
好きな人から連絡が欲しい。けれど、自分からは動けない。
拒絶されたらどうしよう、重いと思われたらいやだ…
そんな不安がつきまとうとき──引き寄せの法則という言葉に、ついすがりたくなることがあります。
なにそれ?そんな法則があるなら、使ってみたい
そんなふうに、まるで魔法のように感じて検索する人も多いのではないでしょうか。
けれど、いざ調べてみると「波動を上げましょう」「願えば叶います」など、ふわっとした言葉が並んでいて、「結局どうしたら連絡が来るの?」と、ますます迷ってしまうこともあるかもしれません。
この記事では、引き寄せの法則を“スピリチュアルな希望”としてではなく、“意図と構造の仕組み”として、好きな人から連絡が来るまでのプロセスを丁寧に紐解いていきます。
情報があふれている時代だからこそ、誤解のない形で「本当に現実が動くための内側の整え方」を、体験談とともに届けられたらと思います。
Contents
引き寄せの法則とは?
「引き寄せの法則」とは、ざっくり言えば── “自分の内側で信じていることが、外側の現実として現れる”という法則です。
つまり、私たちが「現実」だと思っている世界は、 実は“自分の意識の状態や信念”によってつくられている。
「どうせ連絡なんて来るわけないよね」と思っていれば、それが反映され、 「彼から連絡が来る未来は当然だ」と思えていれば、それが反映される。
それが、引き寄せの法則の基本的な仕組みです。
ただし注意したいのは、この法則が“ただ願えば叶う”という単純なものではないということです。
この法則を適切に活用して「好きな人から連絡をもらう方法」について、解説していきますね。
【体験談】引き寄せの法則で好きな人との関係を進めようとした話
実はこのコラムを書いている私自身も、15年ほど前に初めて「引き寄せの法則」という概念に出会い、衝撃を受けた一人です。
当時の私は、結婚も視野に入れた真剣なパートナーシップを探していたものの、現実はなかなかうまくいかず、婚活に疲れ果てていました。
そんな中、「思考は現実化する」や『ザ・シークレット』といった本に出会い、「引き寄せの法則」や「潜在意識」「思考現実化」「スピリチュアル」といった言葉にどんどん惹かれていきました。
当時は今のように体系立てて教えてくれる講師や講座は少なく、私はとにかく書籍やブログを読み漁って、自己流で試してみることにしました。
その頃の私の理解は、かなり単純で平面的なものでした。平たく言えば「念じれば叶う」というような解釈だったのです。
だからこそ、好きな人から連絡が来てほしくて──
彼からの連絡!来い、来い!来ますように!
来るんでしょ?!願ったら来るんでしょ?!
と、毎日のように念じていました。
でも、全然来なかったのですよね(笑)
結果、「引き寄せの法則なんて嘘っぱちじゃん!」と本を投げ捨てて、怒りすら覚えていました。
今振り返ると、それは私自身の理解が浅かったからにほかなりません。
「法則」なのだから、当然ながら“どう働くか”という仕組みがある。
その前提を知らず、ただ願えば叶うと思い込んでいた私には、活用できるはずがなかったのです。
引き寄せの法則という言葉は今ではかなり広まり、多くの人が耳にしたことがあるでしょう。
けれど、実際に活用できている人はごくわずかなのではないかと思います。
情報としては知っているけれど、使い方がわからない。
試してみたけどうまくいかなくて、やっぱりダメじゃんとあきらめてしまう。
そんな人が昔の私のようにまた本を投げてしまわないように──この記事が、少しでもその一助になれたら嬉しいなと思っています。
「引き寄せの法則」と「好きな人からの連絡」3つの関係性
引き寄せの法則を使って、好きな人から連絡が欲しい──
そう願うときに、ただ願うだけではなく、「引き寄せ」と「連絡」の間にある仕組みを知っておくことが、とても大切になってきます。
ここでは、そのつながりを理解するための3つの関係性について解説していきます。
① 引き寄せの法則=見えない電話線のようなもの
引き寄せの法則を、ひとことで言えば“見えない電話線”のようなものだと捉えると分かりやすいかもしれません。
たとえばあなたが「お母さんに電話をしよう」と思ったとき、携帯の連絡先から名前をタップして、呼び出し音を鳴らしますよね。
見える世界での電話は、相手が「もしもし」と出てくれて、はじめて会話が成立します。
でも引き寄せの法則における“見えない世界”では、電話をかけた時点で、こちらの状態だけが相手に伝わっているような仕組みなんです。
つまり、「連絡が欲しいなぁ」と思っているとき、その思いに“怒り”や“不安”が混ざっていると──
あなたが彼を「呼び出している」ことと同時に、「怒ってます」「不満です」といった感情の波動もセットで届いてしまうのです。
想像してみてください。
着信が鳴ったから取ろうとしたけれど、怒鳴られたり責められたりしそうな雰囲気を感じ取ったら…出るのが怖くなりますよね。
逆に、ルンルンした気持ちや軽やかな安心感がこもった“呼び出し”だったら、相手はふっと反応しやすくなる。
これが、見えない世界の電話線の仕組みなのです。
② 波動・周波数が類似している同士が繋がる
スピリチュアルの世界ではよく「波動が大事」「周波数を整えよう」と言われます。
でも、「波動って何?」「周波数って…電波?」と疑問に思う人も多いはず。
ここではあくまで“比喩”として、音楽でイメージしてみてください。
たとえば、あなたが心の中で奏でているのがベートーヴェンの「運命」だったとします。
重厚で、深く、少しドラマティックな曲調ですね。
そして彼が今奏でているのが、軽やかで陽気な「猫ふんじゃった」だとしたら──その二人の“曲調”は、どうしても合わないのです。
これは、感情や意識の周波数の違いとも言えます。
ベートーヴェンの運命のように「切実さ」「焦燥」「思いつめた願い」を発しているとき、相手がのんびりハ長調のような周波数にいるなら、つながりにくくなってしまう。
だからこそ、あなたが彼のいる音域に寄せていく、あるいは“つながりやすい音”を選んでいくことが大事になってきます。
周波数を整えるとは、無理にポジティブになることではなく、意図的に「会いやすい音」を選ぶことなのです。
③ 法則を働かせるには「意図」が鍵
引き寄せの法則がうまく働くかどうか──そのカギを握っているのは、「どんな意図でそれを願っているのか」という部分です。
「好きな人から連絡が欲しい」という願いそのものは、まったく問題ありません。
でも、たとえばその裏に
引き寄せの法則が本当に効くか試してみたい
潜在意識で現実が動くことを証明したい
という気持ちがあるとしたら、それは少しズレた意図になります。
彼とつながりたいのではなく、彼を使って“法則をテストしている”状態になってしまうからです。
このように、意図がずれていると、法則も働きづらくなる。
だからこそ、「なぜ連絡が欲しいのか?」という問いかけを通じて、願いの“根っこ”を丁寧に整えていく必要があるのです。
引き寄せの法則で好きな人から連絡をもらう3つのポイント
まさか…本当に来た…!
