なんだか、生きること自体に疲れている。
仕事や人間関係だけでなく、そもそも人生を続けていくことにしんどさを感じている。
もし今そんな心境にあるなら、それはただの気分の問題ではありません。
「これ以上、同じ生き方を続けるのは苦しい」という、自分の心の深いところからのSOSかもしれません。
この記事では、生きるのに疲れたと感じる理由や、年代別に見た疲れの背景、人生に疲れたときの対処法について解説します。
Contents
- 人生に疲れる根本理由と心理的な背景
- 1. 肉体的に疲労が蓄積している
- 2. 自分に合わない生き方を続けている
- 3. 自分自身とのつながりが薄くなっている
- 4. 他人の期待する人生を生きている
- 年代別|生きるのに疲れる理由
- 1. 20代|自己確立に疲れる
- 2. 30代|毎日のタスク量に疲れる
- 3. 40代|降ろせなくなった役割で疲れる
- 4. 50代以降|過去の重みで疲れる
- 人生に疲れたときの対処法
- 1. 身体の休息を一番にする
- 2. 疲れの原因を探す
- 3. 自分が背負っているものを見直す
- 4. 本音とつながれているか確認する
- 5. 眠れない・食べられない状態が続くなら相談先を使う
- 人生に疲れたときにやらない方がいいこと
- 1. すぐに大きな決断をする
- 2. 人生フルリセットに走る
- 3. 誰かと比べて焦る
- 4. 無理に前向きになろうとする
- 生きてるだけで疲れる毎日は抜け出せる
人生に疲れる根本理由と心理的な背景
生きることは、本来、命にとってもっとも根本的な営みです。
そのため、生きること自体に疲れてしまう、人生を続けていくことがしんどいと感じるのは、かなり大きな異常事態だと考えていいでしょう。
ここでは、人生に疲れる根本理由と心理的な背景を4つの角度から見ていきます。
1. 肉体的に疲労が蓄積している
1つ目は、シンプルに肉体的な疲労が限界まで蓄積していることです。
生きるのに疲れたと感じるとき、心の問題だけを考えがちですが、実際には身体が先に限界を迎えていることも少なくありません。
たとえば、こんな状態が続いていないでしょうか。
- 睡眠不足が続いている
- 食事が乱れている
- 常に緊張している
- 身体が休まる時間がない
- 仕事や家事、人間関係の負担が重い
- 回復する暇がない
「生きる」という行為は、そもそも身体あってこそです。
肉体が疲れ果てていれば人生そのものに疲れているように感じるのも無理はありません。
2. 自分に合わない生き方を続けている
2つ目は、自分に合わない生き方を続けていることで、生きることそのものが疲れてしまうといったケースです。
人は、自分に合わない環境や働き方、人間関係、生き方を続けていると、少しずつ消耗していきます。
- 本当は向いていない働き方
- 本当は苦しい人間関係
- 本当は望んでいない役割
- 本当はもう続けたくない生活
- 本当は合わない場所
最初は我慢できたことでも、何年も続けば疲れになります。
これは例えるなら、本来海で暮らすはずのペンギンが、山の中で暮らしているようなものです。
なんとか頑張って適応できたとしても、いずれ無理がたたります。
3. 自分自身とのつながりが薄くなっている
3つ目は、自分自身とのつながりが薄くなっていることが原因で、生きるのに疲れてしまうケースです。
年齢的に大人であったとしても、私たちは自分の内側に「子供っぽい自分」や「やりたくないことはやりたくない!」といった本心を抱えています。
そうした自分の内側の声を後回しにして生活をし続けると、自分が自分から離れていきます。
すると
- 毎日は回っているのに空っぽに感じる
- やるべきことはこなしているのに満たされない
- 何のために頑張っているのかわからない
- 自分が何をしたいのかわからない
という状態になっていきます。
本音を無視してきた時間が長いほど、心はどこかで限界を知らせようとします。
4. 他人の期待する人生を生きている
4つ目は、他人の期待する人生を生きていることで疲れ果ててしまうケースです。
たとえば、こんな思いが自分の中にありませんか。
- 親にこう思われたい
- 周りからちゃんとしていると思われたい
- 迷惑をかけたくない
- 期待を裏切りたくない
他人の目や期待を基準にして生きていると、自分の人生なのに、自分のものではないように感じてきます。
外から見ると問題なく見えるけど、自分の内側ではずっと苦しい。
本当に疲れているのは、生きることそのものではなく、他人の期待に合わせ続ける生き方なのかもしれません。
年代別|生きるのに疲れる理由
ここからは、年代別に生きるのに疲れる理由や背景を見ていきます。
一口に「人生に疲れた」「生きるのに疲れた」と言っても、その背景は年代によって少しずつ違います。
ここでは、年代ごとに起こりやすい疲れ方を整理していきます。
1. 20代|自己確立に疲れる
20代は、自己確立に疲れやすい時期です。
自己確立とは、自分は何を大切にして、どんな人間として生きていくのかを少しずつ形にしていくことです。
