「私って、どんな性格なんだろう?」
ふとした瞬間にそんな問いが浮かんできて、性格診断をしてみたり、ホロスコープを見てみたりしたけれど、いまいちピンとこない。
逆に、いくつも当てはまる気がして、「結局、私はどんな人なの?」とますますわからなくなってしまう。
この記事では、「自分の性格がわからない」と感じる人の深層心理や、性格診断や占いでピンとこない理由、そして本当の意味で自分の性格を知るためのヒントについて解説します。
Contents
- 自分の性格がわからない理由
- 自分の性格がわからない人がやりがちなこと
- 1. 性格診断やタイプ分類に答えを求めたくなる
- 2. 「本当の自分」を1つに決めたくなる
- 3. 人から見た自分を正解にしたくなる
- 自分の性格がわからなくなる人の特徴
- 1. 感情よりも正しさを重視してきた
- 2. 他者からの見え方に最適化してきた
- 3. 今の自分より理想の自分を優先してきた
- 4. 多面性がある
- 性格診断や占いを自分の性格理解に活かす方法
- 1. 診断結果を自分に当てはめすぎない
- 2. 当たっている部分より「違和感」を見る
- 3. 結果は「今の自分」も反映していると考える
- 自分の性格を知るために見るポイント
- 1. 感情が大きく動いた場面を見る
- 2. 疲れる場面と楽な場面を比べる
- 3. 子どもの頃から変わらない反応を見る
- 性格は決めつけるものではなく、見えてくるもの
自分の性格がわからない理由
自分の性格がわからないと感じるのは、状況に合わせて人格を使い分けられている証拠であり、決して悪いことではありません。
- 職場で明るい自分も、たしかに自分
- 家族の前で口が悪い自分も、たしかに自分
- 恋人に甘える自分も、たしかに自分
TPOをわきまえて、その場その場でそつなく自分の態度や言動を変えられるため、逆に「あれもこれもそれも自分のようだけど、でも結局すべて自分ではないのでは?」という感覚になるパラドックスがあるのです。
つまり、自分の性格がわからないのは、自分が空っぽだからではなく、自分の中にいくつもの顔があるからです。
自分の性格がわからない人がやりがちなこと
自分の性格がわからないとき、私たちは「自分の中を見に行く」より先に、外側にあるわかりやすい答えを探したくなることがあります。
性格という言葉は、日常的にとてもよく使われていますが、その正体は案外あいまいです。
心理学では、性格は「感じ方・考え方・行動の傾向」と定義されていますが、感じ方や考え方、行動の傾向は、その時の状況や相手との関係性によっても変わります。
つまり、人の性格は本来、一言で言い切れるものではありません。
それでも、自分の性格がわからない状態が続くと、「私はこういう人です」と言える何かが欲しくなります。
ここでは、自分の性格がわからない人がやりがちなことを3つ見ていきましょう。
1. 性格診断やタイプ分類に答えを求めたくなる
1つ目に、自分の性格がわからないとき、性格診断やタイプ分類に答えを求めたくなる人も多いです。
- MBTI風の16タイプ診断
- コーチングの4タイプ診断
- クリフトンストレングス(旧ストレングスファインダー)
- ホロスコープなどの占い
こうした分類ツールは、気づきのきっかけや、自己理解の入口としてはとても有効です。
「私はこういう傾向があるのかもしれない」
「だから、この場面で疲れやすかったのかもしれない」
「この反応は、私だけがおかしいわけではなかったんだ」
そんなふうに、自分を少し客観的に見る助けになることもあります。
ただ一方で、診断結果をそのまま“自分そのもの”として採用してしまうと、少し苦しくなることがあります。
特に「自分が本当にわからない」と深く悩んでいる人ほど、診断結果に自分自身を寄せていってしまうといった傾向もあります。
2. 「本当の自分」を1つに決めたくなる
2つ目に「結局、どれが本当の自分なの?」と、本当の自分を「これ!」と1つに決めたがる人も少なくありません。
- 職場で明るく振る舞う自分
- 家族の前で口が悪くなる自分
- 恋人に甘える自分
- ひとりになると急に無気力になる自分
