
結婚を考えるとき、「この人で大丈夫かな」と心が揺れる瞬間は誰にでもあります。
楽しい時間を過ごせているのに、ふとした場面で不安が顔を出す。
金銭感覚、生活態度、将来への考え方…。
小さな違和感が積み重なると
もしかして結婚には向いていない人なのかもしれない
と思ってしまうこともあるでしょう。
けれど、結婚は正解がひとつではありません。
誰かにとっては「向いていない」と言われる特徴が、あなたにとっては許容できるものかもしれません。
大切なのは、相手の特徴を冷静に知ったうえで、自分がどんな結婚生活を望むのかを見つめ直すことです。
この記事では、結婚に向かない男性の特徴を整理しながら、診断チェックや結婚後の現実、そして「好きになってしまったときにどう向き合うか」について考えていきます。
Contents
結婚に向かない男とは?
結婚に向かない男性と聞くと、浮かんでくるイメージは人それぞれです。
- 自己中心的な人
- 責任感がない人
- あるいは金銭感覚がずさんな人
けれど、それだけでは本質をとらえきれません。
「結婚に向かない」というのは、単に短所が多いということではなく、ふたりで生活を築くうえで大切な基盤が欠けているかどうかという視点でとらえる必要があります。
日々の生活を共にする中で、お互いの違いがストレスや摩擦を生むと、関係は次第に疲弊していきます。
現場でよく聞く不安の声
実際に、私が運営する脳トレカレッジ(自己対話の学校)でも、こうしたご相談はとても多いです。
交際期間が長くなって将来の話をするようになったけれど、この彼で大丈夫なのか不安が消えない
結婚はしたいけれど、彼が結婚についてどう考えているのかわからない
婚活を始めてみたけれど、会えば会うほど分からなくなってしまう
仲人さんに勧められても、ときめかないまま話が進んでしまいそう
そんな声が現場ではよく聞かれます。
「結婚に向かない男とは?」=望む人生を考えたい深層心理
「結婚に向かない男とは?」という問いを持ち始めた人は、実は「結婚」という節目を通して、自分がどう生きたいのかを考える出発点に立った人でもあります。
ここから一般的に「結婚に向かない」とされる要素をご紹介しますが、多少の欠点があっても、支え合いや工夫で補えるのであれば「結婚に向かない」とは言い切れません。
結婚に不向きかどうかを判断するポイントは、外見的な魅力や一時的な感情よりも、一緒に暮らしていける土台があるかどうかにかかっています。
結婚に向かない男の特徴一覧(8選)
結婚生活は日常の積み重ねです。
恋人として一緒に過ごす短い時間とは違い、結婚すれば毎日の生活を共にしながら人生を築いていくことになります。
好きという感情だけでは補えない部分も出てくるのが現実です。
夫婦やパートナーシップに関するご相談で見えてくるのは、ここで挙げるような特徴を持つ男性と結婚すると、結婚後に悩みが増えやすいという傾向です。
1. 自己中心的で主語が「俺」のまま
結婚しても「俺が」「俺は」と自分を中心に語り続ける人。
夫婦になっても、休日の予定も暮らしの組み立ても、自分目線が当たり前になってしまいます。
もちろん「結婚したからといって人生のすべてを家族単位で考える必要はない」のですが、世界観の主語が永遠に一人称のままだと、相手は疲弊してしまうのです。
2. 金銭感覚がずさん
収入に見合わない浪費や借金を繰り返す人は、家庭を不安定にします。
特に女性は男性に比べて不安を感じやすい傾向があることが研究でも示されています。
ホルモンや脳の反応の違いも関係しているとされ、結婚生活における「経済的な安心」は女性にとって大きな意味を持ちやすいのです。
だからこそ金銭面での不安は、精神的にも強いストレスになりやすく、安心して家計を任せられるかどうかは大きな判断ポイントになります。
3. 生活態度がだらしない
片づけをしない、生活リズムが乱れがちなど。
自分も同じようにだらしなければそこまで問題にならないかもしれません。
ですが「生活に求めるクオリティの差」が大きいと、日常のあらゆる場面でストレスになります。
4. 浮気癖がある・貞操観念が弱い
交際中から浮気や不倫を繰り返す人は、結婚後も「変わるだろう」とは限りません。
裏切りは信頼関係を大きく損ない、夫婦の絆を揺るがします。
5. 快楽に弱く依存しやすい
お酒・ギャンブル・異性関係など、快楽に流されやすい人。
家庭を支える安定感が欠け、生活そのものが振り回されやすくなります。
6. ストレス耐性が低く、すぐ折れてしまう
仕事や人間関係の壁にぶつかると、立ち直れず逃げたり心身を壊したりする人。
結婚生活には小さなトラブルが必ず起こるからこそ、ある程度の回復力は欠かせません。
7. コミュニケーションを避ける
男女のコミュニケーションスタイルはもともと違うため、「女性と同じ会話スタイルを男性に求めるのは無理」という前提は必要です。
それでも極端に話し合いを避ける人は、誤解や孤独感を積み重ねやすく、関係は冷え込んでいきます。
8. 結婚にネガティブなイメージを持っている
「結婚すると自由を失う」「両親が不仲だったから結婚に夢がない」など、結婚そのものをマイナスに捉えている人。
こうした場合、結婚を決断するまでに時間がかかることも多く、結婚後もトラウマ的なイメージが繰り返し顔を出します。
妻の側が心理的なサポーターのような立場を担うことになりやすく、負担を感じることも少なくありません。