学生時代までは、学校や親、周りの価値観の中で生きていた人も、社会に出ると一人の大人としての自分を作っていくことになります。
ただ、その過程はスムーズなことばかりではありません。
自分の考えを持ち始めるほど、周りの価値観や職場のルール、上司の言葉、社会の常識との間に摩擦が生まれます。
たとえば、こんな摩擦です。
- 上司から言われたことに違和感がある
- 周りのやり方に納得できない
- 自分の考えを出したいけれど出せない
- 期待される自分と本当の自分がずれている
- 社会人としての正解がわからない
自己確立は、こうした摩擦や軋轢を通して進むことも多いため、まず摩擦そのものでも疲れやすいです。
さらにその中で、自分がなりたい自分像に近づけていれば、たとえ疲れたとしてもその疲れには報酬があります。
けれど、頑張っても思うような自分になれない。自分を確立しようとしているのに、社会に合わせるだけで終わってしまう。
そうなると、ただ疲れただけのように感じて、ぐったり感が強くなります。
20代で起こるクオーターライフクライシスも、この自己確立の苦しさと重なる部分があります。
2. 30代|毎日のタスク量に疲れる
30代は、毎日のタスク量に疲れやすい時期です。
人によって状況は違いますが、30代になると、家庭でも仕事でも任される役割が増えていきます。
結婚すれば夫や妻という役割を担い、子どもが生まれれば、父や母という役割が加わります。家族、親戚、ご近所、職場など、関係する人や責任の範囲も広がります。
仕事でも、後輩が増えたり、役職がついたり、任される範囲が大きくなったりします。
そのため、30代には各方面から負担が重なりやすくなります。
- 仕事の責任が増える
- 後輩や部下を見る立場になる
- 家庭内の役割が増える
- 育児や家事のタスクが増える
- 親や親戚との関わりも出てくる
- 自分の時間がほとんどなくなる
一つ一つはこなせることでも、全部が積み重なると、単純に処理量が多すぎます。
人生に疲れたというより、毎日のタスクに追われ続けて、気づいたら生きること自体が重くなっている。
30代の疲れには、そういう現実的な重さがあります。
3. 40代|降ろせなくなった役割で疲れる
40代は、降ろせなくなった役割で疲れやすい時期です。
30代で受け負った役割や責任が、40代になるとかなり固定化してきます。
- 仕事での立場
- 家庭での役割
- 親としての責任
- 周囲から期待されるキャラクター
- これまで積み上げてきた生活の形
そうしたものが、自分の中でも周囲の中でも「この人はこういう人」として固まっていきます。
その役割が本来の自分に合っていなくても、一度持った役割は、簡単には降ろせません。
そのため40代になると、背負ったものの重さがじわじわ効いてきます。
このままでいいのか。本当にこの人生でよかったのか。自分は何のために頑張ってきたのか。
そうした問いが出てきて、ミッドライフクライシスに入る人もいます。
40代の疲れは、ただ忙しいから疲れるというより、これまで背負ってきた役割を降ろせない苦しさから来ることがあります。
4. 50代以降|過去の重みで疲れる
50代以降は、過去の重みで疲れやすくなる人が多いでしょう。
もちろん、40代から続くミッドライフクライシスが引き続き課題になることもありますが、50代以降はさらに「人生の終わり」や残り時間が少しずつ現実味を帯びてきます。
- これまでの人生はどうだったのか
- 自分は本当にこれでよかったのか
- あの選択は間違っていなかったのか
- もっと違う人生があったのではないか
そうやって、過去を振り返る時間が増えていきます。
人生が完全に順風満帆だったなら、穏やかに振り返れるかもしれませんが、実際には、誰の人生にも後悔や傷、やり残したことはあるでしょう。
その過去の重みがのしかかると、これから先を生きることまで重く感じてしまいます。
50代以降の疲れは、今の生活のしんどさだけではなく、これまでの人生全体を背負っている疲れでもあります。
人生に疲れたときの対処法
人生に疲れたときは、いきなり人生全体を変えようとしなくて大丈夫です。
ここでは、生きるのに疲れたときに、最初に見直したい対処法を整理します。
1. 身体の休息を一番にする
1つ目は、身体の休息を一番にすることです。
人生に疲れたときは、考え方を変える前に、身体が限界を迎えていることがあります。
- 寝不足が続いている
- 食事が乱れている
- ずっと緊張している
- 休んでも疲れが抜けない
この状態で、自分の人生を冷静に考えるのは難しいです。
まずは、寝る、食べる、予定を減らす、静かな時間を作る。
人生を立て直す前に、身体を少しでも回復させることが先です。
2. 疲れの原因を探す
2つ目は、疲れの原因を探すことです。
「人生に疲れた」と感じるとき、本当に疲れている対象は一つではありません。
- 仕事に疲れている
- 人間関係に疲れている
- 家族の役割に疲れている
- お金の不安に疲れている