奇跡のように感じる“好きな人からの連絡”も、実は偶然ではありません。
前章でお伝えした3つの関係性──「見えない電話線」「周波数」「意図」。
ここでは、それらを実際に活かすためのポイントを整理していきます。
① 引き寄せは“Wi-Fi”ではなく“有線”でつながる
彼のことをルンルンといい気分で思い浮かべていれば、確かに連絡が来やすくなります。
でも、ここでひとつ大事なことがあります。
それは、引き寄せの法則には“物理的な限界”もあるということ。
今はWi-Fiでどこにいても繋がる時代ですが、引き寄せの仕組みは“有線”に近いです。
たとえば、昔の電話線のように、「物理的につながる可能性」があることが前提です。
彼の顔を知っていて、連絡先がある or 聞ける状況ならOK。
共通の友人経由などでつながる余地がある場合も現実化しやすい。
でも、まったく面識のない芸能人やYouTuberを「ルンルンで思っていたら連絡が来るかも…」というのは、ちょっと違います。
引き寄せは魔法ではなく、あくまで“届く範囲に意図を流す有線回線”のようなもの。
そこはしっかり見極めておきましょう。
※厳密に言えば“Wi-Fi”として繋がることも法則的にはできます。
ただ“Wi-Fi”モードを意図的に起こすには、ある程度の慣れが必要なことが多いので“基本的には有線”という理解からスタートすることがオススメです。
② どんな“曲調”なら彼と繋がりやすい?
前の段落でお伝えした「ベートーヴェンの運命と猫ふんじゃった」の話の続きですが、自分の心の周波数(曲調)が相手とズレていると、つながりにくくなってしまいます。
では逆に、自分が「ウルトラスーパーハッピーミラクルごきげん野郎」だったらどうか?
確かにテンションは高いけれど、もし彼が今落ち込んでいたら、それもまたズレになります。
だからおすすめは、“どんな相手にも寄り添いやすい中間の曲調”でいること。
たとえば、
- 「エリーゼのために」くらいのやや明るく落ち着いたクラシック
- 「トルコ行進曲」のような軽快さと品のあるテンポ感
感情を無理に上げなくてもいい。
でも、重すぎず・軽すぎず。いつでも誰とでも調和できる“聞き心地のよい音”を、自分の内側で奏でていること。
それが、“つながりやすい私”になるためのひとつのコツです。
③ 連絡がほしい理由は、ピュアな動機に整える
最後にもう一度、意図の話です。
「連絡がほしい」と願うことは悪くありませんが、その“理由”がズレていると、法則は働きにくくなります。
- 彼から連絡が来たら、自分に価値があるって思える
- モテていることを証明したい
- 自己肯定感を回復させる手段として彼を使いたい
こうした“自分の欠乏感を埋めるための動機”があるとき、意図はもう彼との関係ではなく、「自分の承認欲求を満たすため」にすり替わってしまいます。
大切なのは、「彼ともっと知り合いたい」「話してみたい」などの、純粋なつながりの意図でいること。
そういう透明な願いのときにこそ、引き寄せの法則は一番やさしく、自然に働いてくれるのです。
まとめ|「つながる未来」は、もうここにある
引き寄せの法則とは、奇跡を起こす魔法ではなく、“もともとつながれるはずだった未来”と、自分をもう一度つなぎ直すための仕組みです。
好きな人から連絡が来ないことに、不安や焦りを感じるのは当然のこと。
でも、そのたびに「今、自分はどんな意図で願っているんだろう」と問い直してみてください。
心の中の“見えない電話線”を整え、誰かと響き合うための“曲調”を選び、純粋な意図に立ち返ることができたなら──
きっとその瞬間から、未来はそっと動き始めています。
連絡が来るかどうかではなく、連絡が来る世界にふさわしい私へと、今ここから、静かに歩き出すこと。
それが、本当の“引き寄せ”の始まりなのかもしれません。