いろいろな自分がいると、「どれかが本物で、どれかは偽物なのではないか」と感じてしまうこともありますし、「これが唯一の自分である」と認識できた方が、ストレスも少ないのです。
明るい自分も、暗い自分も、優しい自分も、冷たい自分も、「すべて自分である」と認識することは、つまり自分の中にいる多数の自分を統括しないといけなくなります。
それは大変ですから、人はめんどくさくなったり疲れている時ほど「これが本当の唯一の自分」といった答えを欲しがるのです。
3. 人から見た自分を正解にしたくなる
そして3つ目に、自分の性格が自分でわからないとき、人から見た自分を「正解」にしたくなることもあります。
- あなたは明るいよね
- 優しいのがあなたらしさよね
- いつもしっかりしてるよね
そう人から言われたりして、悪い気分でもない場合
「なるほど、私はそういう人なのかもしれない」
ということにしたがる人も珍しくありません。
自分で自分のことを理解したり、定義することがめんどくさくなってくると「人から見た時の自分=本当の自分」ということにしたくなってくるのです。
自分の性格がわからなくなる人の特徴
自分の性格がわからないと悩む人もいれば、あまり悩まない人もいます。
では、自分の性格がわからなくなりやすい人には、どのような特徴があるのでしょうか。
ここでは、代表的な4つの特徴を見ていきます。
1. 感情よりも正しさを重視してきた
自分の感情よりも、「こうするべき」「こうあるべき」といった正しさを優先してきた人は、自分の性格がわからなくなりやすいです。
- 本当は嫌だったのに我慢する
- 本当は腹が立っていたのに、怒ってはいけないと抑える
- 本当はうれしかったのに、そんなことで喜ぶなんて子どもっぽいと打ち消す
そうして感情を後回しにしていると、自分が何に反応する人なのかが見えにくくなります。
正しさを優先し続けてきた人ほど、「私は何が好きなのか」「何が嫌なのか」「どんなときに苦しくなるのか」つまり自分の性格がわからなくなってしまうのです。
2. 他者からの見え方に最適化してきた
他人からどう見られるかを基準にしてきた人も、自分の性格がわからなくなりやすいです。
- 嫌われないようにする
- いい人に見えるように振る舞う
- ちゃんとしている人だと思われるように頑張る
こうした外向きの振る舞いが長く続くと、自分のための性格ではなく、人に合わせるための性格ばかりが発達していきます。
TPOや場面に合わせて態度を変えられること自体は、まったく悪いことではありません。
ただ、他者からの見え方に最適化しすぎると、ひとりになったときに「本当の私はどこにいるんだろう?」と感じやすくなるのです。
3. 今の自分より理想の自分を優先してきた
理想の自分を追い続けてきた人も、自分の性格がわからなくなることがあります。
- もっと明るくなりたい
- もっとポジティブでいたい
- もっと余裕のある人になりたい
理想を目指すこと自体は悪いことではないのですが、理想の自分ばかりを優先していると、今ここにいる自分の感情や反応が置き去りになります。
その結果、理想に近づいているように見えても、どこか空洞感が残ります。
そしてその空洞感から「自分ってどんな性格だったっけ?」といった感覚につながりやすいのです。
4. 多面性がある
最後に意外かもしれませんが、そもそも多面性がある人も、自分の性格がわからなくなりやすいです。
- 優しい自分もいる
- 冷たい自分もいる
- 人と深く関わりたい自分もいる
- 誰とも関わりたくない自分もいる
人は誰でも多面性を持っていますが、その中でも特に多面性が大きい場合「自分の中にたくさんの自分が存在しすぎて、もはや自分がわからない」といった心境になりやすいです。
これでは「自分の性格はこれです」と言える状態でありません。
この場合はもはや「多面性のある性格です」といった方が、実際に近いかもしれないのです。
性格診断や占いを自分の性格理解に活かす方法
性格診断や占いをしても、自分の性格がわからないと感じることがあります。
MBTI風の16タイプ診断、コーチングの4タイプ診断、クリフトンストレングス、ホロスコープなどは、自分の傾向を言葉にしてくれる便利なツールです。
大切なのは、診断結果や占いを「正解」として受け取るのではなく、自分を観察するためのヒントとして使うことです。