- 自分を責めることに疲れている
- 先の見えない毎日に疲れている
全部をまとめて「人生に疲れた」と捉えると、どこから手をつければいいのかわからなくなります。
まずは、自分は何に疲れているのかを分けて見ることが大切です。
3. 自分が背負っているものを見直す
3つ目は、自分が背負っているものを見直すことです。
人生に疲れたときは、必要以上に多くのものを背負っている場合があります。
- 本当は自分の責任ではないこと
- 誰かに任せてもいいこと
- 今すぐ完璧にやらなくてもいいこと
- もう降ろしていい役割
それらを全部抱えたままでは、疲れて当然です。
自分が何を抱えすぎているのかを見直すだけでも、少し呼吸がしやすくなります。
4. 本音とつながれているか確認する
4つ目は、本音とつながれているか確認することです。
人生に疲れたときは、自分の本音を長く後回しにしていることがあります。
- 本当は嫌だった
- 本当はやめたかった
- 本当は寂しかった
- 本当はもっと違う生き方がしたかった
そうした声を無視し続けると、自分が何のために生きているのかわからなくなります。
このメディアを運営する自己対話の学校にも、さまざまな相談が寄せられますが、その中で感じるのは、自分の本音とつながれていない人ほど、心身のエネルギーが枯渇しやすいということです。
逆に、自分の本音をきちんとキャッチできている人は、それをまだ現実に実装できていなかったとしても、どこか内側のエネルギーが循環しているように見えます。
まずは、自分の中にどんな本音が残っているのかを確認していきましょう。
5. 眠れない・食べられない状態が続くなら相談先を使う
5つ目は、眠れない・食べられない状態が続くなら、相談先を使うことです。
生きるのに疲れた状態が強くなっているときは、自分だけで抱えきれないこともあります。
- 眠れない
- 食べられない
- 涙が止まらない
- 何も手につかない
- 消えてしまいたいほどつらい
こうした状態が続くなら、身近な人や専門機関、相談窓口を頼ってください。
相談することは、今の自分を守るために必要な行動です。
人生に疲れたときにやらない方がいいこと
人生に疲れているときは、判断力もエネルギーも落ちています。
ここでは、人生に疲れたときにやらない方がいいことを整理します。
1. すぐに大きな決断をする
1つ目は、すぐに大きな決断をすることです。
人生に疲れているときは、冷静に物事を見られなくなっています。
- 仕事を辞める
- 別れる
- 引っ越す
- 人間関係を切る
- 大きなお金を動かす
もちろん必要な決断もありますが、疲れ切っている時というのは、言ってみれは「まともではないとき」です。
その状態で決めると、「本当に変えたいこと」ではなく、「とにかく今の苦しさから逃げること」が目的になりやすいです。
大きな決断は、少し回復してからでも遅くありません。
2. 人生フルリセットに走る
2つ目は、人生フルリセットに走ることです。
人生に疲れたときは、今あるものを全部壊したくなることがあります。
- 仕事を辞める
- 住む場所を変える
- 友達関係を全部切る
- SNSも連絡先も消す
- これまで積み上げたものを全部捨てる
本当に不要なものを手放すことは大切ですが、疲れた勢いで雑に全部リセットすると、あとから戻したいものまで失ってしまうことがあります。
3. 誰かと比べて焦る
3つ目は、誰かと比べて焦ることです。
人生に疲れているときほど、周りの人がうまく生きているように見えます。
- 同年代の活躍
- 結婚や出産
- 仕事の成果
- 楽しそうな日常
- 余裕がありそうな暮らし
そういうものを見ると、自分だけが止まっているように感じるかもしれません。
でも、疲れ切っているときに他人と比べても、自分を追い込む材料にしかなりません。
今見るべきなのは、他人の人生ではなく、自分がどれだけ疲れているのかです。
4. 無理に前向きになろうとする
4つ目は、無理に前向きになろうとすることです。
生きるのに疲れているときに、無理やりポジティブになろうとすると、かえって心が置いていかれます。
「大丈夫」「まだ頑張れる」「もっと感謝しなきゃ」「前向きに考えなきゃ」
そうやって自分を励ますことが、逆に負担になることもあります。
まずは元気を出すことよりも、疲れている自分をそのまま認めることが必要です。
生きてるだけで疲れる毎日は抜け出せる
この記事では、生きるのに疲れてしまう理由や、年代別に見た疲れの背景、人生に疲れたときの対処法について解説してきました。
人間も一つの生き物である以上、本来、生きることは命の自然な営みです。
それにもかかわらず、ただ毎日を続けるだけで疲れてしまうのであれば、どこかで何かが大きくずれているサインです。
その疲れをきっかけに、自分が本当は何に疲れているのかを丁寧に見ていくと、今まで見てこなかった「本当の自分」に出会えることも珍しくありません。
本当はこんなふうに生きたいと願っている自分の声に気づけたとき、生きてるだけで疲れる毎日から抜け出す道が少しずつ見えてきます。