
彼氏のことは大好き。
一緒にいると楽しいし、安心もできる。
けれど「収入が少なくて、この先本当に大丈夫かな」と心が曇る瞬間がある。
恋愛の段階では気にならなかったことも、結婚を意識すると「生活」や「将来」という現実に直面します。
お金の問題は、愛情だけでは解決できないテーマだからこそ、感情と理性の間で揺れてしまうのです。
この記事では、彼氏にお金がないときに女性が抱きやすい不安や、見極めるべき特徴、そして結婚か別れかを考えるうえで役立つ5つの視点を整理します。
正解は一つではありませんが、自分の価値観を見つめ直すきっかけにしていただけたらと思います。
Contents
彼氏にお金がないとき、多くの女性が抱える不安
収入が少ない彼氏と付き合っているとき、最も多いのは「このまま結婚して大丈夫なのか」という漠然とした不安です。
特に次のような状況に直面する女性が多いでしょう。
- デートや旅行が制限される
- 誕生日や記念日に特別なことができない
- 将来のライフプラン(住宅・子育て・老後資金)が描けない
- 親や友人に反対されるのではないかという恐れ
お金に余裕があるかどうかは、生活の幅や安心感を大きく左右します。
彼のことは好きだけど、ずっとこの生活が続くのかな
と思った瞬間、楽しかった恋愛が不安へと変わってしまうのです。
特に結婚や出産を視野に入れたとき、女性は自分が働けなくなる可能性を現実的に考える必要があります。
そこで「二人でどうやって生活を回していくのか」が大きなテーマになります。
別れを考えてもいい「お金がない彼氏」の特徴
「収入が少ない」こと自体よりも、問題はその背景や価値観にあります。
次のような特徴がある場合、結婚を前向きに考えるのは難しいかもしれません。
- 仕事をする意思がない:働く意欲が乏しい場合、状況が改善する可能性は低く、将来の展望も描きにくいでしょう。
- ギャンブルや浪費癖がある:お金が入ってもすぐに消えてしまう習慣があると、家計が安定することはありません。
- 金銭感覚が極端にルーズ:借りたお金を返さない、使途を気にしない、貯蓄の意識がないなど、基本的な生活姿勢に問題があるケースです。
- 「誰かに頼ればいい」という依存的な価値観:家族や恋人をあてにして生きるスタンスが強い人は、結婚後も負担を一方的に背負わされる可能性があります。
お金の多寡よりも「稼ぐ意欲」「管理する姿勢」が見えないと、結婚生活は不安定になりやすいのです。
お金がなくても結婚を考えられる彼氏の特徴
反対に「今はお金がない」だけで、将来的に状況が変わる可能性を秘めたケースもあります。
- 就職・転職したてで一時的に収入が低い:新社会人や転職直後は収入が安定しないもの。数年後には大きく改善することも珍しくありません。
- 奨学金や仕送りなど、やむを得ない支出がある:親を支える責任感や、学費を返済している状況は「誠実さ」の証とも言えます。
- 養育費など、過去の責任を果たしている:離婚歴があり子どもを支えている場合、経済的には大変でも、人間性としては信頼できる材料になります。
- 将来に向けた先行投資をしている:起業、専門職の勉強、アーティスト活動など、一時的に収入が低くても本気で努力している人は可能性を秘めています。
- 人間性が魅力的で、一緒に未来を築ける:金銭的な不安を補って余りある人柄や誠実さがある場合、結婚生活を支える大きな要素になります。
つまり「一時的な収入の少なさ」か「根本的な価値観の問題」かを見極めることが、未来を考えるうえで重要なのです。
迷ったときに考えたい5つの視点
彼氏にお金がないときに「結婚すべきか、それとも別れるべきか」と迷うのは自然なことです。
今すぐの結婚に限らず、将来的に結婚を考える段階で立ち止まる人も多いでしょう。
そんなときに整理しておきたいのが、次の5つの視点です。
1. お金と愛情の優先順位
結婚生活は「愛情」と「生活」の両立が前提になります。
理想はもちろん、経済的に安定し、かつ愛情も満ち足りていることです。
ただ現実にはどちらかが揺らぐ場面もあります。
