたい」と感じるものです。
新しい挑戦は未知の世界への一歩。安心安全なホーム(コンフォートゾーン)から出るのは、本能的に怖いのです。
「やりたいことに挑戦すれば人生が良くなる」と頭ではわかっていても、無意識は「現状維持のほうが安全だ」と判断します。
この見えない本能的な恐怖が、「やりたいけどできない」現実を生み出します。

幸せになることへの罪悪感
意外と多いのが「自分だけ幸せになってはいけない」という無意識の思い込みです。
家族や周囲の人に遠慮したり、過去の経験から「私が喜ぶと誰かが嫌な思いをする」という連想を抱いていたり。
この罪悪感は、ほんの少しでも心にあるだけで、人を動けなくさせます。
「やりたいことを叶える=幸せになる」ことで生じる後ろめたさが、行動のブレーキとなるのです。

👉 この5つの心理的ブレーキは、人によって現れ方は違います。
けれども、多くの人が表面的な理由の裏側で、こうした無意識の働きに足を取られているのです。

やりたいことができないときの解決アプローチ

「やりたいことができない」と感じたとき、多くの人はまず外側の条件を整えようとします。

もっと時間をつくろう、お金を貯めよう、体力をつけよう、環境を整えよう──。

確かにそれらは大切ですが、実は根本解決にはなりません。

なぜなら、外的な条件の不足は「原因」ではなく、内側の無意識が生み出した「結果」にすぎないからです。

本当に取り組むべきは、時間やお金を増やすことではなく、その不足を生み出している深層心理のほう。

そこにアプローチすると、不思議なことに「時間ができた」「お金が回るようになった」「体力も戻ってきた」「環境も整ってきた」という副産物が自然に現れることが多いのです。

では、表面的な条件に振り回されず、無意識のブレーキを解いていくために役立つアプローチを紹介します。

エネルギーを整える
どんなに夢や目標があっても、心と体のエネルギーが枯渇していれば動けません。
「やりたいけどできない」と感じるとき、その背景には心のエネルギー(MP)が消耗しきっているケースが多いのです。
ストレス、不安、人間関係の摩擦──こうしたものは気づかないうちに心のエネルギーを奪います。
まずは休養をとる、睡眠の質を上げる、自然の中で過ごすなど、心身を回復させることが最優先。
たとえば「休むなんて甘えだ」と思っている人ほど、無意識の消耗が進んでいます。
動ける状態を取り戻すことは、何よりも早く、何よりも効果的な一歩なのです。

本音の欲求を見直す
「私は本当に何を望んでいるのか?」と問い直すことは、とてもシンプルですが強力なアプローチです。
頭では「資格を取りたい」「副業を始めたい」と考えていても、心の奥では「安心して休みたい」「誰かに認められたい」という欲求が強いことがあります。
無意識の欲求とズレた目標を掲げると、必ず行動は止まります。
ここで大切なのは「逃げだからダメ」と否定することではありません。
むしろ「私は今これから逃げたいんだ」と正直に認めること。
認めることで、やりたいことの輪郭がクリアになり、動ける方向性が自然に見えてきます。

小さな一歩から始める
無意識は「未知」に対して強い警戒を持っています。
大きな夢や計画を一気に実行しようとすると、「危険だ」とブレーキがかかるのです。
そのため、最初の一歩を徹底的に小さくすることが有効です。
たとえば「ブログを始めたい」なら、いきなり毎日更新を目指すのではなく、今日はタイトルだけ考えてみる。
「英語を学びたい」なら、1ページだけ読む、アプリを5分だけ開く。
小さな行動は無意識にとって「脅威」になりません。
「このくらいならできそう」と思えるレベルから始めることで、気づけば動き出していた──そんな展開が自然に訪れるのです。

環境を変える勇気を持つ
無意識は現状維持を好みます。
そのため、同じ環境の中ではなかなかブレーキを外すことができません。
逆に、環境を変えると不思議なほど行動が加速します。
一緒に挑戦する仲間を探す、勉強できる場所に身を置く、サポートを受ける──これだけで「やりたいのにできない」が一気に「できる」に変わることがあります。
環境の力を借りることは、決して依存ではなく、自分の可能性を開くための戦略です。
「今のままでは動けない」と感じるなら、環境を調整する勇気を持つことが大きな突破口になります。

幸せを許可する
最後に大切なのが「幸せになっていい」と自分に許可を出すことです。
「やりたいことができない」と悩む人の中には、無意識に「私だけ幸せになるのはよくない」「挑戦してうまくいったら誰かを傷つけるかもしれない」と感じている人が少なくありません。
この罪悪感が、行動を封じ込めてしまうのです。
だからこそ、自分に言葉で伝えてみてください。
「私は幸せになっていい」「私は望むことを叶えていい」。
この許可が下りた瞬間、行動は驚くほど軽やかになります。

まとめ|「できない理由」の奥にある自分の本音を見つけよう

「やりたいことができない」と感じたとき、多くの人は表向きの理由に目を向けます。

時間がないから、お金がないから、体力がないから、環境が整っていないから──。

けれども実際には、そうした条件がそろっても、人は必ずしも動き出せるわけではありません。

行動を止めているのは、無意識の奥に潜むブレーキ。

心のエネルギーの枯渇、自信のなさ、新しい世界に踏み出すことへの恐れ、幸せを遠ざけてしまう罪悪感…。

大切なのは、その奥にある「本当の理由」に気づくことです。

内側に潜む声を丁寧に拾っていくと、不思議なほど行動は軽くなっていきます。

「やりたいことができない」のは、怠けているからでも、能力が足りないからでもありません。

それは「もっと自分の声を聞いてほしい」という心からのメッセージです。

外側の不足や言い訳にとらわれず、内側の本音に耳を澄ませたとき──止まっていた時計は再び動き出し、「やりたいことができる私」へと歩み出せるようになります。

📝次に読みたいオススメ記事

①やる気が出ない本当の理由とは?自己対話で人生を整える5つの視点
②自己肯定感が低いのは、傷ついた心の“自己防衛”かもしれません

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