
仕事では順調に成果が出ていて、周囲からも評価されている。
でも、なぜか恋愛だけがうまくいかない。
そんな“アンバランスな現実”に、モヤモヤしていませんか?
世の中には「仕事も恋愛も両立している人」もいるのに
どうして私は、どちらかしかうまくいかないんだろう
そう感じてしまう方は意外と少なくありません。
この記事では、「仕事がうまくいくと恋愛がうまくいかない理由」を紐解きながら、そのバランスを整えていくための考え方と対応策を解説していきます。
仕事も恋愛も、どちらかを犠牲にするのではなく、“どちらも自分らしく楽しむ”ためのヒントを見つけていただける内容になっていますので、ぜひ最後までお読みいただけたら嬉しいです。
では早速、本題に入っていきましょう。
Contents
「仕事がうまくいくと恋愛がうまくいかない」は真実?
仕事がうまくいくと、なぜか恋愛がうまくいかない
10年ほど女性限定で恋愛や結婚、パートナーシップなどの人間関係やライフキャリアのご相談を伺ってきて、本当にたくさん寄せられるのですが――
実はこの記事を書いている私自身も、過去にまったく同じ悩みを抱えていました。
当時、私もあるカウンセラーの方に相談をしました。
仕事は順調。でも恋愛はまるで停滞。
なぜ両方うまくいかないの…?どちらかしか手に入らないの?
そう真剣に悩んでいたんです。
そんな私に、カウンセラーさんが言ったひとこと。
それ、ただの思い込みですよ!
……私は思わず、「鳩が豆鉄砲を食らったような顔」になってしまいました。
だって、自分の目の前で“確かに起きている現実”だったからです。
仕事がうまくいく=恋愛がうまくいかない。
それはもう「自分の人生における法則」だと、完全に信じ込んでいました。
でも実はそれ、「現実」ではなく「信じていた構造」だったんです。
今振り返ると、あのときカウンセラーさんが教えてくれた言葉は、とても大切な気づきでした。
このコラムを読んでいるあなたも、もしかすると――
過去の私と同じように、「仕事と恋愛は両立できない」と、どこかで感じていませんか?
なぜ私は「仕事がうまくいくと恋愛がうまくいかない」現実なのか
あの時の私は、「仕事がうまくいくと恋愛はうまくいかない」というのは事実だと思い込んでいました。
でも、もし仮にそれが本当に“ただの思い込み”だとしたら
なぜ私は、そのような現実をわざわざ創ってしまっているのだろう?
そう自分に問いかけてみたところから、少しずつ霧が晴れるように理解が深まっていきました。
そして今、カウンセラーとして数多くのご相談を受けてきた中でも、過去の自分自身と重なるケースによく出会います。
そのたびに確信するのは「仕事がうまくいくのに恋愛がうまくいかない」現実には、ある共通の思考パターンがあるということ。
その思考の中心にあるキーワードが、“力(パワー)”という考え方です。
ここからは、この「力(パワー)」にまつわる捉え方のバランスが、なぜ恋愛の足を引っ張ってしまうのかを、詳しくご紹介していきます。
2つのタイプに分かれる「うまくいかない人」の特徴
「仕事がうまくいくと恋愛がうまくいかない」という悩みを抱えている方の多くは、ある共通点を持っています。
それは、「力(パワー)」に対する捉え方に偏りがあるということ。
ただし、その偏り方には2つのタイプがあるようです。
わかりやすく、ここでは仮に「Aタイプ」「Bタイプ」と名付けて解説していきましょう。
どちらのタイプも「仕事はうまくいくのに恋愛がうまくいかない」状態になりがちですが、その原因と改善の方向性は異なります。
「私はどっちのタイプに当てはまるんだろう?」と、自分に照らし合わせながら読み進めてみてくださいね。
Aタイプ:イライラしている「力を信じすぎる人」
仕事はうまくいっているのに、恋愛だけがうまくいかない
そう感じて、どこかイライラしてしまう方。
実はこのタイプの多くは、非常に優秀で、仕事でも明確な成果を出している方が多い傾向にあります。
たとえば──
- 大企業で管理職を務めている
- 外資系企業で実績を積んでいる
- フリーランスとして第一線で活躍している
そんなふうに、キャリアを重ね、人生の中で「仕事」の優先順位が高くなっている方です。
いわゆる“男性性”が強く発揮されている状態とも言えるかもしれません。
このタイプの方は、「力(パワー)さえあれば何でもうまくいくはず」という無意識の思い込みを持っていることが多いです。
もちろん本人にはその自覚はあまりなく、ごく自然な前提としてインストールされていることがほとんどです。
たとえば、仕事では成果が数字や昇進として見えやすく、
私は力がある。力があるから、周囲を動かすこともできる。
だから恋愛もうまくいって当然!
といったロジックが、自分でも気づかぬうちに心の奥で形成されていることがあります。
こうした思い込みがあると、恋愛において「思い通りにならない現実」に直面したとき
なんで?私、ちゃんと力があるのに?