例えば、経済的には十分でも夫の不貞に悩んでいるケース、反対に夫婦仲は良くても収入が厳しく不安が絶えないケース。どちらも実際に相談現場で多く耳にする例です。
「お金と愛情、どちらを優先するか」というよりも、自分にとっての優先順位をイメージしておくことが大切です。
もし自分が働けない状況にあるなら、どうしても相手の収入を重視する必要がありますし、反対に自分がキャリアを伸ばして稼ぎたいタイプなら、愛情の比重を高めても成り立ちます。
2. 自分のキャリアや収入とのバランス
自分が将来どのように働きたいか、どんなライフスタイルを望むかは大きな判断材料です。
- 専業主婦になりたい人
- 子育てを優先して一時的に収入を手放したい人
- 反対にキャリアを中断せず、経済的にも自立していたい人
立場によって、彼に求める収入や役割は変わってきます。
日本では「男性が大黒柱」という伝統的な考えもありますが、今は夫婦で収入を分担する形も増えています。
自分自身の働き方や健康状態も含め、どんなバランスが理想かを考えてみましょう。
3. 家族計画(子ども・住宅・ライフスタイル)の現実性
結婚を考えるとき、多くの人が「子ども」「持ち家」「老後資金」といったテーマに直面します。
数値で現実をシミュレーションすると「今の彼と実現できるのか」が見えてきます。
ただし注意したいのは、未来は変化するという点です。
彼が転職して収入が増える可能性もあれば、逆に状況が厳しくなることもあります。
自分自身もキャリアや生活環境の変化に影響を受けます。「今の状態」だけで判断せず、変化を前提に考える柔軟さが必要です。
4. 彼の「将来性」や努力の有無
今の収入だけではなく、彼が将来に向けて努力しているかどうかが重要です。
- 仕事に積極的で成長を望むタイプ
- 仕方なく働いているが、昇進や収入アップに消極的なタイプ
この違いは、将来の安定性に直結します。
収入が低くても「努力して改善したい」という意欲がある人なら伸びしろがあります。
反対に、意欲がなく現状維持を望む場合は、状況が大きく変わらない可能性が高いでしょう。
5. 一緒にいることで得られる安心感・幸福感
最後に大切なのは、経済状況にかかわらず「この人と一緒にいることで安心感や幸福感を得られるかどうか」です。
収入が少なくても、精神的な安定感や支え合う感覚がある関係なら、困難を乗り越える力になります。
逆に収入が多くても、不安や緊張が絶えない関係では、長い結婚生活を健やかに続けるのは難しいでしょう。
実際、安心感があるカップルは人間関係や仕事面でも良い循環が生まれやすく、結果的に経済面も改善していくケースがあります。
お金そのものだけでなく、「この人となら幸せに暮らせるか」を基準に考えることが重要です。
お金がない彼氏への極端な不安=強い依存心
ここまで「彼氏にお金がない場合に将来をどうするか」について考えてきましたが、人によって不安の感じ方はさまざまです。
あまり気にせずニュートラルに受け止められる人もいれば、強い不安に押しつぶされそうになる人もいます。
その背景には、次のような心理が隠れていることがあります。
- 依存したい気持ち:相手に生活を支えてもらいたい
- 保証を求める気持ち:将来が安定するという約束がほしい
- 頼れる存在を探す気持ち:自分を守ってくれる人を求めている
こうした深層心理が強く働くと、「本当は相性が良いのに、お金がない」という一点だけで関係を手放してしまうこともあります。
依存そのものが悪いわけではありませんが、自分がどの要素を強く求めているのかを理解しておくことで、不安の正体を落ち着いて見極めやすくなります。
自己効力感が低いと依存的になる
ちなみに、そもそもなぜ「依存したい」「保証してほしい」「頼れる存在を探したい」という気持ちが生まれるのでしょうか。
その答えの一つに、自分自身に対する低い評価――いわゆる自己効力感の低さが隠れています。
自己効力感とは「自分にはできる」「自分ならやれる」という感覚のことです。
これが弱まると、自分の力を信じられず、実際以上に自分を過小評価してしまいます。
その結果、足りない部分を補ってくれる相手を強く探すようになり
相手にはこれくらいあってほしい!