1. 診断結果を自分に当てはめすぎない
性格診断でよく起こるのが、「私はこのタイプだから」と、診断結果に自分を当てはめすぎてしまうことです。
診断結果を読むことで「だから私はこういう場面が苦手だったのか」と納得できることもあります。
ただ、その結果をそのまま自分のすべてだと思ってしまうと、そこからはみ出す自分を見落としやすくなります。
診断結果は、「私はこういう人です」と決めるためのものではなく、「こういう傾向もあるかもしれない」と自分を観察するための入口として使うのがちょうどいいのです。
2. 当たっている部分より「違和感」を見る
診断や占いを見たときに、「これは違う気がする」と感じることもあるでしょう。
そしてこの違和感の方が、自分の性格を知るうえではヒントが隠れていることも多いのです。
「外向的と出たけれど、人と会った後にすごく疲れる」「冷静なタイプと出たけれど、本当は内側で感情がかなり動いている」
そんなふうに、診断結果と自分の実感がずれる場所には、まだ言葉になっていない自分の輪郭が隠れていることがあるのです。
3. 結果は「今の自分」も反映していると考える
性格診断をするたびに結果が変わる人もいます。
ホロスコープや個性心理学の占いのように、絶対に変わらない誕生日から統計学に近い観点で導き出されるものはまだしも、多くの性格判断ツールは、つどつど質問に答えて結果を見るものです。
人は、その時の精神状態や環境、人間関係、疲れ具合によって、選ぶ答えが変わります。
つまり、診断結果には生まれ持った性格だけではなく、「今の状態」も反映されます。
結果が変わったからといって、自分の性格がないわけではありません。
むしろ、「今の私はこういう状態にいるんだ」と見ることで、自分を理解するヒントになることもあるのです。
自分の性格を知るために見るポイント
診断や占いをしてもピンとこないときは、日常の中に出ている自分の反応を見る方が、自分の性格をつかみやすいことがあります。
性格は、頭で考えて決めるものというより、感情や行動のパターンから見えてくるものです。
ここでは、自分の性格を知るために見ておきたいポイントを3つ紹介します。
1. 感情が大きく動いた場面を見る
自分の性格は、感情が大きく動いた場面に出やすいです。
- どんなときにイライラするか
- どんな言葉に傷つきやすいか
- どんな場面で安心するか
- 何をしていると自然に元気になるか
こうした反応には、自分の価値観や大切にしたいものが表れています。
診断結果よりも、「自分がどんなときにどう反応したか」を見る方が、リアルな手がかりになることもあるのです。
2. 疲れる場面と楽な場面を比べる
自分の性格を知るには、疲れる場面と楽な場面を比べてみるのも有効です。
- 人と長くいると疲れるのか
- 急な予定変更が苦手なのか
- 自由に動ける環境の方が力を出しやすいのか
- 決まった役割がある方が安心するのか
こうした違いを見ると、自分に合う環境や、人との距離感が見えやすくなります。
「何が得意か」だけでなく、「どこで消耗するか」も、自分の性格を知る大切なヒントです。
3. 子どもの頃から変わらない反応を見る
子どもの頃の自分にも、性格の原型が出ていることがあります。
- どんな遊びが好きだったか
- 何に怒って、何に泣いたか
- どんなときに黙ってしまったか
- どんなときに夢中になっていたか
もちろん、子どもの頃の自分だけが本当の自分というわけではありません。
ただ、大人になる中で役割や正しさに合わせすぎてきた人にとって、昔から変わらない反応は、自分らしさを思い出す手がかりになります。
性格は決めつけるものではなく、見えてくるもの
性格とは、生まれ持った型だけでも、診断で与えられたラベルだけでもありません。
日々の感情や行動、選択の積み重ねの中で、少しずつ見えてくるものです。
自分の性格がわからないからといって、焦って1つの答えに決める必要はありません。
「私はこう感じる」「これは苦しい」「これは心地いい」
そんな小さな反応を拾っていくことで、自分の輪郭は少しずつ見えてきます。
性格は、決めつけるものではなく、今ここにいる自分と対話しながら見つけていくものなのです。