と、イライラが募ってしまうのです。
ただこれは、「恋愛は力でコントロールできるものではない」という、ごく自然な構造によるもの。
イライラしている「力を信じすぎる人」の改善策
Aタイプの方におすすめなのは、「力(パワー)」というものへの評価を、ほんの少しだけ下げてみることです。
極端に「力なんて無意味!」と否定する必要はありません。
でも、「恋愛は、力を証明するための舞台ではない」と再認識することで、関係性に余白とやわらかさが生まれてきます。
恋愛においては、力で相手を動かすのではなく、共に育んでいく姿勢が求められるのです。
Bタイプ:やさぐれている「力を捨てすぎる人」
もうひとつのタイプが、「仕事はうまくいっているのに、恋愛がうまくいかない」現実に対して、どこか諦めたような雰囲気をまとっている方です。
このBタイプの方も、実はとても優秀。
仕事ではしっかり成果を出していて、実はエリートな経歴の持ち主だったりもします。
ただ、Aタイプと大きく違うのは、「仕事の優先順位がそれほど高くない」という点です。
むしろ――
- 自分がモテているかどうか
- 恋人がいるかどうか
- 結婚できるかどうか
- どんなパートナーと一緒にいるか
こうした恋愛やパートナーシップに対する評価軸のほうが、人生においてとても重要になっているのです。
やさぐれタイプの方とお話ししていると、何かの流れでお仕事の話になったときに
え?そんなすごいキャリアをお持ちなんですか?
と、驚かされることもよくありますが、決まってご本人は、こうおっしゃいます。
いや、仕事はどうでもよくて…結婚できない自分が本当に嫌なんです
つまり、自分の「力」や「成果」に対して、まったく意味を見出していないのです。
このタイプの方は、Aタイプとは真逆で、「力(パワー)」を過小評価してしまう傾向があります。
- 力があったって恋愛には意味がない
- 頭が良くても、仕事ができても、男には関係ない
- だからこの力はガラクタ
そんなふうに、せっかくの能力や魅力を、恋愛に役立たないものとして切り離してしまうのです。
やさぐれている「力を捨てすぎる人」の改善策
Bタイプの方におすすめなのは、「力(パワー)」というものへの見方をほんの少しだけ上げてみること。
- 仕事で成果を出せる力は、恋愛にも使える価値のあるものかもしれない
- “できる私”は、恋愛にとっても魅力のひとつかもしれない
そんなふうに、ご自身の力を信じる方向にほんの少し角度を変えてみることで、これまでとは違った恋愛の景色が見えてくるはずです。
仕事と恋愛のバランスを取り戻す3つのヒント
ここまで、「仕事はうまくいくのに恋愛がうまくいかない」と悩んでいる方に向けて、“力(パワー)”に対する考え方の偏りという視点から、2つのタイプをご紹介してきました。
読みながら
もしかして私、このタイプかも…?
と感じる部分はありましたか?
ここからは、仕事も恋愛も、どちらも自分らしくうまくいくためにAタイプ(イライラしている、力への過信が強いタイプ)でも、Bタイプ(やさぐれている、力への評価が低いタイプ)でも、どちらでも実践できる3つのヒントをお届けしていきます。
ヒント①“力”に対してフラットな視線を向けてみよう
ここまでの記事では、仕事と恋愛のバランスが崩れる背景に、「力(パワー)」というキーワードが深く関わっていることをお伝えしてきました。
Aタイプの方は、力を過信しすぎて「努力すれば恋愛もうまくいくはず」と思い込み、Bタイプの方は、力を軽視しすぎて「恋愛には何の役にも立たない」と自分の能力を手放してしまう。
つまり、どちらも力に対する評価の“偏り”が、恋愛と仕事のアンバランスにつながっているのです。
だからこそ、まず最初のヒントとして取り入れていただきたいのが、「力」という概念に対する見方をフラットにすること。
力があれば恋愛がうまくいくわけでもなく、力がないから恋愛がうまくいかないわけでもない。
仕事で成果を出している=自分に力がある、というのは確かに事実ですが、その力の有無が、そのまま恋愛の成否を左右するとは限らないのです。
恋愛はもっと、感情や相互理解、タイミングといった“非論理的なもの”に影響される分野。
だからこそ、「力(パワー)」の存在を特別視せず、恋愛との関連性についても“力はあるけれど、それが直接の鍵とは限らない”という、フラットな視点を持つ練習をしてみてください
ヒント②恋愛の状況≠自分の価値
次にお伝えしたいのは、恋愛の状況と自分の価値を結びつけないという視点です。
特に女性の場合、「恋愛がうまくいっているかどうか」「誰かに愛されているかどうか」が、
そのまま自己評価に直結してしまいやすい傾向があります。
これは、生物学的・本能的に見てもある意味自然な傾向であり、悪いことではありません。