診断・チェックリストで確認しよう
「結婚に向かない男の特徴」を読んで、不安がよぎった人のために、簡単なチェックリストを用意しました。
YES/NOで答えてみると、自分が気になっているポイントが見えてきます。
- 彼は収入やお金の使い方をオープンに話してくれる
- 将来の暮らしや子どものことなど、未来像を一緒に考えてくれる
- 家族(親兄弟など)との関係性に安心感がある
- ストレスが溜まっても、自分なりに解消して立て直せる
- 家事や生活リズムを整える意識がある
- あなたの気持ちを聞こうとする姿勢がある
- 「結婚は幸せな選択だ」と前向きなイメージを持っている
判定の目安
- YESが2以下 → 要注意。結婚後に悩みが増える可能性大
- YESが3〜5 → 改善や工夫しだいで可能性あり
- YESが6以上 → 結婚生活に前向きな土台がある
ただし、このチェックリストは「彼をジャッジするため」ではなく、自分がどこに不安を感じやすいのかを整理するためのものです。
YESが少ないからダメ、という話ではなく、引っかかった項目こそが「あなたが大事にしたいテーマ」なのです。
結婚に向かない男と結婚したらどうなる?
もしチェックリストや特徴を見て
やっぱり私の彼、結婚に向いてないのかも
と思ったとしても、それを過剰に深刻に捉える必要はありません。
なぜなら、結局のところ──
- 現時点で
- 結婚に向かないと“されている”だけの要素を
- 性質としていくつか持っている
という、それだけの話だからです。
確かに、こうした要素を複数抱えていると、経済的なトラブルや精神的な疲労、家族との摩擦など、結婚後の悩みが増えやすいのは事実です。
けれど、それが即「この先の人生は不幸になる」と結びつくわけではありません。
むしろアレルギーや体質に近いと考えると分かりやすいでしょう。
蟹アレルギーの人は蟹を食べなければ問題は起きません。
同じように「結婚に向かないとされている要素」も、発症する環境や条件を避ければ暮らしの中で表に出ないことも多いのです。
そもそも根本的に結婚そのものにまったく向いていない人であれば、誰かと交際すること自体が成立していないはずです。
あなたが「この人と将来を考えたい」と感じられるということは、それだけで相手に十分な魅力や可能性がある証拠。
だから「結婚に向かない男」とされるのは、あくまで一般論に過ぎません。
他の人とはうまくいかなくても、あなたとの関係性では問題がほとんど表に出ないこともありますし、むしろお互いの工夫や支え合いによって“結婚に向いている関係”に変わっていくことも十分にあるのです。
結婚に向かない彼を好きになったときの選択肢
先ほどの段落でご紹介したように、結婚に向かない特徴を持っているからといって、それだけで未来が不幸になるわけではありません。
交際している彼にその要素が見えることもあれば、婚活で出会う人の多くに一つ二つは引っかかるものがある場合もあるでしょう。
完璧に「結婚向き」な人を探そうとするとかえって行き詰まってしまうため、ここでは「結婚に向かないかもしれない」と思う相手を好きになったときに考えたい視点を整理します。
1. 変わらなくても共生できるかを見極める
結婚生活は「相手が変わること」を前提にすると苦しくなります。
人の性格や根本的な傾向は、病気の体質やアレルギーのようなもので、基本的には変わらないと考えたほうが現実的です。
例えば、蟹アレルギーの人に「そのうち食べられるようになるはず」と期待しても無理があります。
同じように、自己中心的で「俺」が主語のままの人に
結婚したらすぐに家族単位の意識に変わるだろう
と期待するのはリスクが高いです。
大事なのは、その要素が結婚生活の中でどこまで悪さをしない仕組みをつくれるか。
休日のルールをあえて家族単位に固定せず、それぞれの時間を尊重する形をとるなど、工夫でアレルギー反応を抑えられるなら共生は可能です。
2. 期待値を調整する
実際のご相談現場でも、結婚に対してとても高い期待を抱いている方は多いです。
結婚したら毎日愛されて、不安もなく、経済的にも安心で、子どもにも恵まれて、すべてがバラ色になる
そんな未来を強く信じている人も少なくありません。
もちろん、結婚に幸せを期待するのは自然なことですし、その前向きな気持ちがなければ結婚に踏み出せないのも事実です。
ただ、まだ結婚を経験していない人ほど、現実の生活とのギャップに戸惑いやすいのも現実です。
そして「結婚に向かない」とされる要素を持っている彼に、そのバラ色の結婚生活すべてを委ねるのは、どうしても無理が出てしまうことがあります。
だからこそ、期待値を一度見直し「ここは譲れない」「ここは工夫すれば大丈夫」という線引きをしておくことが大切なのです。
3. 自分の結婚観を整理する
そして最も重要なのは、自分が結婚に何を求めているかを明確にすることです。
実際にご相談を受けると、多くの方が「安心感」を口にされます。
ただ、この安心感にも種類があります。
- 経済的な安心感
- 精神的な安心感
- 社会的に認められる安心感
どの安心感を優先するかで、結婚相手の条件は大きく変わってくるのです。
もし自分が「経済的安心感」を求めているのに、相手がその供給に苦手さを持っているなら、需要と供給がすれ違ったまま結婚生活が始まってしまうことになります。
逆に、自分の中で
私が結婚に求めるものはこれだ!
