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HOME > COLUMNTOP > 感情・メンタルケア > 燃え尽き症候群の乗り越え方|頑張りすぎた心を“取り戻す”ための5つのステップ
2025.06.16

燃え尽き症候群の乗り越え方|頑張りすぎた心を“取り戻す”ための5つのステップ

私…もう頑張れない。

そんな言葉が、ふと口からこぼれる日がありませんか?

  • 誰かに責められたわけじゃない。何か失敗したわけでもない。
  • でも、朝起きるのがしんどくて、やるべきことに手がつかない。
  • 感情も動かないし、人と話すのも面倒になってくる。
  • かつて大事にしていた夢や目標が、遠いものに感じられてしまう。

それはもしかすると、“燃え尽き症候群”かもしれません。

この記事では、「燃え尽き症候群」の基礎知識と、そこからどう回復していけるのか。

そして、実際の相談現場で見えてきたリアルな事例とともに、「心を取り戻すための5つのステップ」をお届けします。

 

Contents

  • 燃え尽き症候群とは?──「もう頑張れない」と感じたとき、心に何が起きているのか
  • 豆知識|燃え尽き症候群は病名ではない?──WHOが定義する“バーンアウト”とは
  • こんな人は要注意?──燃え尽きやすい“まじめな頑張り屋”たち
  • 相談現場で見えてきた、燃え尽き症候群のリアルなケース
    • ① 一生懸命働いてきたのに、ある日突然涙が止まらなくなった会社員のAさん
    • ②「誰かのために」が止まらなくなって、自分を見失いかけた会社員のBさん
    • ③ 結果を出してきたのに、「この先、何を目指せばいいの?」と立ち止まったフリーランスのCさん
  • 燃え尽きた心を“取り戻す”5つのステップ
    • 回復ステップ① 「まだ大丈夫」と思う前に、立ち止まってあげる勇気を持つ
    • 回復ステップ② 自分の“頑張りの背景”をゆっくり振り返る
    • 回復ステップ③「何をしたいか」ではなく「今、何を感じているか」を丁寧に聴く
    • 回復ステップ④ 「役割の私」ではなく「素の私」に戻れる時間をつくる
    • 回復ステップ⑤ “もう一度選びなおす”ことを、自分に許してあげる
  • 回復のプロセスは、他人と比べなくていい──あなたに必要な「時間」と「言葉」
  • まとめ|「燃え尽きた」のは、あなたが一生懸命に生きてきた証だから

燃え尽き症候群とは?──「もう頑張れない」と感じたとき、心に何が起きているのか

「燃え尽き症候群」は、何かを長期間にわたって一生懸命頑張り続けたあとに、心が急激に消耗してしまう状態を指します。

  • 情緒的な疲労
  • 無気力、興味の喪失
  • 自己否定、達成感の欠如

こうした症状は、誰かが見ているわけでもなく、静かに、けれど確実に日常を蝕んでいきます。

しかもこの状態、最初は「ただの疲れ」や「モチベーション低下」と混同されがちです。

けれど、“やる気が出ない”のではなく、“心がついてこれない”という感覚が続くなら、それはただの気分の波ではなく、心からのSOSかもしれません。

 

豆知識|燃え尽き症候群は病名ではない?──WHOが定義する“バーンアウト”とは

実は「燃え尽き症候群」は、医学的に正式な診断名ではありません。

たとえば「うつ病」「適応障害」のように、病院で診断名としてつくわけではないのです。

けれど、国際的には“バーンアウト”という名称で一定の定義がされています。

2019年、WHO(世界保健機関)は「燃え尽き症候群」を以下のように定義しました。

“Burn-out is a syndrome conceptualized as resulting from chronic workplace stress that has not been successfully managed.”
(慢性的な職場ストレスが適切に対処されなかった結果として現れる症候群)

つまり、職業的ストレスによって引き起こされる心理的消耗状態として、国際疾病分類(ICD-11)に含まれています。

でも、実際の相談現場では──
「職場のストレス」だけが原因ではないケースがたくさんあります。

  • 子育てや介護で気力を使い果たしてしまった人
  • 夢を追いかけて走り続けた結果、ふと立ち止まれなくなった人
  • 人間関係の中で“いい人”を続けてきたことで、心が疲れ果てた人

職業に限らず、人生全体において“頑張りきってしまった人”の心に、火が消えるように訪れる──それが、広い意味での「燃え尽き症候群」なのです。

今回のコラムでは、WHOが定義する“職業的ストレスによる燃え尽き”という限定された枠を超えて、生き方そのものに火を灯し続けてきた人たちの、心の疲れとその回復に焦点を当てていきます。

 

こんな人は要注意?──燃え尽きやすい“まじめな頑張り屋”たち

これまで多くのご相談を伺う中で、「もしかして、これは燃え尽き症候群の状態なのでは?」と感じる方には、ある共通点が見られます。

それは、以下のような特徴を持っている人たちです。

  • 真面目で責任感が強い
  • 周囲の期待に応えようとする
  • 頼られることが多く、自分の限界を後回しにする
  • 感情よりも「やるべきこと」を優先してしまう

一見すると、どれも“優秀な人”や“理想的な人”に見えるかもしれません。

でも実はそのぶん、自分の内側の限界に気づきにくく、心が静かに消耗していきやすいのです。

では、こうした共通点を持つ人たちは、実際にどんな悩みを抱えているのでしょうか?