ですが――
恋愛の状況と、その人の価値とはまったく関係ないという事実を、頭ではなく、心から腑に落とす必要があります。
この概念が抜けないままだと、恋愛がうまくいかないことに対する“穴埋め”をしようとして、
- 恋愛の代わりに仕事を過剰に頑張りすぎてしまう
- 逆に「力があるとモテないのかも…」と感じて仕事の手を抜いてしまう
といった、極端な動きにつながりやすくなります。
結果として、どちらの領域においても本来の自分らしさを発揮できなくなってしまうのです。
恋愛がうまくいかない私はダメ
そんな思い込みが自分の中にないか、ぜひ一度チェックしてみてください。
そして、もし思い当たるところがあれば、それは“幻想”でしかなかったのだと、やさしく手放してあげましょう。
ヒント③ありのままの私を再評価しよう
最後のヒントは、“ありのままの自分”を改めて評価し直してみることです。
私たちは大人になるにつれ、「何ができるか」「どんな成果を出したか」で、
自分の価値を判断するようになります。
仕事ができる私はすごい
仕事ができない私はダメ
できすぎる私は可愛げがない
こんなふうに、“仕事”や“スペック”と“自分の価値”を強く結びつけてしまいがちです。
でも、考えてみてください。
私たちは本来、仕事ができるから価値がある存在なのではなく、生きているだけで、存在そのものに価値がある存在のはずです。
生まれたての赤ちゃんに、仕事ができるかどうかで価値を測る人はいませんよね。
だからこそ、今この瞬間にこそ、「職業」「学歴」「スキル」「年収」などのラベルをいったんすべて横に置いて、“裸の自分”にどんな魅力があるかを、あらためて見直してみてほしいのです。
あなたの性格、人柄、生まれ持った雰囲気や優しさ――そういった「スペックではない部分」にこそ、本質的な魅力は宿っています。
「何かができる私」ではなく、「ただそこにいる私」にも、ちゃんと価値がある。
そう感じられたとき、自然と心のバランスが整い、「仕事はうまくいくのに恋愛はうまくいかない」といった悩みも、ふと気づけば遠のいているかもしれません。
まとめ|仕事も恋愛も、自分らしくうまくいくために
「仕事はうまくいくのに、なぜか恋愛だけがうまくいかない」
そんな悩みを抱えている方の背景には、
「力(パワー)」のとらえ方の偏りが隠れていることがあります。
Aタイプの方は──
力を信じすぎて、思い通りにならない恋愛にイライラしてしまう。
Bタイプの方は──
自分の力を手放しすぎて、どこかやさぐれた気持ちになってしまう。
どちらのタイプも、自分を責める必要はありません。
ただ、その偏りに気づき、少しずつバランスを取り戻していくことが大切なのです。
「力がある自分」も、「無力に感じる自分」も、どちらもあなたの一部。
恋愛も仕事も、どちらかを犠牲にするのではなく、“両方を、自分らしく楽しんでいい”という許可を、まずは自分自身に出してあげてください。
視点を少し変えるだけで、恋愛もうまくいく「土台」はすでに整っていたんだと気づけるかもしれません。
あなたがあなたのままで、愛されていい。
そんな未来が、ちゃんとここから始まっていきますように。
最後に|力へのこだわりを手放したその先に、どんな未来が待っているか
仕事は順調なのに、どうして恋愛だけうまくいかないんだろう
そんなふうに悩んでいるあなたへ。
たとえあなたがAタイプ(力を信じすぎてイライラするタイプ)でも、Bタイプ(力を捨てすぎてやさぐれてしまうタイプ)でも大丈夫。
“力”に対する捉え方をいったんフラットに整えて、そのうえで「力がある/ない」に関係なく、“ありのままのあなた”の価値をもう一度ちゃんと見つめてみたとき…きっと未来は大きく変わっていきます。
AタイプもBタイプも、スタンスの違いはあっても、「仕事が順調にできている」という事実は共通しています。
これは、あなたの内側にすでに“現実を動かせる力”があるという証拠でもあります。
その力を恋愛に無理やり使おうとするのでもなく、力がある自分を否定するのでもなく、ただ自然体で、「仕事も恋愛も、自分らしく調和させていく」――
そんな姿勢で歩み始めたあなたはきっと、理想以上の相手と、自分らしい心地よいパートナーシップを育んでいけるようになるはずです。
お仕事を一生懸命がんばってきたあなたも、「なんとなくできちゃった」あなたも、そのどちらも、誇っていいのです。
たとえ不器用でも、少しずつ心のバランスを整えていけば、気がつけばそばに「ちゃんと愛してくれる人」がいる。
そんな、これまでの努力が優しく報われていく未来が、きっとあなたにも訪れます。
今までの自分の努力をしっかりと抱きしめながら、これからは“かわいらしく愛される私”としての未来も、自信を持って迎えに行ってくださいね。