という基準値がどんどん高くなってしまうのです。
この基準の高さは、結婚相手に対して「収入が少ないと不安」という形で表れやすくなります。
本来であれば、結婚は愛情と生活の両方を見ながらバランスを考えるものですが、自分への評価が極端に低いと、必要以上に相手の経済力に依存してしまうのです。
たとえば、彼の年収が平均よりも極端に低いわけではなくても、自分の自己肯定感が低ければ「この人では安心できない」と思い込み、不安を上乗せしてしまいます。
逆に、自分をフラットに見られる状態であれば、現実的な収入やライフスタイルを冷静に判断できるようになります。
だからこそ、まずは「自分の自己効力感を整える」ことが大切です。
そのうえで改めてお金の問題を見直すと、感情に振り回されずに、より現実的な選択ができるでしょう。
お金の問題を話し合うときのポイント
将来を考えるうえで、「お金の話題」を避けることはできません。
ですが、伝え方を間違えると相手を責めているように受け取られ、関係がぎくしゃくしてしまうこともあります。
大切なのは、「収入が少ないから不安」と切り捨てるのではなく、「一緒に未来を考えたい」という前向きな姿勢で話すことです。
そのうえで、次のような工夫を取り入れてみると会話がしやすくなります。
- 前向きに伝える:「将来の計画を一緒に考えたい」と伝える
- 具体的にシミュレーションする:生活費や家計を数字で整理してみる
- 希望を率直に話す:理想の暮らしや優先したいことをお互いに出し合う
お金はあくまで現実的な道具であり、二人の関係そのものではありません。
話し合いを通じて「二人でどう扱うか」を確認していくことが、結婚生活の土台を作る第一歩になります。
自己効力感が低いと「奪うエネルギー」になりやすい
先ほど触れた自己効力感との関係も、ここで大切なポイントです。
自分への評価が極端に低いと、その不足分を埋めてもらう前提で相手に期待しやすくなります。
すると、話し合いの場でも「彼の収入が低いから不安」という批判的なエネルギーが強く出やすくなり、相手からすると“奪われている”ように感じられてしまうのです。
本来であれば建設的な未来の話し合いが、気づかぬうちにクレームや文句のように響いてしまうこともあります。
これでは二人の関係が微妙にこじれてしまうリスクも。
だからこそ、自分の不安の根っこをフラットに整理したうえで、未来を一緒に描く姿勢で臨むことが欠かせません。
将来を見極めるためのセルフチェックリスト
「彼氏にお金がない」と悩んでいるとき、本当に不安なのは「彼の収入」そのものなのか、それとも自分の将来設計に対する不安なのか――。
ここを整理することで、答えが見えやすくなります。
以下のリストを、自分に当てはめながら考えてみてください。
- 彼の収入の少なさが原因で、将来の生活像が具体的に描けない
- 自分のキャリアや働き方をどうしたいのかがまだ曖昧
- 子どもや住宅など、家族計画のイメージにお金の不安が重なっている
- 「彼に頼らないと生活できない」という意識が強くある
- 自分の貯金や資産形成に対しても漠然とした不安がある
- 彼のお金の使い方(浪費・ギャンブルなど)に違和感を覚えている
- 「今は大丈夫でも将来はどうなるの?」と繰り返し考えてしまう
チェックが多ければ多いほど、実際の「彼氏の収入の問題」よりも、自分の中にある不安や優先順位の揺らぎが大きい可能性があります。
このリストを整理するだけでも、「彼と向き合うべきか」「自分の将来設計を優先すべきか」の判断がクリアになっていきます。
お金の不安とどう付き合うか
お金の不安は、相手の収入だけに左右されるものではなく、自分自身の心の状態にも影響されます。
だからこそ「お金がない彼氏」との関係を考えるときは、同時に 自分自身のお金の不安との付き合い方 も見直す必要があります。
まずは、不安をただ漠然と抱えるのではなく「数字」で見える化することです。
毎月の生活費・貯金・将来必要になる金額をシミュレーションすれば、どこまでが現実的に可能なのかがわかります。
次に、不安を「彼の問題」と切り離して考えることです。
- 自分がどう働きたいか
- どんな暮らしをしたいか
- お金にどこまで安心を求めたいか
これらを明確にすると、彼の収入が低くても一緒にやっていけるのか、あるいはどうしても難しいのかが見えてきます。
最後に、不安が強いときは「お金=安心」だけではないことを思い出すことです。
結婚生活を長く支えるのは、経済力と同じくらい 安心感・信頼感・価値観の一致 です。
お金の不安に飲み込まれそうになったときは、「彼と一緒にいることで感じる安心」をていねいに振り返ることが、不安を和らげる助けになります。
まとめ|結婚生活に必要なのは「今のお金」だけではない
結婚相手を選ぶとき、「お金」は確かに大切な要素です。
ただし、今の収入だけを基準にしてしまうと、本当に大事なものを見落としてしまうことがあります。
大事なのは、
- 彼と一緒に未来を築けるか
- 自分が何を優先して生きたいのか
この2点です。
「彼氏にお金がない」という悩みは、単なる生活不安ではなく、自分の価値観や人生設計を見直す大きなきっかけでもあります。
短期的な不安に振り回されるのではなく、自分の本当の優先順位を知ることが、最終的に納得のいく選択につながるでしょう。
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