次に、相談現場でお伺いしてきたリアルなケースをご紹介します。

 

相談現場で見えてきた、燃え尽き症候群のリアルなケース

ではここからは、実際に私の相談現場でお伺いしてきたなかで、「これは燃え尽き症候群に近い状態なのでは」と感じたケースを、4つご紹介していきます。

もちろん、相談者さんのプライバシーはしっかり守る必要があるため、ここで挙げるのは、実際のご相談内容をもとに共通点や特徴をぎゅっと濃縮して組み立てたサンプル事例としてご覧ください。

 

① 一生懸命働いてきたのに、ある日突然涙が止まらなくなった会社員のAさん

Aさんは、学生時代からとても精力的なタイプで、勉強や部活、友人関係にも全力で取り組んできた方でした。

そのスタンスは社会人になってからも変わらず、職場のためにできることを常に考え、改善提案や周囲への働きかけも積極的に行っていました。

けれど、現実はそう甘くありませんでした。

そこまでやらなくてもいいよ

またAさんが何か言ってるよ

善意や熱意が、感謝よりも“面倒くさいもの”として受け取られてしまう場面が増えていきました。

それでもAさんは、自分を責めながら、「もっと職場をよくしたい」「ここに貢献したい」という気持ちを手放せずに頑張り続けていました。

けれどそのうち「私のエネルギーは、むしろ邪魔なのでは?」という感覚が少しずつ心に広がっていったのです。

まだ頑張れる!私がやらなきゃ!

そんな気持ちで無理を重ねていたある日、上司の何気ないひと言をきっかけに、通勤途中で突然涙が止まらなくなりました。

心と体が限界を迎えたAさんは、何度かの休職・復帰を経て、最終的には退職という選択をすることになりました。

 

②「誰かのために」が止まらなくなって、自分を見失いかけた会社員のBさん

Bさんは、とても人当たりがよく、よく気がつき、面倒見もいいタイプの方でした。

いわば、サポート能力は天下一品。職場では営業事務として、数字を上げる営業担当者たちのサポートに徹し、相手が動きやすいように環境を整えたり、細かなフォローを惜しみませんでした。

疲れている人がいればそっとお茶を淹れる。忙しそうな上司には先回りして資料を揃えておく。

あなたのおかげで助かった。ありがとう。

と言われることが、何よりの喜びだったのです。

けれど、いつしかそんな“感謝”が、少しずつ“当たり前”に変わっていきました。

Bさんのサポートがあることが前提になり、それがなければ不満が出る。

まるで、水道の蛇口をひねれば水が出るのが当然のように──「そこにあることが当然」と思われる空気を、職場でも、プライベートの彼との関係でも感じるようになっていったのです。

最初は、「自分が気にしすぎているのかも」と思っていました。

でも、ふとした瞬間に心に浮かんだのは、

私のサポートって、そんなに価値が低いものなんだっけ?

という疑問でした。

相手が喜んでくれることは本当に嬉しい。
でも、“喜ばせなければならない”になったとき、自分の心が少しずつ苦しくなっていったのです。

もともとが「人のために動くこと=自分の価値」と信じてきたBさんにとって、サポートをやめることは、自分を否定することと同じように感じられました。

だからやめられない。止まれない。けれど、限界は近づいている──

そうしてBさんは、「私はいったい、何のために頑張っているんだろう」という問いの前に立ち尽くすようになり、ある日を境に、心も体も動かなくなってしまったのです。

③ 結果を出してきたのに、「この先、何を目指せばいいの?」と立ち止まったフリーランスのCさん

Cさんは、もともと会社員として働いていた方でした。

けれど、その中で感じていたのは──

誰かにこき使われて、安いお給料で、自分の自由も時間もない!
このまま一生、会社のために働き続けるなんて絶対に嫌だ!

という強い反骨心でした。

そんな気質もあってか、独立してフリーランスとして起業してからのCさんは、ぐんぐん成果を出していきました。

世間では「女性フリーランスの3年廃業率は○%」なんて言われるなか、Cさんは見事にその壁を突破し、会社員時代の収入もあっという間に超えて、自由で豊かな生活を手に入れていったのです。

  • 頑張れば結果が出る。
  • 結果が出ればお客さんにも喜ばれる。
  • やりがいもあるし、楽しい。

そう思って、最初のうちは夢中で走り続けていました。

けれど、ある日ふと湧いてきたのは、こんな疑問でした。

で、この先に何があるんだろう?

決して今が嫌なわけじゃない。

でも、「もっと稼げば満たされる」「もっと自由になれば幸せになれる」──そう信じて突き進んできた道の先に、“確かなもの”が見えなくなってしまったのです。

実際、Cさんは年商1,000万円を超え、次は3,000万円も突破しました。

けれどそのどちらのときも、「あ、私、満たされたな」という感覚は訪れなかったといいます。

この先、年商1億円を達成したとして…私は満足するんだろうか?
心の奥で、何かがずっと、渇いたままなんじゃないか?