と整理できれば、相手とすり合わせるか、自分が調整するかを判断できます。
結婚は相手を変えるよりも、自分の結婚観をクリアにし、そこに基づいて対話することのほうが現実的なのです。
結婚に向かない男を見抜くための視点
ここまでで「結婚に向かない男の特徴」や「診断チェックリスト」を整理してきました。
ただ実際の婚活や交際初期では、細かな特徴を一つひとつ検証するのは難しいものです。
だからこそ、もっと根本的な視点で相手を見ていくことが大切になります。
代表的なポイントを挙げると、次のようなものがあります。
- 今の自分から変わろう、成長しようとする意欲があるか
どんなに魅力的でも「俺はこのままでいい」と変化を拒む人は、生活を共にする中で行き詰まりやすいものです。 - 結婚に過度な夢を見ていないか
女性が「結婚すれば安心できる」と夢を見るように、男性も「結婚すれば劣等感が癒やされる」「理想の自分になれる」と幻想を抱くことがあります。
夢そのものは悪くありませんが、現実とのギャップに耐えられるかどうかが大切です。 - コンプレックスや劣等感を隠すために結婚しようとしていないか
「結婚すれば一人前に見られるだろう」「自分の弱さをカバーできるだろう」という動機が強すぎると、結婚生活が逃げ場のようになり、後から摩擦が生まれやすくなります。
こうした視点を持って相手を見ていくと、単なる「好き・嫌い」や条件面だけでは分からない、その人の土台や姿勢が浮かび上がってきます。
結果として、結婚に向かない男性かどうかを、より早い段階で見抜きやすくなるのです。
結婚とは何かを改めて考える
ここまで「結婚に向かない男性」の特徴やチェックポイントを見てきましたが、改めて「そもそも結婚とは何か」を考えてみることも大切です。
かつては生存のため、子どもを持つため、経済的に女性が生き抜くために不可欠な制度でもありました。
しかし令和の今、結婚の意味は大きく変わってきています。
脳トレカレッジ(自己対話の学校)で数多くの相談を受けてきた中で見えてきたのは、結婚とは「自分とは異なる価値観を持つ相手と、人生を共同創造していく営み」であるということです。
結婚によって安心感や経済的な安定を得ることはもちろんできますが、一方的に何かを得る手段として結婚を捉えると、期待が大きすぎてこじれやすい側面もあります。
だからこそ「互いに持ち寄り、共に築き上げていく挑戦」として結婚を捉え直すことが、これからの時代にはより現実的で健やかな視点になるのではないでしょうか。
まとめ|「結婚に向かない男」とどう向き合うか
ここまで「結婚に向かない男性」の特徴やチェックリスト、見抜く視点について整理してきました。けれども、それらはあくまで参考にすぎません。
本当に大切なのは、あなたがどんな人生を歩みたいのか、どんな結婚生活を望むのかということです。
特徴を知ることはスタート地点にすぎず、「相手がどうか」だけでなく「自分はどう在りたいか」を見つめることで、はじめて選択の指針になります。
結婚は完璧な相手を探すことではなく、 完璧ではないな二人が工夫しながら日常を積み重ねていく営みです。
だからこそ、相手の要素をどう扱うか、自分はどんな関係を築きたいのかを軸にすれば、たとえ「結婚に向かない」とされる要素を持つ相手であっても、自分らしいパートナーシップを育てていくことができます。