Cさんは今、表面的には順調なフリーランス生活のなかで、「この先、私は何を目標に生きていけばいいの?」という問いの前で立ち止まっています。

それは、まさに「外側の成果」ではなく、「内側の充足感」を求めて歩き出す、人生の次のフェーズに入ろうとしているサインなのかもしれません。

 

燃え尽きた心を“取り戻す”5つのステップ

では、そんな心をどうやって回復させていけばいいのでしょうか?

答えは、特別な治療法や劇的な変化ではなく、日常の中での「自分との向き合い方」にあります。

ここでは、少しずつ自分を取り戻していくための5つのステップをご紹介します。

 

回復ステップ① 「まだ大丈夫」と思う前に、立ち止まってあげる勇気を持つ

心は、無理をしているときほど「まだ頑張れるよ」とささやいてきます。

でもその声に耳を貸し続けてしまうと、ある日突然、心がプツンと切れてしまうこともあるのです。

「限界を迎えてから休む」のではなく、“ちょっとしんどいな”に気づいたときに立ち止まれるかどうか…それが、心を守る最初の一歩になります。

※「もうダメです」状態になっていても大丈夫です。次のステップ②から始めましょう。

 

回復ステップ② 自分の“頑張りの背景”をゆっくり振り返る

なぜあれほど頑張ってきたのか?

そこには、認められたかった気持ちや、誰かを助けたかった想いがあったかもしれません。

“いい人でいたい”“迷惑をかけたくない”という思いの奥には、不器用な愛情や誠実さが隠れていることも多いのです。

頑張りの理由を知ることは、自分を責めるのではなく、自分を労わるための入り口になります。

 

回復ステップ③「何をしたいか」ではなく「今、何を感じているか」を丁寧に聴く

つい私たちは、「次はどうする?」と未来に答えを探しがちです。

でも、燃え尽きた心が求めているのは、“次の行動”ではなく、“今の気持ち”へのまなざし。

疲れたな。ちょっと怖いな。誰かに甘えたいな。

そんな小さな感情に耳を傾けることこそ、回復のスイッチになるのです。

 

回復ステップ④ 「役割の私」ではなく「素の私」に戻れる時間をつくる

仕事での役割、家族の中での立場、社会からの期待──

私たちは、無意識のうちに“何者かでいなければ”という仮面をかぶって生きてしまいます。

でも、燃え尽きた心には「何もしない私」を受け入れる時間が必要です。

役割を一度そっと脇に置いて、“素の私”でいられる場所や時間を少しだけでも持ってみてください。

 

回復ステップ⑤ “もう一度選びなおす”ことを、自分に許してあげる

これまでの選択や生き方が間違っていたわけではありません。

でも、「本当はどうしたかったんだろう」「これからどう生きたいんだろう」と人生を“再選択”するタイミングが訪れることは、誰にでもあります。

変わっていい。選び直していい。

そのことを、自分自身にやさしく許してあげるところから、新しい一歩が始まります。

 

回復のプロセスは、他人と比べなくていい──あなたに必要な「時間」と「言葉」

心が燃え尽きるまで頑張ってきた人ほど、回復にも時間がかかります。

でも、その「時間がかかること」そのものが、あなたがどれだけ自分を押し殺してきたかの証なのです。

ただ、ここでひとつ伝えておきたい落とし穴があります。

それは、回復さえもストイックに頑張ろうとしてしまうこと。

実際に、燃え尽き症候群のような状態にある方とお話をしていると──みなさん、もともととても誠実で努力家。

そして、そうやって頑張りすぎてしまったことが、燃え尽きのきっかけになっているのに、回復のプロセスすら“ちゃんとやらなきゃ”“早く元気にならなきゃ”と自分にプレッシャーをかけてしまうのです。

だからこそ、私は声を大にして伝えたいのです。

回復は、「やらなきゃいけないこと」ではありません。
むしろ、“緩めること”を思い出していく訓練でもあるのです。

あえて、時間をかけていい。
焦らなくていい。

遠回りに見えるプロセスこそ、あなたの心を本当に守ってくれるルートかもしれません。

不思議なもので、自分に「ゆっくりでいいよ」「急がなくていいよ」と言ってあげたときほど、ふとした瞬間に、ぽっと小さな火が戻ってくることもあります。

 

まとめ|「燃え尽きた」のは、あなたが一生懸命に生きてきた証だから

「燃え尽きる」というのは、何もできない人になることではありません。

むしろそれは、あなたがずっと全力で生きてきた証です。

誰かの期待に応えてきた。
責任を背負いすぎてきた。
ずっと、“誰かのための人生”を歩いてきた。

そんな自分に、どうか「ありがとう」と声をかけてあげてください。

そして、これからは。“燃え尽きる前に灯せる火”を、自分のために灯していく人生を。

焦らずに、ゆっくりと、始めてみませんか?

 

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